なんでも道しるべ

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【FANG+は危険?】1ヶ月の軟調程度でメンタルやられている人は商品ではなくメンタルの問題

私自身は資産形成として米国株中心に投資をしていますが、ここ1ヶ月は状況が変わってきているように思えます。

昨年10月からのブル相場では、マグニフィセントセブン銘柄が牽引した相場だったのですが、ここ1ヶ月は牽引銘柄がマグニフィセントセブンから非ハイテク銘柄や中小型株に移行しつつあります。

これは投資感覚で、肌身で感じていたのですが、今回、一応、データでも確認してみました。

ここからの投資戦略を含めて考えてみようと思います。

最近、新NISAから投資を開始した人が増えてきていますが、1月初旬の下落相場を味あわず、1月下旬や2月から積立を開始している人も結構いるみたいです。

そのような人に限って、マグニフィセントセブン銘柄を多く含んでいるようなファンドを買っているのですが、今は、これらのビックテック企業の株価は低調です。

だからこそ、投資を始める時は要注意なのです。

トレンドや噂に惑わされて投資商品を選んでいたら、思いもよらないスタートになります。

長期運用するなら、直近1ヶ月くらいのチャートなんてどうでも良いのですが、それでも、投資初心者は毎日の資産時価が気になって仕方ないはずです。

それはとても危険なことで、米国株投資だと、夜中に市場が開いているので、下手したら寝不足になってしまいます。

資産形成や資産運用ってメンタルとの闘いなので、身体を壊してしまったら元も子もありません。

なので、状況を見ながら、自分のリスク許容度を確認しながら、適切な投資が必要なわけです。

投資の基本は、長期・分散・積立であることを忘れてはいけないです。

■ブル相場はマグニフィセントセブンが牽引

米国株の最近の状況ですが、決算シーズンがある程度終わって、マグニフィセントセブン銘柄には強弱がハッキリしました。

アップル、テスラ、アルファベットは軟調、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン、メタは堅調という感じです。

それに加え、半導体のブロードコムも決算で下落しましたが、FANG+銘柄のネットフィリックスは好決算だったわけです。

あと、FANG+銘柄といれば、スノーフレイクがありましたが、こちらも株価は下落しています。

このように、大型ハイテク銘柄であっても、決算による株価の上下は凄まじかったのです。

今の米国株はマグニフィセントセブンで引っ張っているというのが一般的な見解ですが、それはあくまで中期のブル相場の話であり、今の時期はマグニフィセントセブン銘柄の方が軟調の企業も多いです。

このあたり、データを見ながら考えてみたいと思います。

今回、3つの指数で比較してみます。

3つの指数は、S&P500とNASDAQ100、そして、FANG+です。

まずは、これらの3指数の半年の騰落率を見てみます。

基準日は2024年3月15日で、この基準日の半年前からの騰落率になります。

過去6ヵ月騰落率
・S&P500 +15.73%
・NASDAQ100 +18.50%
・FANG+ +27.27%

このデータを見ると、FANG+の力強さは桁違いですね。

チャートで見ても、S&P500を大きく上回るので、これはマグニフィセントセブンに期待したくなる気持ちも分からなくありません。

■直近1ヶ月のマグニフィセントセブンは軟調

続いて、過去1ヶ月の騰落率データを引っ張ってきます。

過去1ヶ月騰落率
・S&P500 +2.40%
・NASDAQ100 +0.95%
・FANG+ -0.82%

これら、半年間と1ヶ月間のデータを比較すると分かると思いますが、完全に反対になっているんですよね。

FANG+なんてマイナスですから、1ヶ月前に一括で買っていたら、マイナス運用になっているってことになります。

少し前までは、FANG+が完全にS&P500を凌駕していたのですが、今はS&P500の方が相場を引っ張っている感じです。

このようなデータを見ると、過去のデータなんて参考程度なだけであって、これを信じ切って、将来も同じようになるとは限らないってことが分かると思います。

このデータを見ると、急に、FANG+を止めて、S&P500に切り替える人が出てくるのかもしれませんが、それも振り切りなんですよね。

資産運用はバランスが大切で、コアとサテライトの運用は必須です。

何をコアにするか、何をサテライトにするのかは人それぞれのリスク許容度次第ではあるのですが、ここはきちんと投資額と自分の性格などとも相談して、投資比率を考えた方が良いですね。

また、分割投資をすることも忘れずに。

このようなデータを見ると、FANG+はマイナスになっているので、FANG+は危ない、S&P500の方が良いみたいなことを言う人も出てきますが、それはその人の基準なだけで、他人も同じ基準で満足できるかどうかは分かりません。

新NISA対象銘柄としては、S&P500はもちろんのこと、FANG+もつみたて投資枠対象ファンドですから、どちらを持っても大きく危険な銘柄を持っているわけではありません。

もちろん、金融庁のお墨付きを貰っているから必ず上昇するかどうかは分かりませんが、それでも、どこから来たのか分からないファンドよりも、よっぽど安心感はありますからね。

資産運用は自分との闘いです。

たった1ヶ月低調だったからといって、長期的には誤差ですからね。