自分が幸せだと感じることは、人によって違います。
美味しいものを食べている時が幸せである人もいれば、旅行に行っている時が幸せだと感じる人もいますし、何かに当たった時にドーパミンが出て幸せに感じる人もいれば、子どもや孫が楽しそうにしているところ見るのが幸せだと感じる人もいます。
私のように、資産残高の数値を眺めることが幸せだと感じる変態な人も中にはいます。
人によって幸せと感じるポイントはバラバラなのですが、お金関係でいうと、様々な研究で幸福度の上がり方というのは解明されつつあります。
人間誰しも、お金はたくさん持っていたいものですし、貧乏な人や普通の資産の暮らしをしている人からすると、富裕層になると贅沢な暮らしができるんだろうなと憧れることだってあります。
けれども、お金って持てば持つほど幸福度が上がるものではないらしいのです。
では、いくらまでだと幸福度が上がるのか、今日はお金と幸福度の関係について書きたいと思います。
■収入と資産
書籍をたくさん読む人は知っていると思いますが、お金と幸福度の関係って上限があります。
お金を持てば持つほど幸福度が上がってくるわけではないということです。
自分のお金に関して言うと、仕事をして稼いでくる「収入」の部分と、自分が蓄えて運用して増やしている「資産」の部分があります。
お金はあればあるだけ良いと思っている人が多いのかもしれませんし、私も実際にそう思っている状況なのですが、研究データによると、収入は年収800万円で幸福度の限界、資産は1億円で幸福度の限界になるそうです。
これ以上に収入を得たり、資産が増えたりしても、それより下のような幸福度の上がり方にならないということで、年収が800万円以上になっても幸福度が増えないですし、資産が1億円以上になっても幸福度が増えないということになります。
自分自身はまだ両方とも達したことがないので、その上の次元のことを知りません。
どちらも、いつかは達成したいなと思っているのですが、これ以上になると幸福度が増えないのであれば寂しいものですね。
幸福度が上がらない理由はなぜなのかな？って考えてみました。
■年収800万円の事情
まず年収に関してですが、年収800万円以上というのは、給与所得者全体の9.7%ということですから、約10%になりますね。
一般的なサラリーマンだと年配の人であれば到達している人がいると思いますし、専門職とか大手企業や外資系であれば若者であっても800万円は到達している人もいると思います。
どちらにしても、全体の10%以内ですから、上位層であることは間違いありません。
いっぱい稼げると羨ましいと思うのですが、なぜ幸福度が上がらないのかって話なのですが、これはおそらく、稼いでいる分だけ責任も乗っかってきますし、出ていくものも多いからだと思います。
回り方見ると、年収800万円以上というのは分かるものです。
職場や業種、職種、役職によって、800万円を超えているのは想像がつきやすいです。
なので、周りからのプレッシャーも大きくなってくるでしょうし、そもそも残りの90%の年収がそれ以下の層からすると、そんなに稼いでいるのなら？という僻みも生まれてきます。
稼いでいることが分かるので、自分自身も周りが気になってしまい、出すものも多くなってしまう人が出てくるでしょう。
その辺りが、幸福度が上がらない理由だと推測できます。
収入自体は増えているので、手元にあるお金は多いのでしょうが、様々なしがらみなどで、出ていくものや、気に掛けるものが増えるということです。
そら、幸福度が上がらず、下がってしまっても仕方ないですね。
■資産1億円の壁
資産1億円で幸福度が上がらなくなる推測理由ですが、おそらく、1億円という壁を超えると、お金を増やすことへの興味が減って、守ることに力を注がないといけないからだと思っています。
資産1億円というと、富裕層で全体の2.8%となります。
先ほどの年収800万円以上の約1割よりも希少な存在になってきます。
資産が増えるということは、どのように増やしたかにもよりますが、攻め続けることはリスクを背負うことになります。
例えば、収入から支出を除いた貯蓄分を株式投資などのリスク資産に入れて増やしたとなると、かなりの時価総額が市場にあることになるので、暴落などに合ってしまうと、一気に資産が減ることになりかねません。
なので、資産1億円に到達すると、攻め100%というのは危険と隣り合わせになるため、自分の資産を守るためには他のアセットを持つなどの防御が必要になってきます。
おそらく、それが幸福度の上がらない原因かなと思いますね。
人のお金事情は聞かない、そもそも本当のことは分からない、というものですから、年収が800万円を超えようが、資産が1億円の富裕層になろうが、その真実を知る人って限られることになります。
お金を持っていても、別に自慢する必要がないということになると、お金で幸福になることも無いのかなと思います。
究極論、自分の懐具合は、自分自身で楽しむものなのかもしれませんね。
