なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!だいたい毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【過去問の点数で一喜一憂】配点って正しいの?高正答率の問題で落としていない?

過去問をやっていると、点数を付けて、一喜一憂してしまうことが結構あります。

受験って、自分に合った偏差値の学校を受験するので、過去問でおおよそ50~60点取れるように勉強していくものです。

合格最低点や合格者平均点が公開されていると、自分がどの位置にいるかで、志望校の合格に対して、どのくらいの距離にあるかが分かるものです。

なので、余計に、各教科の点数を意識してしまうのですが、その点数って本当に正しいの?って思ったことはありませんか?

採点をするための、配点って、学校が公開しているのは少なく、かなりの割合で、赤本や過去問集を販売しているところが独自の感覚で付けているものです。

したがって、正確な配点ではないのも関わらず、それを真に受けて、採点をして、その合計点数で一喜一憂してしまうってことがあるのです。

けれども、そもそも、その配点って本当のところはどうか分かりませんし、周りの点数だって変わりません、分布も分からなければ、合計点の合格最低点しか出ていなかったら、合格者が何の教科で点を稼いでいたのかも不明です。

さらに言うと、自分が苦手な分野が出ていたとしたら正解は取にくいでしょうし、逆に好きな分野や勉強をしっかりとしていた分野であれば、点が伸びることだって容易に考えられるのです。

なので、各年度の過去問一つ一つで一喜一憂しても仕方ないということになります。

私の考えでは、志望校を決定するまでは、過去問は一つの指標になりますから、自分の学力と合っているのか、勝負できる学校なのか、それを確かめる上で、採点結果で判断する材料にはなると思います。

けれども、志望校を決定してしまったら、あとは、その学校に向けて全力投入するだけですから、志望校決定後の採点による一喜一憂なんて無意味ってことになります。

点数で、喜んだり、悲しんだりしている時間があれば、間違った問題をきちんと理解して、やり直しして、同じ問題が出た時には間違わないようにする方がよほど意味があるということです。

■入試は点を取らせないテスト

そもそも、私自身、入試問題って、あんなに緻密な配点があるとは思っていないのです。

過去のデータを良く見ている先生方が、みんなが正解できる問題は落とさず、みんなが解けない問題は捨てて良い、って口をそろえて言うじゃないですか。

それは、言い換えると、入試は配点というよりも、正答率の方が重視されているのでは?と思うのです。

もちろん、簡単な語句問題と、一文で解答する問題が同じ配点だとまでは言いませんが、それほど大きな差はないと思っています。

入試って、点数を取らせるテストではないですからね。

いかに不合格者を選別するかというテストなので、みんなに点数を取られる必要なんてないわけです。

だから、みんなが正解する問題をいかに落とさないかで勝負が決まるってことになります。

模試テストなどで、正答率が70%を超える問題を落としていたとしたら、それを落としてしまった方が問題で、採点が合格基準を超えていても危険領域になります。

採点はあくまで、独自で決めた配点によって点数化されているだけで、その配点が変わると、一気に様相が変わるので意味がないことになるからです。

なによりも、正答率を上げること、みんなが正解している問題を落とさないこと、この2つの方が大切になってきます。

■模試テストと過去問の違い

過去問をやっていると、採点をして、一喜一憂したい気持ちになるのは分かります。

点数は自分が努力してきたことの結果であり、3ヵ月前や1ヵ月前よりも点数が上がっているモチベーションになりからです。

とはいえ、模試テストと、自らやっている過去問での大きな違いは、受験者正答率が分からないということです。

自分自身が基礎基本問題で落としているのか、応用問題で点を稼いでいないか、その部分が判断しにくくなります。

正答率が70%を超えるような問題を数問落としていたら、それは基礎基本に揺らぎがある証拠になりますから、まずはその徹底が最初にやるべきことになります。

正答率が50%以上の問題で落とさなくなったら、次は40%台、その次は30%台の問題を取りに行く勉強をすることになります。

そうすることで、その教科が確実に合格者最低点を上回り、合格者平均点に近づいてくるからです。

ここで、注意しなければならないのは、苦手教科を作らないことになります。

よく言われる話ですが、60点の教科を70点に上げるよりも、40点の教科を50点に上げる方が容易です。

基礎基本問題を正解するだけで点数が上がるのは苦手教科ですから、合計点数を上げるのにもっとも効果的なのは、苦手教科を克服することになります。

人間、好きなものほどやりたくなるものですが、入試問題は好きな教科でも点数が取れないことがあります。

入試当日、得意教科で点数が取れなくて、苦手教科で点数が伸びたから、第一志望に合格できたという話はよく聞く話です。

苦手教科の勉強は辛いものですが、もしかすると、本番では点数が取れるようになっているかもしれないので、諦めずに勉強継続しかありません。