新NISAに向けて、ポートフォリオのベースとしている4つの商品について、取り上げています。
新NISAの開始まで2ヶ月に迫ってきて、資産形成や投資が大好きな層は盛り上がってきました。
販売会社各社も新NISAに向けて信託報酬の安い商品を打ち出してきています。
証券会社もポイント還元などのサービスを見直すなどでして、顧客獲得や顧客流出の争奪戦を繰り広げています。
受益者の我々としては、良い商品を良い証券会社でやるってことが重要で、新NISAは基本的に非課税期間が無期限なので、長期で持つ商品を買い付けることが大切です。
私が2024年から積立を行おうと考えているのは、下記のとおり。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
- iFreeNEXT FANG+インデックス
- SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド
昨日の記事では、4つ目の4.SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンドを取り上げました。
今日は、3つ目の3.iFreeNEXT FANG+インデックスについて書きたいと思います。
■iFreeNEXT FANG+インデックスって何?
FANG+という指数、米国株投資が好きな人はご存知の方が多いと思いますが、この指数、本当に面白いといいますか、マジで超厳選指数なんですよね。
指数なので、きちんとルールがあるんですが、S&P500指数やNASDAQ100指数のような銘柄数が多くて、とりあえず何が来るかわからないから全部買いという感じではなく、今盛り上げっている銘柄を厳選した指数です。
FANGなので、フェイスブック、アマゾン、ネットフィリックス、グーグルというネット関係の銘柄の頭文字をとっているのですが、現在は、そこにGAFAMも追加して、アップル、マイクロソフトも入れた6銘柄が基本になっています。
さらに、最近では大注目の銘柄であるエヌビディアとテスラも含まれ、そして、これから上がってくると予想されるスノーフレイクとブロードコムが入りました。
最初の6銘柄は、ちょっとはそっとでは抜けないみたいなのですが、最後の4銘柄は何かあれば外されるみたいです。
実際、スノーフレイクとブロードコムは今年に銘柄入れ替えで入っていますか、逆に業績が悪くなると外されます。
この入れ替えルールに関しては別の記事で書きましたので、もし気になる人がいれば、その記事を見てほしいと思います。
■均等割でリバランスもあるのがアクティブっぽいけど
FANG+が厳選された10銘柄で構成されているということですが、もう一つ面白いのが、この10銘柄で均等割合投資をするということです。
通常、インデックスファンドであれば、時価総額加重平均を取っているので、S&P500やNASDAQ100はそれにより、時価総額が大きな銘柄は割合が大きくなります。
均等割のインデックスファンドもありますが、これまでのデータでは、均等割よりも時価総額加重平均の方がパフォーマンスは良いと言われています。
けれども、このFANG+は均等割なんですよ。
10銘柄なので、各銘柄が10%ずつに割っているということになります。
さらに、1年で4回のリバランス機会があるということで、先ほどの銘柄入れ替えと一緒にリバランスもされます。
それがまた面白いんですよね。
ほぼアクティブっぽい指数ですから、リバランスするというのは理にかなっていると思っています。
逆にリバランスをきちんとしないと、調整している銘柄から利益を取り逃がすことになりますからね。
このような指数といいますか、銘柄選定の指数であれば、リバランスは必須だと思います。
一つ気になる点としたら、信託報酬が0.7755%もあるってことですね。
本当にアクティブファンドっぽいくらい若干高めの信託報酬なところが気になるところです。
他にもっと安い商品が出たら、乗り換えるかもしれません。
■米国市場を牽引している銘柄達
FANG+の直近9月の構成銘柄を示しておきます。
カッコ内の数値が構成比率となります。
- メタプラットフォーム〈フェイスブック〉(10.2%)
- アップル(10.10%)
- ブロードコム(10.00%)
- アルファベット〈グーグル〉(10.00%)
- エヌビディア(9.70%)
- マイクロソフト(9.60%)
- スノーフレイク(9.40%)
- ネットフィリックス(9.4%)
- テスラ(9.3%)
- アマゾン(8.9%)
比率の合計が96.7%になっているのは、これらの銘柄以外に先物も取り入れているからみたいです。
4四半期ごとにリバランスをしているので、10%近くになっているのは凄いですね。
ここまで奇麗に10銘柄に投資しているのはなかなか面白いと思っています。
私の場合、毎日、S&P500とNASDAQ100に加え、このFANG+とVIGの指数も確認しているのですが、やはりFANG+は一番大きく動きます。
いわゆるボラティリティが高いということです。
NASDAQ100よりも大きく動くのでかなり驚きますが、VIGがあるので、そっちはS&P500よりマイルドですから、結局FANG+とVIGを足して丁度よい感じになっていると思っています。
意味あるのか?って話になるのですが、やはりS&P500だけに投資するよりも、様々な指数で分散することに対しては何が原因で市場が動いているのかを知るという意味はあると思っています。
とはいえ、結局は米国銘柄ですから、これらを分散したからといって、全くリスク軽減にはなっていないんですけどね。
新NISAは米国株中心で投資をすると決めているので、これで良いと思っています。
投資初心者の方から何を買えば良いかと質問を受けたら、FANG+はお勧めしませんね。
これは何年もインデックスファンドの投資をやって、慣れてないとしんどいと思います。
やはりインデックス投資で心穏やかに投資をしたい人はS&P500が一番良いでしょうね。(笑)