なんでも道しるべ

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【自分でリバランスやるの?】FANG+を個別銘柄でやれば良いという意見に対する反論

先日、新NISAで運用を考えているポートフォリオを示しました。

ポートフォリオのベースとしては、下記の4ファンドを考えています。

  1. eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  2. ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
  3. iFreeNEXT FANG+インデックス
  4. SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド

他にもお楽しみファンドを少額だけ積み立てていくつもりですが、基本はこの4つの商品で行こうと思っています。

けれども、この4つのファンドの中で、ファンドで買う必要があるのか?ってツッコミを受けるものがあるみたいで驚きました。

私自身では全くそんな考えをしてなく、これらのツッコミは何かというと、ファンドの構成銘柄を個別で買えば良いのは?って話みたいです。

どのファンドかというと、「iFreeNEXT FANG+インデックス」です。

まあ、確かに可能といえば可能だと思いますが、ファンドを買っておけばいいんじゃないの?って思いますけどね。

■個別銘柄で構成やれば本当にコストは安い?

今回、新NISAで積立していこうと思っているiFreeNEXT FANG+インデックスですが、インデックスという名でもあるので、FANG+という指数がベンチマークとしてあります。

このFANG+指数ですが、選ばれた10銘柄を均等のウェートで構成することになっていますので、10銘柄なので10%ずつになります。

リバランスは年間4回ありますので、その都度、10%に戻されますが、常時変動することになります。

構成銘柄がたった10銘柄ですから、これならファンドを買わずに、自分でFANG+を構成させた方が、信託報酬やコストを払う必要がないんじゃないのか?って指摘されるわけです。

けれども、よく考えてほしいのが、この10銘柄って、たった10銘柄と思われますが、構成銘柄は米国株ですし、さらに、1株単位で買えるとしても、数百ドルする銘柄ばかりですので、簡単にFANG+指数を自作するなんてナンセンスだと思うんですよね。

米国株って1株から買えますが、1株あたり日本円で数万円はしますので、たとえ、比率を考えなくて、10銘柄を全て1株ずつかったとしても数十万円程度するってことになります。

さらに1株だと比率がアンバランスなので、ある程度バランスを整えるために、さらに安い銘柄を買うとすると、費用がどんどん増えていきます。

そして、リバランスとなるともっと大変で、1株売買で調整できれば良いでは、そんな簡単でないのは明確でしょう。

忘れてはいけないのが、売買手数料や為替手数料です。

最近は、為替手数料も数セントという感じで安くなりましたし、売買手数料も安くなったりとか、NISA経由だと片道無料だったりとか、かなり買いやすくはなりましたが、それでも手数料はかかります。

■ファンドを買う方がメリットは多い

対して、投資信託のファンドだと、売買手数料や為替手数料は全て実質コストに含まれており、上手に運用してくれれば、手数料は割安になります。

購入においても、投資信託の場合は金額指定で購入できますから、100円からの少額でも投資が可能になりますし、金額買付の積み立てによるドルコスト平均法も使いやすくなります。

あとは、配当の取扱いでしょうか。

個別株を保有していると配当が受け取れます。

配当には当然税金がかかりますが、米国と日本の2ヵ所で取られることになります。

NISA枠を利用すれば日本の税金は無くすことはできますが、米国は先に取られてしまい、複利運用においてはデメリットになります。

また、そもそも、配当金の再投資をやるにおいて、個別株の場合は税金を引いた金額で再投資することになりますが、投資信託のファンドの場合は自動的に再投資してくれるので、運用面ではメリットが大きいです。

それに、個別株の場合は1株の金額が最低限必要になってきますが、配当で金額がまとまらなかったら、そもそも配当再投資ができなくなってしまいます。

この辺りは投資信託の方がメリットは大きいですよね。

今回の記事をまとめると、個別株でFANG+を構成するより、手っ取り早くファンドを買った方がメリットは大きそうです。

メリットをまとめるとこんな感じでしょうか。

  1. 金額買付ができる。
  2. 少額(100円)から投資可能。
  3. ドルコスト平均法が使いやすい。
  4. 売買手数料や為替手数料が安くなりやすい。
  5. 配当再投資がファンド内でやってもらえる。
  6. リバランスを勝手にやってくれる。

逆に個別株で運用する場合は、上記の反対の事をしなければなりません。

そう考えると、確かに、信託報酬は0.7755%と若干高めのファンドではありますが、実質コストは0.801%というように、上手に運用はしてくれているので、このコストで上記のメリットを受ける価値はあるかと思います。

10万円の運用をして800円程度、100万円で8,000円程度ですからね。

この手数料を大きいとみるか、小さいとみるかは、人それぞれですが、FANG+はリターンが大きく期待できますから、個別株によるリターン取り逃しを考えると、ファンドで楽に運用した方が良いかなと思っています。

何よりもリバランスが自動っていうのが、どんなインデックスファンドでも同じですが、それが一番のメリットだと思っています。

このリバランスを個人でやる労力は、たった10銘柄であっても相当大変でしょうね。