なんでも道しるべ

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【全国学力テストの闇】全国1位を死守するため、テスト対策に授業時間を使っていたという特集記事

以前に「全国学力テスト」のことを書いたことがありますが、その時に、石川県や福井県が各教科で上位を独占していることを示したと思います。

先日、ネット記事で石川県が1年前からテスト対策を密かにやっているという特集がありました。

現場の先生からの投稿で発覚したようですが、学力テストへの対策で子どもの育成に関わる体験などの時間が軽視されているようです。

以前からテスト対策の話は出ていたようで、文部科学省はその時に、行き過ぎた取扱いはテストの目的を損なうという発信をしていたようです。

ハッキリ言って、それだったら、順位や正答率を公表しなければ良いのにと思うのですが、税金を使って、さらに使い道が明確であるから、公表する意義があるのかなとも思えます。

順位が出る以上、先生の潜在意識のなかで競争が出てくるのかなと思えて仕方ないですね。

■学校絶対主義は今でもある

私がこの件について個人的に思っているのは、地方は今でも、公立至上主義、学校至上主義が残っていると考えています。

昔、私が学生だったころは、学校の先生は塾の存在を嫌がり、公立への進学が正義だという教えが強かったです。

塾に行こうものなら、学校の先生は分かりやすいように顔に出して嫌がって、さらには塾なんて必要ない、学校の勉強だけで十分だという話をされます。

進学に関しても、私立よりも公立へ進学するこが正義であり、成績が良い者は公立へ進学するものだという進路指導がされていました。

現代になって、子どもが学校に通っている感じでは、先生からが塾不要論はあまり聞かないですし、塾のために放課後の時間が無いことも承諾してくれています。

学校の先生も、学校だけの授業では進学校へは難しいと思っているようで、塾批判はされないです。

親の私に対しても、塾が不要で、学校だけで十分だとは言わないです。

けれども、YouTubeなどで情報をとっていると、今でも地方では、学校絶対主義があるみたいです。

塾は不要で、学校の授業だけで十分であり、困った時は補習や朝授業、夕方授業などで対応していくということです。

さらに、進学先も国公立が重要視されるので、私立はいくら偏差値が高くても無視されるということらしいのです。

おそらく、それらの潜在的な考えが、今回の石川県の指導に繋がっているのではないかと思います。

■保護者の学校に期待している人が多い事実

別に学校だけが悪いことではありません。

学校に過度な期待を寄せている保護者にも問題があると思っています。

学校で勉強してくれることが絶対だと思っている親は今でも多く、塾に行かずに、学校で補習をしてくれるなら助かるという親は多いみたいです。

もちろん、塾費用が無くて済みますから、学校で補習や課題活動をしてくれると親としては安心なのかもしれません。

それがある意味、先生に対するプレッシャーに繋がっているケースがあると思います。

今回の件も、新聞で順位が公表されるわけですから、石川県に住んでいる家庭の親は、学校での補習活動を良しとしている人も多いのではないかと思えるのです。

自分の住んでいる件が一位であるなら、親としては悪い気はしないですからね。

校長などの指示以外にも、保護者からの圧やプレッシャーも相当あったのではないかと想像できます。

■目的をしっかり持って勉強するべき

塾の費用って、意外と高いですから、できるだけ安くに勉強してくれる環境は誰でも大歓迎だと思います。

けれども、それゆえに、何かに不都合や歪みが起きているのも事実で、今回のケースは学校の他の活動に支障が出ていたということです。

もし、学校が、これらの課題を宿題で対応していたらどうなっていたでしょうか?

宿題を良いと思っていない家庭も一定数いますから、かなりの反発があったと想像できますから、先生としては授業の時間を使わざるを得なかったのはある程度理解できます。

結局、勉強ってやった分だけ伸びるのですから、やればやる分だけ成績が上がって当たり前です。

今回の全国学力テストも、過去問や、それに類する問題を大量に解いていれば、自ずと点数が上がって当然だと思います。

やるか、やらないか、ただそれだけなのです。

まあ、一つの考えとして、全国学力テストだけのために1年もかけてやる必要性はあったのかな?と思いますよね。

目的を考えても、それに注力して1位になったところで何も実益がないわけですから、私だったら、他の勉強に時間を使って欲しいですどね。

何でも競争心が出てくると、順位が付くものだと、人は他に勝ちたいと思うものです。

その考えは間違っていないですが、時間は有限なので、何に、どのように、時間を使うかというのは良く考えた方がいいです。

今回の件は、その辺りがちょっと浅はかだったかなと思います。

勉強することは決して悪いことではないですし、やった分だけ実力は付いているので、効果はあったと思いますが、県が1位になったからといって東大進学者が1位というわけではないことが、本質だと思いますよ。