なんでも道しるべ

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【世間体や評判に翻弄される】高校受験の志望校選びに親が陥る誤った方向性とは?

中学生部隊では、中学3年生の周辺がバタバタし始めました。

当然、高校3年生も大学入試に向けて必死に勉強されていると思いますが、中学生の場合は、本人よりも親の方が主導で動いているケースが多いので、よりバタバタ感が強く映ります。

各都道府県で要件などが違うのですが、大まかに似ているとすれば、私立受験があって、その後に公立受験があるということでしょう。

そして、公立に進学したい人は併願で私立を受験しますし、私立に進学する人は専願で私立を受験することになります。

意外とこのシステムが親を翻弄させているといいますか、悩みの種になっているようです。

■受験校選びに悩む思想

一般的に、公立高校を第一志望と考えている人は、私立は併願で受験し、いわゆる滑り止めとして考えます。

私立高校からすると、併願者は合格しても入学してくれるかどうか分からない、専願者は確実に入学してくれるということから、専願者を優先的に合格させて、併願者は基準をクリアしていれば大量に合格させるという流れになります。

そうなると、受験者からすると、私立へは専願で出した方が合格し易く、併願で受ける場合は基準点をクリアしなければならなくなります。

どうしても公立に行きたい人は全く悩まないと思いますが、悩む人は当落線上にいる人で、どちらかというと公立に行きたいけれど、私立の滑り止めで落ちたら嫌だなという人なのです。

悩みの種は大きく、そのような人は、公立であっても挑戦校になっており、最悪の場合、私立も公立もどちらも不合格の可能性があるからです。

したがって、もし私立の滑り止めが不合格だった場合、学校の先生からは、公立の志望校のランクを下げるように言われる可能性も高くなります。

なので、滑り止めは確実に合格できるところにしなければならないのですが、別の私立は嫌だなという感じになると、なかなか絞り込めない場合もあります。

ここまで悩みが深くなると、結局、どの高校が第一で、何が滑り止めなのか、が分からなくなってきます。

親がこのような悩みをし始めると、非常に危険だという事を認識した方が良いです。

■世間体や評判がそれほど大事でしょうか?

親が志望校を選択する場合、子どもにとって最も良い選択をすれば良いことは分かっているのですが、実は頭で分かっていても、それが実現できない人が大勢います。

学費面でこちらの高校の方が助かるとか、公立の方が安いので言って欲しい、など、経済的な面は、学校に通うことが第一なので、仕方ない部分があります。

しかしながら、よくある悩みとしては、世間体が悪いからとか、親族からの評判が悪いからとか、進学先は良い高校に行かないと恥ずかしいとか、そのような理由で選択している場合もあります。

それって、本当に子どものためになっているのでしょうか。

■数ヵ月したら消える噂に翻弄される

結局、学校に通って、高校生活を送るのは、子ども本人であり、親が親族、周りの大人が通うわけではありません。

受験前後の一時の噂だけのために、本来の希望する学校ではなかったり、自分の学力にあった学校でなかったり、無理した挑戦であったりと、少々可哀そうに思える受験校選びが起きているような気がします。

噂なんて数ヵ月もしたら消えてしまいます。

その一瞬のために大事な3年間を無駄にする可能性があるのです。

往生にして、親は高望みをしますし、先生は安全圏をみます。

結局、間に挟まれた子どもが一番の被害者であり、親が悩んでいることが子どもに伝染していきます。

受験をするのは本人なのに、親が進学先を自分の理由で決めてしまっているのが、そもそもの間違いというわけです。

■今やるべきことに注力する

子ども本人にとって最も大切なことは勉強をすることです。

そして、親が子どもに対してやるべきことは、それをサポートすることです。

今の時代、大学への進学を視野にいれた高校選びも必要になってきますので、学校の学力だけでなく、学校の学習への取り組み姿勢が合っているかどうか、学校の進学への体制、部活動への取り組み状況、行事などのスタンス、通学のしやすさ、施設の充実度や使いやすさなど、見るべきところはたくさんあります。

学校名やブランドだけで選んでいると、自分の本来望んでいるものとミスマッチしてしまい、退学することになりかねません。

自分は何がしたいのか、学校に何を望むのか、それらの優先順位をきちんと決めて、それに当てはまるところを選んで、挑戦すべきだと思います。

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とはいえ、奇麗事では無く、必要なことは勉強・学習・受験勉強です。

行きたいという意気込みだけで合格できないわけですから、しっかりと点数が取れる勉強に集中すべきです。

そして親は、そのサポートに専念するべきであって、学校選びに注力することよりも重要なことです。

当たり前のことですが、学力が高ければ、自分で進学先を選べます。

学力が低ければ合格できる選択肢が狭まるだけです。

それが分かっている人は、学校選びに無駄な時間を浪費せずに、まずは目の前の勉強に集中できています。

結果は後からついてきます。

今やるべきことに注力するべきです。