なんでも道しるべ

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【保有期間たったの2年】NISAで積み立てたファンドをすぐに売却してしまう理由とは!?

つみたてNISAが若い層で流行っているようですが、なぜか、すぐに売却してしまう人が多いみたいですね。

様々なデータはあるのですが、一つの指標として、NISAで買い付けたファンドの売却は何年以内にやっているのか?というデータがあり、その結果が2~3年の間なのです。

長期にホールドしている人もいると思いますから、平均が2~3年であるということは、1年以内に売却している人が多いということです。

投資で最もダメな行動は、狼狽売りしてしまうこと、短期間で売買を繰り返すことなのですが、今の現行NISAの制度だと枠が復活しないので、それによって売却の抑止効果になっていたと思うのですが、蓋を開けてみるとすぐに売却している人が多いという結果です。

なぜこうなっているのか?をちょっと考えてみました。

短期間で売却してしまう理由として2つあるのではないかと思うのです。

■SNS情報が多すぎて迷ってしまう層

まず1つ目に感じたのが、情報が多いことや自分の資産運用のやり方が確立できていないことがあると思っています。

今はSNSやネットから情報が溢れかえっているので、新しい情報がどんどん入ってきます。

実際、数年前までは「投資はS&P500が最適解だ」という人が多かったのですが、今は「米国一辺倒は怖いからオルカン(全世界株式)」が良い」という人が増えています。

まあ、私からすれば、オルカンでも米国株が6割以上ですし、相関係数も0.95以上なので、どちらを買ってもそうは変わらないと思います。

オルカンの方が分散されているので、リターンとリスクがマイルドになるだけで、リスクを少しとってでもリターンを稼ぎたいって人は米国株100%でも良いと思いますしね。

そんなことは些細なことであり、何より大切なのは、自分が信じるのはどっちなのか?って話なんですよ。

誰かに推奨されたファンドばかりを追いかけていても、自分の芯がないので、継続しないです。

他人に勧められたものを買ってばかりいると、今保有のものを売却して、新しいものばかりを買っていくことになるので、それだと長期投資はできないでしょうね。

まずは自分が何だったら長期投資できるかを考えた方が良いです。

狼狽売りしない秘訣は、自分の信じるファンドを1つ持つことからスタートです。

ただし、自分の考えや気持ちが変わって、売却して乗り換えても良いと思います。

誰かの推奨に惑わされているのと、自分自身で考えて乗り換えたのは話が別ですからね。

■ポイ活で積立投資している層

もう一つあるだろうなと思っているのが「ポイ活」です。

若い人ってポイ活をやっている人が多いと思いますが、それは投資も例外ではありません。

投資でポイントって何か変な気もしますが、実はネット証券のクレカ積立だと普通に起きています。

国も制度として認められており、上限が定められているので、まったく合法ですし、国が推奨している積立投資方法でもあるのが事実なんですよね。

日本人は貯金の方が好きな人が多いので、ポイント付与も考えないと、投資が根付かないという考えだと思います。

そうなると、若い人の発想だとどうなっているのかというと、そんなに自由に投資できるお金は持っていないので、とりあえずポイントだけもらって、さっさと売却してしまおうってことになるんですよね。

なので、クレカ積立で買付した後で、自分にお金が必要になったときや、そもそも少しでも儲かれば売却しているのではないかと思います。

そのようなポイ活している人は、売却することに何とも思っていないでしょうから、少しでも利益がでれば利益確定していると思います。

また、若い層であれば、そもそも毎月数万円も投資できる余裕がない人も多いと思いますから、売却しないとお金が続かない人もいるでしょう。

そうなると、たとえ損切りであっても、売却していると思います。

ポイント欲しさに短期で損切りってとっても変な感じがするのですが、余裕資金が少なく、ポイントが欲しい層にとっては当たり前のことなのかもしれません。

この2つの理由が、私が考えている短期売却の人達の行動だと思っています。

利益確定することも悪いことではないですし、ポイ活することも認められているので構わないと思うのですが、やはり長期で保有した方が資産増加には良い影響を与えます。

売買を繰り返す人ほど、利益が少なく損失が大きくなるのは過去のデータが示しています。

市場の調整や小さい暴落はいつ来るか分からないので、ちょこちょこ利益確定で売却している人は、そのような状況下で売却することに躊躇はないです。

長期投資家の人は、たとえリーマン級やコロナ級の暴落があっても、逆に積立を継続する心構えの人も多いです。

投資によって資産を増やしている人は共通する行動があるので、これから投資を始めようと思っている人はそれらの人の行動を真似した方が良いでしょうね。

とはいえ、資金が無いと投資はできませんし、長期運用は難しいと思いますので、まずは生活防衛資金を貯めて余裕資金を確保することが最初なのだと思いますが、ポイント付与は認められた制度なので、そこが難しいところですね。