なんでも道しるべ

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【ついに再戦国時代突入へ!】S&P500インデックス関連商品で信託報酬最安値0.05775%が爆誕

遂に出ましたね!

投資をやっている人達に大人気のS&P500インデックスファンドの関連で信託報酬が0.05775%という商品が誕生しました。

厳密にはS&P500ではないのですが、ほぼほぼS&P500と同じと言ってよいでしょう。

というのは、S&P500はS&P社が指数を出しているのですが、これを使うと、S&P社に指数の使用料を払わないといけません。

今回の商品は、おそらくS&P社より指数の使用料が安いのだと思いますが、ドイツの会社が出しているベンチマーク指数を利用するみたいです。

けれども、おそらくS&P500と同じような動きをするでしょう。

名前は米国株式500と言っていますが、インデックスのベンチマークなので、運用は大丈夫だと思います。

そんなことより、この商品の誕生によって、追従する運用会社が出てくると思います。

これまでS&P500のインデックスファンドは信託報酬が0.09372%というのが最安値だったのですが、この商品の誕生により、引き下げがスタートすると思います。

さあ、一番人気のeMAXIS Slimはどうするのでしょうか?

今の0.09372%から0.05775%に引き下げるのでしょうか?

これがここから2.5ヶ月間の見ものです。

新NISAが始まるまでには確実に結論が出ると思いますし、早ければ10月中に発表があるでしょう。

そうしないと、新NISAの買い付け設定が始まってしまいますから。

それだけ、初動の買い付け設定は大切だということです。

一旦、設定されて買付が事項されると、そのまま継続する人もいると思うので、顧客を奪うなら早い方が良いに決まっています。

一つの不安材料としては、我々には事情が分からない指数使用料です。

これが信託報酬に含まれている訳ですが、これがいくらなのか?

それによっては、S&P社に払っている金額を考えると、0.05775%に下げられないという判断になるのかもしれませんが、まあ、おそらく、利益を削れば可能でしょう。

実際には全世界株式(オルカン)で0.05775%ができている訳ですからね。

■ニッセイはやる時はやる会社です!

とても衝撃的なニュースでした。

新商品を出したのはニッセイアセットマネジメントです。

商品の概要を簡単にまとめてみました。

【ファンド】〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド
【運用会社】ニッセイアセットマネジメント
【設定日】2023年11月13日
【販売会社】SBI証券、マネックス証券、楽天証券
【信託期間】無期限
【手数料】ノーロード、信託財産留保額なし
【信託報酬】0.05775%
【ベンチマーク】Solactive GBS United States 500インデックス
【運用】配当込み、円換算ベース

ニッセイは最初に低手数料のインデックスファンドを出して、その後はeMAXIS Slimなどにその座を奪われていたのですが、新NISAの前になって、NASDAQ100の低手数料商品を出すなどして、注目されるようになりました。

今回も、S&P500関連の商品ということで、信託報酬の値下げ合戦の号砲を鳴らした形になります。

全世界株式(オルカン)は数ヵ月前に0.05775%の最安値を更新して、各社の商品が並んでいるのですが、なぜかS&P500インデックスの方が信託報酬は0.09372%というこで、手数料が高いということで疑問が出ていました。

これが今回、S&P500では無いですが、同じようなベンチマークの米国株式500で0.05775%という安い信託報酬の商品が出るということで、これは衝撃的な発表だということです。

まず確実に、いま現時点でeMAXIS SlimのS&P500に投資している人達は信託報酬の値下げがあるかどうかをソワソワと待っていると思います。

もし仮に追従値下げが起きない場合、新NISAの積立設定からこのニッセイの商品に変えようとする人が増えてくると予想されます。

三菱UFJアセットマネジメントとしては、何としても顧客流出を防がなくてはいけません。

追従値下げをするのか、それとも、追従しないといういいわけが書かれたレターを出すのか、そこがポイントだということです。

■二大販売会社で切磋琢磨を希望

私個人としては、誰も同じ意見かもしれませんが、eMAXIS Slimに頑張って欲しいところです。

というのも、インデックスファンドというのは、実質コストが分からないと積立投資するのに躊躇するのものです。

実質コストは1年後ですから、11月に設定したとしても、実質コストが判明するのが来年2024年の11月以降になります。

そうなると、いくら信託報酬が安くても、実質コストが高かったら意味がありませんから、怖くて、このニッセイのファンドは買いにくいと思っています。

なので、実績もあり、実質コストも揃っているeMAXIS SlimのS&P500が0.05775%に値下げしてくれると言うことはありません。

ニッセイさんありがとうございます!ってことになるってことですね。

これが追従しないといういいわけレターが出ると、ちょっとザワザワしますね。

おそらく投資系ユーチューバーのチャンネルでは相当荒れると思いますよ。

いまでも、米国一辺倒より信託報酬が0.05775%でオールカントリー分散が効いている全世界株式の方が良いという意見があるくらいですからね。

それが大人気のS&P500連動指数で、それも最安値を目指しますと明言しているeMAXIS Slimが下げないとなると、かなりの反発が出ますし、どうしようって悩む人も増えることでしょう。

まあ、これでeMAXIS Slimが値下げしなければ混乱は必然なので、おそらく追従値下げは起きると思います。

とはいえ、現時点ではeMAXIS Slimが最強になっていますが、他の投信も頑張って欲しいものですね。

それは商品の中身だけではなく、ブランド戦略も含めてって話です。

日本人って何か一つの団体に集中する傾向が強いです。

けれども、世の中で競争力を維持するには、二大団体になる方が良いです。

お互いに切磋琢磨して、それを周りが評価する体質が、売る側も買う側も良いと思っています。

是非とも他の販売会社にはeMAXIS Slimに対抗できるような強い商品化を目指してほしいです。