著名人やプロがお勧めする商品が本当に良い商品なのでしょうか?
最近、非常に気になるのが、新NISAでこれを買っておけば大丈夫的な記事が多く、その中で紹介されている商品はほとんど全世界株(オルカン)かS&P500という内容です。
投資でリスクを減らしたいということで、分散が一番効いており、世界の成長を享受できるオルカンを進める記事が多いです。
米国の成長が見込めるなら、S&P500をおすすめって記事も目につきます。
そして、挙句の果てには、これで資産構築だとか、億り人への道みたいな超過激と言いますか、え?そんなこと言っていいの?みたいな内容もあります。
そんなこと言っていいの?っていうのは、株式投資を促していて危険という意味ではなく、S&P500やオルカンで億り人って何年かかるか分かっているの?って思いますし、そもそも、毎月いくらやるつもりなの?って思います。
それに、そもそも、リスクが怖くて、オルカンなどに投資している人が、月に何十万円も積立するとは思えないですし、それを大きな調整や暴落があっても握りしめ続ける自身がある人っているのかな?というのが単純な疑問です。
リスクが怖いというのと、長期間ガチホというのが、どうも矛盾しているというか、リスクが取れるのか?取れないのか?どっち?って感じもするんですよね。
オルカンやS&P500で億り人って、かなりの種銭を突っ込める人か、何十年もガチホできる人、って感じがしますので、相当難しいと思っています。
投資って、どれだけリスクが取れるかで決まってくると思っています。
リスク許容度がゼロの人は投資なんてできないというのが私の感覚です。
その判断の裏付けのため、少しでも情報を集めて、自分の決定を納得する程度かなと思うわけです。
■レバナスでも10年投資でマイナスは無い
少し面白いシミュレーションをしてくれている人がいました。
米国株投資をしようとすると、どの指数に投資しようかと考えることが大半だと思います。
日本で一番人気なのはS&P500なのですが、それよりもリスクが高いけれど、リターンが見込めるというのがNASDAQ100になります。
米国に投資したいけれど、リスクはできるだけ減らしたいと思う人は、S&P500やVTI(全米株式)などを選択することになると思いますが、少しリスクを取ってでもリターンを高めたいと思うと、NASDAQ100にも投資したいと考える人が増えてきます。
さらに、このNASDAQ100からリスクリターンを追求したいと考えるようになると、レバレッジNASDAQ100という2倍レバレッジの商品も視野に入っていき、巷でいうレバナスも対象に入ってくるってことです。
シミュレーションの結果なのですが、1985年以降で、各指数の年間最大上昇率と下落率をまとめてくれています。
また、10年間の返金年率の最高値と、逆に最低の10年間もあり、もちろん10年間の平均値というのもあります。
そのシミュレーション結果が下記の表となりました。
この表の見方は人それぞれあると思います。
自分の好きな指数や商品によって、ポジショントークになってしまうのは仕方ない部分かと思います。
私の場合、一番注文したのが、最低の10年間というものです。
これが、唯一マイナスになったのが、NASDAQ100ということになります。
S&P500とレバレッジNASDAQ100のいわゆるレバナスの2商品は10年持っていたらマイナスにならなかったということです。
特にレバナスはレバレッジが掛かっているので、この結果が不思議だったのですが、やはり10年といっても、ずっとマイナスの10年なんてあり得ないので、ブル相場の時の貯金があるのだろうなと想像できます。
これは、NASDAQ100ではなく、レバナスを選びたくなる要素になると感じました。
■S&P500がマイルドな運用とは言えない理由
年間の上昇率を見ると、やはりNASDAQやレバナスの強力なところは想像どおりですね。
レバナスなんて、年間で3.6倍になる年があるんですからね、凄いですよね。
けれども、その分、リスクに相当する最大下落率は大きく、マイナス75%ですからね、その前に一括投資していたら、27%まで資産が目減りしていることになるわけですから、怖いものです。
これは、私がレバレッジ型を一括投資ではなく分割積立にしたくなる理由ではありますね。
S&P500って、リスクといいますか、下落率が低いのかな?って思っていたのですが、NASDAQ100と遜色ないほど下がるのですね。
S&P500がマイナス38%で、NASDAQ100がマイナス41%ということになると、上昇率を考えると私だったらNASDAQ100の方に投資したくなりますね。
この辺りは何を信じるか、リスクをどのように取るのかは人それぞれなんで何とも言えません。
S&P500が王道で、それ以外はリスクを取り過ぎみたいな雰囲気になっていますが、データを見ると、そうとは言い切れないなと思いませんか?
NASDAQ100にはそれはそれで良い点がありますし、レバナスもリスクが高くて敬遠されるのではく、10年でマイナス割れしていないという強みは活かすべきかと感じますね。