老後4,000万円問題だって!?
今の日本はコストプッシュ型ではありますが、デフレが脱却されて、インフレになっているということで、老後2,000万円問題が老後4,000万円問題に変化したそうです。
当たり前と言ったら当たり前なんですけどね。
米国ではすでにミリオネアが目標なので、100万ドルなので、日本円で1.5億円が老後で安心して暮らすのに必要な金額となっているそうです。
日本で生活するのなら、ミリオネアもあれば十分なような気がします。
日本では億り人と言われていますし、昔では億万長者と言われるくらいですから、1億円という金額が一つの大きな節目になっている部分があります。
けれども、それが今でも同じ金額というのはちょっと変ですよね。
米国では毎年インフレが起きているので、老後の目標金額は毎年上がっているわけです。
日本も当たり前ですが、老後の必要金額は上がるべきだと思いますし、そもそも、投資をしないで貯金だけで用意しようと思っている時点で間違っていると思いますよ。
■テレ朝の算出はツッコミどころ満載
なぜ、今回、老後4,000万円問題が出てきたのか。
これは、テレ朝がどこかの特集で出したらしいのですが、今の日本は前年比で3.1%のインフレが起きているので、仮に毎年3.5%のインフレが起きた場合に、20年後には老後2,000万円問題が、老後4,000万円問題になりますよっていう話らしいのです。
この話、ツッコミどころ満載なんですよね。
まず、毎年3.5%のインフレなんて、そう簡単におきないです。
インフレターゲットって2%なんですよ。
インフレ率が3%を超えるような上昇が毎年起きているなら、どう考えても、日銀が利上げをします。
そして、景気後退が起きて、2%を下回る、下手したらデフレになる、ということが発生します。
なので、20年間も3.5%ものインフレ率が継続するのなんで、異常中の異常なんですよね。
これを平然とテレビで言うなんて、どこまで国民をバカにしているのか、って話ですし、これを何も考えないで真に受けている国民がいたら、それは本当にちょっと勉強した方が良いですよってレベルです。
■インフレ対策でやるべきこと
次に、今、3.1%のインフレが起きているからといって、計算で3.5%を使うなんてナンセンスです。
なんで0.4%も勝手に上げているんですか?
キリの良い数値にしたかったのかもしれませんが、0.4%の差って余りにも大きいですよ。
普通の感覚なら、3.1%も3.5%も変わらないのかもしれませんが、インフレ率で0.4%も違うと、ちょっと生活が違いすぎます。
日本人はデフレになれているから、インフレの数値があまりにも実感のない数値になっているのかなと思いますね。
毎年2%を超えるようなインフレが10年も20年も続いたら、おそらく、インフレにもっと敏感になっているのかな?って思いますね。
こんな数値マジックのような、簡単に切り上げるような算出の仕方って、あまりにもテレビ業界のタチの悪さが目立ちますね。
テレビに影響されることにならないように、視聴者側もちょっとは勉強した方が良いと思います。
バカでいるというのは楽なのかもしれませんが、様々なところから搾取される人になってしまいます。
ルールを知って、常識を知って、それで自分が何をすべきか、きちんと考えるべきですね。
インフレ対策なんて、やるべきことは決まっていて、投資をやるしかないんです。
貯金ではインフレ対策になりません。
投資はリスクがありますが、それは物価がデフレになるのと同じで、インフレ対策にはリスクが付きものです。
だから、やるべきことは決まっているんですよ。
老後2,000万円問題に対処するような倹約生活と貯金を頑張って、それでお金の起き場所を投資にするだけの話です。
それで、自分自身は2,000万円貯めて、あとは運用で3,000万円でも4,000万円でもなるんです。
だから、老後4,000万円問題でビビる必要はないってことですね。