銀行口座とスマホはいつの間にか切れない関係性になってきました。
低金利によって銀行経営が圧迫されている要因が主ではありますが、銀行の通帳有料化も実行されており、昔からの既存顧客ではない新規の場合は通帳を発行してもらうとお金がかかるようになってきました。
口座管理手数料に近いと思いますが、これから先も口座を持つことで費用が掛かるようになってくると思われます。
何とも恐ろしいことですが、銀行にお金を預けるのも管理費用が取られるということです。
まあ、これまで無料だった方が不思議なのかもしれません。
意外と、貯金額に対して管理費用が取られるようになると、投資(証券)へ資産が動くことはないですかね。(冗談です)
■銀行口座もIT化へ
実は、銀行の既存顧客にも通帳を廃止するような動きがあります。
それは、コンビニ手数料の無料回数や入出金回数に関するルール変更が起きています。
これまでは、貯金残高や給与もしくは年金振込などをしていたり、クレジット機能をつけたキャッシュカードにしていたりすれば、手数料無料の恩恵は受けていました。
けれども、この1年ほどでこれらのルールが変更となり、ネット通帳やスマホと連携していないと、これらの優遇処置に当たらなくなりました。
手数料無料というのは魅力的ですので、そうなると必然的にネット通帳やスマホ連携をするようになります。
こうして、既存顧客であっても、通帳廃止へと誘導されているということです。
銀行もかなり経営が圧迫されていますので、ちょっとでも経費を削減できるところはしていくという姿勢になってきたと思います。
この流れは続きそうですし、今後は地銀や信用金庫でも起きそうな気配です。
■ネット銀行は怖いという幻想
ところで、銀行口座の電子化は避けられないのですから、個人の意識としても、いつまでも現物通帳や窓口・ATMなどに頼っていてはいけないと思います。
確かにセキュリティー面は気にする必要はありますが、それもしっかりとコントロールして、さらにスマホをつかって資産管理をする方がよっぽど効率的です。
私は銀行口座も証券口座も全てネットで管理できるようにしています。
実店舗に向かうことなんて、ほぼありません。
振込にしても、今はネット銀行で無料回数が付与される時代ですから、振込に手数料を払うなんてあり得ません。
ネット銀行は怖いという人も多いですが、実店舗がセキュリティー万全で安心できる補償なんてどこにもないです。
某大手銀行でも、先日にATM不具合事件が起き、キャッシュカードが吸い取られることが起きました。
なので、ネット銀行が不安で、大手銀行が安心なんて時代ではないといえます。
二重パスワードロックやスマホ連携をきちんとしているネット銀行はたくさんあります。
逆に言うとそちらの方がよっぽと安心できると思います。
■資産管理もIT化
私自身の資産管理は、マネーフォワードのアプリを使って、全て連携管理しています。
銀行残高も、証券口座も、iDeCoも、会社の持株会も全てです。
つい最近の記事で目にしたのが、マネーフォワードで証券口座を連携すると、日々変動する時価総額に一喜一憂してしまい、利益確定を早めてしまうという話がありました。
この記事にはちょっと笑いました。
まあ、確かに、日々の変動は見ることができますが、これで利益確定を急いでしまうということはありません。
それよりも、ほとんど値動きがない銀行口座だけを連携して、その資産を眺めて安心するという感覚の方が異常だと思えるのです。
世界規模でみると、日本円であっても為替変動により、日々資産は変動しています。
ゆえに、資産が変動しないという方がおかしく、証券口座のように日々刻々と変化している方が正しいということです。
その資産の変動が慣れない、不安になるというのが、そもそも金融リテラシーが低いということになります。
安全安心というのは、保証されるものではありません。(コロナ禍と一緒です)
自分自身で変化に動揺されない力を備えてこそ、生きている意味があるということです。
■資産は変動して当たり前と思う
資産管理は個人の自由ですから、どのように管理しようと個人の勝手です。
しかしながら、日本人が株式の資産が20%以下であるというのは、このような一喜一憂に動揺し過ぎであることも要因の一つだと思えます。
資産は日々変動していて当たり前と思えることが、資産管理のうえで最も重要なことであり、それを意識することも大切です。
資産が目減りすることを恐れていては、リスクも取れないので、リターンも取ることはできません。
それが資産管理のうえで意識するべきことだと思えます。
それができない日本人が多いと、いつまであってもインフレが起きないし、利上げはできない、挙句に、日本人全体が豊かになれないの思えてなりません。