なんでも道しるべ

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老後生活で起きるインフレに備えるために、現役時代にすべきこと

皆さんは60歳までにいくら蓄えておきたいと考えていますでしょうか?

老後資金不足の人が多いという噂があります。

お金は持っている人もいるのは確かですが、持っていなく年金で何とかやりくりしている人も多いでしょう。

現在、現役世代の人たちも、自分が老後を迎えた場合のことは考えているのでしょうか。

『生活をダウンサイジングすれば年金で何とか生活できるのでは?』と思っている人も多いかもしれません。

確かに、これまでの平成時代はデフレの時代でしたので、生活水準を切り詰めることをすれば、何とか年金で生活できた時代でした。

しかしながら、世界的にはインフレは常識であり、日本もインフレを目指した政策を打たれていますし、異次元緩和により円安も進みつつあります。

確率としては、かなり高いレベルで、今よりもインフレ水準の時代が来るでしょう。

その時に、年金だけで生活できますでしょうかね?

■年金額は平均20万円/月程度

年金額というのは、現役時代の年収によって納めた保険料が変わりますから、個別で異なるものです。

おおよそ、平均的には20万円前後だと言われています。

少ない人なら10万円台、多い人なら30万円に届く人もいるでしょう。

また、企業年金の有無や、共稼ぎ世帯であったかなども年金額が異なる要素でもあります。

■年金制度が厳しいのは分かってること

年金制度がかなり厳しいのは周知の事実です。

少子高齢化の日本ですから、当たり前といえば当たり前です。

何十年も前から分かっていたのにも関わらず、有効な手を打たなかった政治に責任がありますが、そんなことに腹を立てても仕方ありません。

年金がもらえないかもしれないから納めないという考えは本末転倒です。

そもそも年金制度とは、自分のための貯金ではないのですからね。

実際に損をする人、得する人が現れて当然です。

損したのか、得をしたのか、などは、自分自身が亡くなってから判明するわけですから、そんなことを生きているうちに議論しても仕方ないことです。

でも、実際に年金で生活できるか、できないか、は死活問題なので、自助努力は必要です。

■現役時代に何をするのかが重要

老後資金の年金不足分をどう賄うかは、当たり前ですが、現役時代に貯蓄するしかありません。

その方法は様々あり、何が有効で、何が下手なのか、という違いはありますが、何もせずに貯蓄ゼロという人に比べると、何かをしている人は当然ながら余裕があります。

何もしていない人は、まずは1万円の定期積立を始めることからも良いので、何かを始めましょう。

そして、すでに定期積立などの貯金を始めている人は、複利の効果を勉強しましょう。

世の中、リスクが怖いという側面から、年利の高い商品を買うということを恐れている人が多すぎます。

そのため、インフレという大きなリスクを持っている貯金をしている人が多いです。

1万円は1万円でしょ?と考えている人も多いですし、先ほどのように、もしインフレにより商品が高くなれば我慢した生活をすればよいだけと考える人も多いです。

平成時代はデフレでしたので、インフレによる価格高騰は起きていませんが、ターゲットとなっている2%のインフレが10年続いてしまうと、1万円の価値は8.2千円程度まで目減りしてしまいます。

当然、額面上、1万円は1万円なのですが、価値としては現代の8.2千円程度しかないということです。

この恐ろしさに気づいていない人が多いと思います。

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まあ、8千円もあれば、2千円分は我慢するよという人もいると思いますが、それがさらに10年たったら、6.5千円程度まで落ちてしまいます。

長生き人生になっていて、老後が何十年と続く時代です。

老後インフレの恐ろしさは、これまでの日本人では味わったことのない恐怖なのかもしれません。

■インフレに強いのは保険商品では無く、株式関連商品

インフレに強い商品を買っておくのは、当たり前ですが、株式関連の商品に投資をすることです。

株や投資という言葉を避ける人は多いのですが、保険商品よりもよっぽど利回りの良い商品だと私は思っています。

リターンがあるのか、ないのか、不明な保険商品に多額の保険料を毎月払うのであれば、私はその保険料を株式関連の商品に投資をします。

当然、保険商品は、死亡保障や医療保障という金額の多いリターンが商品名目になっていますが、これを享受できる人は極限られています。

当たり前ですが、限られているからこそ、その保険料で大きな保障が付いているのです。

そして、保険会社の人件費・固定費・利益も当然ながら商品に含まれています。

その点、株式関連の商品はこれらのコストは非常に明解であり、さらにコストが安いです。

したがって、保険を好み、株式を敬遠する理由はどこにもないのですが、日本人は保険が大好きなので、このような話をしても聞く人は少ないのが事実なのです。

■自分で一度は電卓を叩こう

捕らぬ狸の皮算用でありますが、一度、複利の計算を、実際に電卓を叩いてすべきだと思います。

株式関連の年利は平均すると3%や4%と言われています。

当然ながら、リーマンショックの時は40%以上も値下がりしたり、世界好景気の時は30%以上も値上がりしたりもしますが、それらをならすと3%程度というわけです。

年利3%を複利で運用するのが株式関連の商品です。

複利とは利益から利益を生むサイクルです。

その効果は絶大なので、是非とも元金から1.03倍(年利3%)を電卓で叩き続けるべきです。

そして、それに加えて、積立を行うことです。

1ヵ月1万円なのか。2万円できるのか、3万円可能なのかによって、当然ながら最終の到達資金が異なりますが。

計算上、1ヵ月3万円を25年続けて、年利3%で運用をできると想定すれば、1,300万円になる計算です。

25年ということは30代の人でも老後に十分間に合う計算です。

40代の人でも20年少しあれば、1,000万円は蓄えることも可能です。

これらはあくまで計算上なのでどうなるのかは分かりませんが、分からないから投資を始めるべきです。

始めないと何も生み出しませんからね。