なんでも道しるべ

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【ここで一旦利確?】株価も為替も好調な時、円建てインデックス投資家に囁かれる甘いセリフ

ここ最近、株価が好調な時期にあります。

私の場合は、米国株中心の資産運用をしていますが、S&P500やナスダック100のインデックスファンドは人気なので、同じような人が多いのではないでしょうか。

といっても、円建て資産の場合を指しています。

その訳は、円建ての米国インデックスを運用していると、運用残高への影響は指数トレンドと為替の両方が関わってきます。

2022年の株価低調の時は、為替が円安に行っていたので、円建ての場合はマイナスが緩和されていました。

その後、2023年になって、ナスダック銘柄から株価が戻ってくると、若干円高に行ったものの、指数が上げ相場あったので、円建ての場合は利益が乗り始めていました。

そして、夏からは、S&P500があと数%で史上最高値更新に迫りながらも、さらに円安になっているので、円建ての場合は資産が増えていることになります。

なので、日本人は円建てで保有している人が多いですから、日本人の中には資産最高値を更新している人がチラホラいるということになっています。

このような状況で、よくある話としては、「一旦利確」の悩ましい囁きがあるということです。

■利確する罠

株投資というのは、安く買って、高く売るというのは基本です。

したがって、それに忠実に動くのなら、今の状況というのは一旦利確というのは正解なのかもしれません。

米国株価も、史上最高値を更新しそうで、しない状況になっていますし、逆業績相場やリセッションのリスクも高まっています。

為替に関しても、140円台は何も起きないかもしれませんが、150円台に突入すると、為替介入が起きるかもしれないという報道や煽りが出てきます。

実際に、2022のように為替介入が起きるかもしれません。

そうなると、一夜にして、去年は3%程度の円高がありましたらから、一気に円建て資産が下落方向になっていく可能性があるということです。

米国だけの金利事情であれば、円高になっても株価があがりますが、為替介入は株価には影響を与えずに、単に為替が円高になるだけなので、外国株に投資している日本人にとっては迷惑な行為になります。

円高による日本の影響を抑える目的が為替介入のようですが、投資をしている日本人にとってはかなり迷惑な行為です。

とはいえ、これらのリスクは、リスクとしては十分に考えられることですが、実際のところは全く読めません。

起きるか、起きないか、そんなことは誰にも分からないのです。

■どんな市況の時でもコツコツ積み立てれるのが強み

インデックス投資をやっている人は、なぜインデックスファンドを買っているのか?を考えてみれば良いのですが、個別株だとリスクが高いと思っていますし、分散を効かせたいと思っているでしょうし、さらに、インデックスで丸ごと買ってしまおうという狙いがあるはずです。

これは突き詰めると、株価なんて読めない、未来は分からない、将来において経済は発展していくものだ、人口が増える限り経済成長は起きる、と考えていることになります。

株価が読めるのであれば、個別株投資をした方が、リターンが良いのですが、それが読めないからインデックス投資をしているのですからね。

その根本を忘れてしまって、投資をやっていって利益が乗ってくると、それを確定したくなるという想いが強くなってきます

一旦利確をして、また下がった時に買えば良いのだと考えるのです。

特に下がるリスクの方が強いと感じる時に、人間ってそのような解釈をしてしまいます。

でもそこで、立ち止まる必要があります。

未来の株価が読めないからインデックス投資をやっているのに、もしリスクが読めるのであれば、個別株と売買したり、信用取引で空売りをしたりすれば良いわけですから。

その辺りの冷静な考えにならないのが、利益が乗っている時です。

もちろん、利確だけではなく、利益が乗ってくると、さらに利益が乗せたくなって、元本の追加投入をしたくなる人もいます。

売るのではなく、買い増しをしようとするのです。

そのくらい、利益が乗ってくると、初心を忘れてしまって、自分自身で都合の良い方に解釈したり、自分は何でもできるかもしれないと錯角したりしてしまうのです。

株価が絶好調になると、これまで株のことなんて話さなかった人は株の話をするようになります。

本屋に投資本が平積みされるようになると手仕舞いサインと言われるのは有名な話ですが、利確や買い増しの話がSNSで飛び交うようになると、株価絶好調の時なのかもしれません。

インデックス投資家は、好調な時も、低調な時も、何も考えずに積立投資をしていくことが、市場のプロに勝てる唯一の方法です。

市場で仕事をしている人は、常にフルインベストに近い運用を求められますが、資産運用者はどんな環境でもコツコツと積み立てることができるのが強みです。

株価が好調でも不況時でも、売るのではなく、しっかりとホールドをして、コツコツを一定額を積立て行く、このような姿勢が資産拡大には重要なことだと考えています。