旧NISAと新NISA、そして、一部特定口座でも運用している投資信託の収益額が最高値更新しました。
収益率はもう少し高かった時があったのですが、積立を行っていますので、元金が積みあがり、収益率が最高値更新しなくても収益額は更新しました。
積立を継続する秘訣は焦らないことです。
投資を始めると、周りの人の収益額などを聞く機会が増え、自分も少しでも元金を増やそうと焦ってしまうのですが、それは大きな間違いです。
もちろん、収益額を増やすには元金がものを言いますので、いかに元金を突っ込んでいくかになるのですが、それだけだと日々の変動に負けてしまいます。
自分のリスク許容度がどのくらいのなのか、それを知らないと単に元金を入れたところで、継続力はありません。
なぜなら、買付をした瞬間、100円で買っていても、100万円で買っていても、収益ゼロからスタートだからです。
もちろん1%のプラスで、1円と1万円で差が出ますが、これは収益額の話であって、両者ともに1%のプラスであることには変わりありません。
日々の変動は%で決まります。
元金が多ければ、それだけ収益額が大きくなりますが、収益率は元金とは無関係です。
これをきちんと理解していないと、元金を入れることに焦ってしまいます。
逆に言うと、短期間で収益率を増やすことなんて難しいんですよね。
流行りのインデックスファンドなんて、レベレッジをかけていないノーマル型だと、1日に2%も動きません。
まあよく動いて1%超ですから、2%も動いたら、稲妻だの、暴落だの騒ぎになるほどです。
ですから、収益率で10%や20%を出すことがどれだけ大変か分かるはずです。
そして、インデックスファンドで50%の利益を出そうと思うなら、相当運がよい場合を除いて、それなりに中長期投資をしなければ、難しいでしょうね。
■収益額が過去最高益
さて、収益額の最高値更新ですが、これは米国市場が木曜日に大きく上昇したことで達成しました。
節目の収益200万円が視界に入ってきた感じです。
まあ、これも数年かけて収益を伸ばしているわけですし、短期間で達成した収益額でないのは、収益率を見たら分かると思います。
けれども、2023年度は良い年でしたし、2023年10月以降は上昇相場でこれまでコツコツと積み増してきた元金に利益が乗ってきたわけです。
なので、これを見て、自分ももっと一気に稼ぐぞって思わない方が良いってことですね。
最近、3倍ETFを手放した話を記事にしましたが、3倍ETFはブル相場では驚異的な力を発揮しますが、ここ1ヶ月程度のヨコヨコ相場では、逓減リスクで目減りが気になるレベルになりました。
このようなレベレッジ型ETFは伸びる時は一気に伸びますが、タイミングをミスると利益が上げられるなるというか、元本割れリスクも大きくなるわけですよ。
その辺りはリスクとリターンは比例関係になると言われていますから、気にしておいた方が良いでしょうね。
決して、自分のリスク許容度よりも大きな金額を運用しないことです。
それが投資を長続きする秘訣だと思います。
■自分のリスク許容度はどのくらい?
ところで、リスク許容度って今日と1年後は一緒なのか?って話なのですが、これはほぼ確実に違うと言えます。
リスク許容度って自分の投資への慣れもありますが、実は自分の総資産額や含み益バリアによっても変わってくると思っています。
少ない資産でやっている人って、元金を少なく大きく儲けたいわけですから、リスク許容度が高いというよりは、ちょっと投機的に投資している部分もあります。
何も感じない人もいますが、リスクに敏感な人も当然いるので、他人は他人、自分は自分、という考え方は持っておくべきでしょうね。
円安と物価高なので、投資をやらないという選択肢は徐々に減っていっているマインドです。
それでも、まだ新NISAを使っている人は少ないですが、いずれは国民の大半の人が投資をやっているという状況になると思います。
長期投資をやるために、もっと良い仕組みができるかもしれません。
まだ何もやっていない人は、まずはしっかりと家計簿を管理して、投資資金を捻出することからスタートですね。
最後になってしまいましたが、金曜日の米国市場は最悪でした。
木曜日分を一気に食ってしまう下げっぷりで、これはまた調整への懸念が大きくなる出来事だと思いますね。