なんでも道しるべ

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【新値は買い】ヤレヤレ売りを超えた史上最高値更新は本当に買いなのか?を考察する

去年の10月から続く上昇相場、新値は買いと言われますが、ここで買うには相当の勇気が必要なのも事実です。

なぜ新値は買いと言われるのか、その理由は、史上最高値更新は全員がプラスだからです。

もちろん米国株投資の場合には為替の影響も受けますから、指数が史上最高値を更新しても、インデックスファンドが新値になるかどうかは分かりません。

けれども、相当円高に行っていない限り、ほとんどの人が含み益になっているのは事実でしょうね。

現状では、ドル円でも円安に位置していますから、含み損になっている人は相当高値掴みをした人でしょうから、おそらく、本当にマイナスになっている人は少ないと予想でしています。

ここから先、「新値は買い」という名のもとに、ドンドン買い進めていくのは本当に正しい行動なのか?

新値は買いについて考えてみたいと思います。

■新値はみんなプラス

まず、なぜ、新値は買いと言われるのか?

それは簡単に考えると、みんなプラスになるので、ヤレヤレ売りがいなくなるからです。

ヤレヤレ売りとは、例えば自分が買った後で、値下がりした場合、マイナスの含み損を抱えることになります。

株価が戻ってくるには、短期間で戻る時もあれば、下手したら数年も戻ってこないかもしれません。

直近でいうと、それなりに中長期で長かったのが、2022年の初頭ですね。

2022年1月上旬で買っていた場合、戻ってくるのには2年近くかかりました。

2年を短期と見るか、中期と見るか、長期を考えるかは、その人の投資手法によりますが、私の感覚では中長期という感じですね。

これだけの期間でマイナスとなると、もし株価が戻った場合にはヤレヤレ売りをしてしまう可能性って結構あると思っています。

株式投資の含み損、これって結構辛いんですよね。

自分の大切なお金を投資しているわけです。

リスクのある相場に投資している分、リスクに見合ったリターンが欲しいわけです。

下落することをリスクとして捉えていたとしても、実際に自分の身にかかってくると、結構辛いものです。

だからこそ、株価が戻ってくると、やっと解放されるという気持ちから、売却してポジションを解消したくなるのです。

だから、史上最高値を更新するまでの間には、そのようなヤレヤレ売りを受ける羽目になります。

ゆえに、新値になると、それらのヤレヤレ売り層がほぼ無くなっているので、株価が上がりやすいと言われています。

だからこそ、新値は買いと言われるわけですが、本当に買っていっても正解なのでしょうか?

■新値からの積立増額の注意点

私の自己解釈として、「新値は買い」に対する気持ちはこのように思っています。

一括やスポット買いで買うのであれば、新値になった瞬間に買うというスタンスは良いと思っています。

けれども、分割投資の場合は、新値は買いといっても、積立額を上げて継続買いを続けるのはちょっと違うのでは?と思います。

その理由は、明確で、取得単価が上がるからという理由と、収益率が下がるからという理由です。

まず、新値を更新していく場合、株価は高い状態で購入していることになります。

株は安く買って、高く売るというのが基本であるなら、実は新値は買いというのは逆の行為をしている可能性があります。

新値は買いというのは、新値からスルスルと上昇していくことを想定しているからですね。

なので、積立額を上げて継続的に積立をすると、取得単価がどんどん上がってしまいます。

そうなると、一番の問題点は、収益率がさがってしまうということです。

もちろん、元金が増えているので、同じ収益率でも儲かる金額としては上がりますが、取得単価が上がっている分だけ収益率としては下がってしまうのです。

これの何が問題なのかというと、積立増額前に例えば30%の収益率があった場合に、短期間の積立同額で、同じ金額の投資額を増大させると、収益率が半分の15%になってしまうのです。

これは投資メンタルには結構影響が大きく、暴落や大きな調整が来たらどうしようという心配が増してしまいます。

収益率30%あれば、それなりの暴落には耐えることができますが、15%だと年に1回の大きな調整だとかなりドキドキしてしまいます。

そのドキドキ感に突っ込むための心の余裕があるかを考える必要があります。

もし余裕がなければ、新値は買いと言われても、たんたんと同じ金額を積み立てた方が賢明ってことですね。

今は、相場が良い状況であり、昨年10月からのブル相場なので、買いを推奨する人が結構多いです。

けれども、取得単価の上昇、収益率の目減り問題はきちんと考えておく必要があります。

大切な身銭をリスク相場に投資しているわけですからね、他人の何の保証もない言葉を信じるよりも、自分自身でしっかりとシミュレーションしてから投資額を増大される判断をした方が良いと思いますよ。