このブログでは頻繁に「リスク許容度」という言葉を使っていると思いますが、最近本当によく思うのが、投資で稼ぐことができる人はリスク許容度が高いんだなと思えてなりません。
投資って、プラスになることばかりではなく、かなり高い確率でマイナスになる瞬間が訪れます。
その時にリスク許容度が低いと、すぐに手放してしまう可能性がありますが。リスク許容度が高いと、そのマイナスの期間を耐えることができます。
マイナスになる期間や金額が分かっていれば、誰でもそれに耐えることはできるのですが、それが分からないのが投資であり、だからこそ先の見えないトンネルに入るのが怖いわけです。
投資は「設定して忘れたもの勝ち!」みたいな言い方をする人もいますが、忘れられる程度の金額や自分の中の比率であれば、それで良いのかもしれませんが、所詮はその程度の金額なのです。
覚えてようが、忘れてようが、どちらでも構わないから忘れられるということです。
その程度の金額であれば、自分がリスクを取ったことに対する見返りが高くはないと思います。
自分の資産の大半をリスク資産として置けるようになったときこそ、大きな資産が得られるスタートラインに立ったんだと思えるのです。
■リスク許容度なんて100人いれば100通り
自分のリスク許容度ってどのくらいなのか?なんて分かりません。
リスク許容度は、①年齢、②年収、③資産額、④将来必要な金額、⑤投資経験、⑥性格、によって変わるとされています。
これを見ても分かるように、自分と同じ状況の人を探す方が大変なくらいです。
だからこそ、リスク許容度が他人と違っていても当たり前ってことになります。
自分自身も、リスク許容度が変わってきたという自覚があります。
特に、自分の資産額が増えてくると、それと同時にリスク許容度が上がっているような気がしますし、投資経験が長くなるにつれて、リスク許容度が上がっている自覚があります。
マイナスを被っても、以前に同じ経験をしたことがあれば、心の対処法が分かりますし、客観的に相場の分析もしやすくなります。
どうすればこの状況を耐えられるのか?って考え方や、実際の動きですら変えられるのです。
下がった時に買い増しできるという姿勢というのは、慣れていないとなかなか難しい。
頭では右肩上がりの株価イメージがついていても、それを腹落ちさせて、実際に買いに向かっていけるかというのがポイントなわけです。
■リスク許容度はプラスの時にも影響する
また、リスク許容度ってマイナス時の耐えだけではありません。
プラス時の利確したい衝動を耐えるかというのも、リスク許容度の一つだと思っています。
投資経験が浅い人やリスク許容度が低い人は、少し利益が乗っただけですぐに利確がしたいと思うみたいなのです。
それは今の利益を確保して、自分のものにしたいというリスク許容度の低さから来ています。
利益が減っていくというのも恐れることがあるのです。
ですから、早い段階での利確も、大きな資産を形成するための障害になるってことですね。
爆益をしっかりと自分のものにできるかというのも、リスク許容度の一環だということです。
私自身、20年以上投資経験がありますが、リスク許容度って金額の大小だけではないと分かってきました。
金額が小さくてもリスク許容度が低ければ、それなりの行動に出てしまいます。
経験がものをいう世界でもありますから、失敗を恐れずに投資経験を積んでいくのは良いことだと思います。
人それぞれ目標金額が違うと思いますが、リスク許容度が低いと目標金額に届かないうちに諦めてしまうことになりかねません。
マイナスを被ることだけでなく、プラスをしっかりと享受するためにも、リスク許容度のトレーニングは必要だということです。
投資をやっている時は、いかにリスク許容度を高められるかを意識すれば、投資による利益が変わってくると思われます。