一昨日の米国市場はなかなか渋い感じでしたね。
昨日の投資信託の収益率と収益額は円安にかなり助けられました。
一昨日は、NASDAQ100がほぼプラマイで、S&P500が微増って感じでした。
FANG+のビックテック銘柄は、決算シーズンがひと段落ついて、大きく上昇した銘柄達が調整に入ってきています。
決算前後で10%とか5%とかの上昇がたくさんありましたからね。
一旦調整が入ってもおかしくない状況ではあります。
言っても、S&P500も同じような調整状態でしたけどね。
上がったと言っても、それほどたいしたことなかったですし、そんなに変わらない感じです。
日中も上値を抑えられているような感じで、上昇力は弱かったです。
FRBメンバーの発言が強すぎるんですよね。
まだ、金利に関する発言で右往左往する相場は続いているような感じです。
■円安効果で収益最高値更新
そのような状況下で助けてくれたのが、円安だったのです。
意味がないと噂されていた為替介入ですが、二連続で介入があった後はさすがに、FX投機も円売りは収まっていましたが、それは長くは続かず、いまはもう円安トレンドに逆戻りしている感があります。
あまり急ぎ過ぎると、また急激だと言われて、為替介入の言い訳にされてしまうんですけどね。
今回は、この円安反動に助けられて、収益率が30%超に再び戻ってきました。
為替に助けられる光景は今に始まったことではなく、2022年の米国利上げ相場でも、この光景はありましたね。
株価が大きく上がっていなくても、むしろ下がっていたとしても、為替の円安効果によって相殺もしくは上げてくるという状態です。
今回、株価が一旦小休止というタイミングで円安になったので、これはなかなかサプライズ的で嬉しいものがあります。
ここから、もうひと反発してほしいところなんですが、何と言っても出来高が伴っておらず、日中の上げもそこまで大きくないので、フォロースルーデーにはなかなかならないですけど。
いつかはそのような強い日があることを願って見ているんですけどね。
ここ、3日、4日は出来高が少なくてもスルスルと上がっている感じです。
だからこそ、上値が抑えられている感があるのかなと思いますね。
■ここから上昇するための材料は?
昨日の相場にも少し触れておくと、2日連続で方向性に欠ける展開になっていました。
一昨日と違い、昨日の場合は、先物が売られて、マイナス域からのスタートでした。
強い陽線になるには、非常に良い環境だったのですが、一昨日の終値を超えたところで、失速するのがNASDAQ100では見られました。
これが、方向性を欠く膠着感に繋がったと感じています。
こういう場合が一番悩むんですよね。
上がったらもちろん嬉しいですし、下がった方が我慢だと割り切れるのですが、プラマイの状態で2日間もいると、今のうちに利確しておくか?という変な心境になったりしますから、上がるならサッサと上がって欲しいという願いはありますね。
来週になると、CPIやPPIの指標発表があるので、これを待っている感じは見受けられます。
ここから週末の木曜と金曜でどのような値動きになるのか、これは非常に興味がありますね。
もちろん下がるのは嫌なので、上がってくれた方が良いに決まっていますが、一気に上がると、またしても調整に緊張しなければならないので、ゆっくりと上がってくれても良いと思っています。
特にレバナスの場合には、円安効果は無いので、すべては株価次第というところがあります。
ノーマル型のファンドの場合には、最近は円安への揺り戻しが起きているので、多少、株価が下がっても為替で相殺、さらにはプラスになっていることもあります。
このあたりは何を持てば得とか、何を持っていたら損ってことは分からないので、為替は予測できない以上、これは運としか言いようがないと思っています。
最高値更新、これが投資家の中で希望されていることだと思います。
それがいつになるのか、それは利下げ期待がさらに高まるか、今以上の企業業績を叩き出しそうになるか、そんな期待値が必要になってきました。