外国株式のアクティブファンドとして、「セゾン資産形成の達人ファンド」を所有しています。
国内の中小型株式に特化していた「ひふみ投信」も純資産総額が急激に増えたことから、米国のアマゾンとマイクロソフトの買付を始め、今後、海外株を10%まで引き上げる可能性が高いです。
当ブログでも紹介しているように、2018年から「つみたてNISA」が始まることをきっかけに、信託報酬の安いファンドを探すことに注力しています。
「アクティブファンドはインデックスに勝てない」との過去データから、インデックスファンを中心にしたいと思っているのですが、ひふみ投信のように、アクティブファンドでもしっかりとインデックスをアウトパフォームしているファンドがあるのも現実です。
外国株式を「アクティブかつ信託報酬の安いファンドは無いのか?」と思いながら調べていたら、一つ気になるファンドがありました。
今回は、「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」について書きたいと思います。
■ラッセル・インベストメント外国株式ファンド
- 名称:ラッセル・インベストメント 外国株式ファンド
- 愛称:ワールド・プロフェッショナルズ
- 買付手数料:SBI証券では無し
- 信託報酬:1.10%(税抜)
- 信託財産留保額:無し
- 設定:2016年6月
「ワールド・プロフェッショナルズ」という名称が目立ちます。ネーミングセンスが凄い良いなと思いました。
なぜワールド・プロフェッショナルズなのかというと、そのような運用をするからだそうです。
■ファンド特色
- 日本を除く世界先進各国の株式を実質的な主要投資対象とします。
- ラッセル・インベストメントが複数の優れた運用会社を厳選し、それらをバランスよく組み合わせるとともに、必要に応じて入替え等を行います。
■運用のポイント
- 投資者のみなさまは日本にいながらにして、世界の専門家たち「ワールド・プロフェッショナルズ」に資産の運用を託すことができます。
優れた運用会社だけを厳選し、特徴の異なる運用会社とバランス良く組み合わせ、運用会社の入替えにより、安定したリターンを獲得することを目指しているようです。
ステップは下記のイメージ図を見ると分かりやすいです。
2017年7月現在、ラッセル・インベストメント外国株式マザーファンドから委託している運用会社は下記となっています。(カッコ内の数値は目標配分)
- マッキンリー・キャピタル・マネジメント・エル・エル・シー(米国)グロース型(15%)
- サステナブル・グロース・アドバイザーズ・エル・ピー(米国)グロース型(15%)
- ハリス・アソシエイツ・エル・ピー(米国)バリュー型(15%)
- ニューメリック・インベスターズ・エル・エル・シー(米国)マーケット志向型(25%)
- エムエフエス・インスティテューショナル・アドバイザーズ・インク(米国)マーケット志向型(30%)
委託運用会社のことは良く分からないのが正直なところですが、そこはお任せです。
ここまでを見ると、「セゾン資産形成の達人ファンド」によく似ていると思います。
ファンドの選別方法が長期的な成長を図ることを目的としているのもよく似ています。
委託先の運用会社が違う点で、ラッセルとセゾンのどちらが上手に選別・分散投資しているのかが分かると思います。
目論見書では信託報酬は1.10%(税抜)となっていますが、設定から1年経っているので、運用報告書から実質コスト1.25%程度と分かりました。
委託の運用会社の入替えをうたっている割には、実質コストはそれほど上がっていないという印象です。
セゾン資産形成の達人ファンドの実質コスト1.50%程度に比べると0.25%程度安くなります。
アクティブファンドなので、微妙なコスト差を競争させる意味が無いように感じますが、一応、ラッセルの方が安そうです。
実質コストも安く、運用ポイントも良さそうなのですが、現時点(2017年10月)の純資産総額は、2億円レベルです。
最初1年間は資産の伸びが悪そうでしたが、1年経った2017年からは資産の伸びが良くなっています。
この調子で、今後もリターンも良さそうな数字が上がってくると純資産総額が伸びてきそうな予感がしています。
■つみたてNISAの要件に合致しない
私はこのファンド、とても気になっていたのですが、一つ難点なのが、つみたてNISAに含まれていないことが難点です。
海外資産を対象としたアクティブファンドが「つみたてNISA」の対象になる要件は、下記のとおりです。
- 信託報酬が1.5%以下
- 純資産総額50億円以上
- 信託開始以降5年経過
- 信託期間の2/3で資金流入超
1.に関してはクリアしていますが、2.以降がまだ達していません。
私の予想ではこのファンドは、3年半後にはクリアしそうな気がしています。
その時には、「セゾン資産形成の達人ファンド」とリターンの差を確認する必要がありそうです。
ちなみに、ラッセル・インベストメント外国株式マザーファンドの組入上位10銘柄は下記のとおりです。
- ビザ(米国)ソフトウェア・サービス(1.5%)
- ダノン(フランス)生活必需品(1.3%)
- アルファベット(米国)ソフトウェア・サービス(1.2%)
- バイエル(ドイツ)ヘルスケア(1.1%)
- ディアジオ(イギリス)生活必需品(1.0%)
- オラクル(米国)ソフトウェア・サービス(1.0%)
- サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(米国)ヘルスケア(0.9%)
- シティグループ(米国)金融(0.9%)
- グレンコア(イギリス)素材(0.8%)
- ロシュ・ホールディング(スイス)ヘルスケア(0.8%)
通常のNISAは対象要件が課せられませんので、この「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」を購入することが可能です。
我が家の場合は、「通常NISA」から「つみたてNISA」に移行するので、NISA枠での購入は難しいのですが、ジュニアNISAの選択肢はあります。
ジュニアNISAのデメリットが気になっているので、少し考えたいと思います。5年間の積立ならやってもいいかな?