私が悩んでいる2つの銘柄がドストライクに記事になっていたので、取り上げてみます。
投資信託の最大の強みは、ファンドマネージャーが自分たちの持つ情報ソースや運用ノウハウなどをフルに使って、個人投資家ではリーチできない銘柄に投資してくれるところにあります。
特に、高い利回りが期待できるにもかかわらず、個人投資家には手を出しづらい海外投資については、こうした投信のメリットを利用して資産運用に成功している人は多い。
日本株は知識があってみずからガシガシ取引をしているような弊社のお客様の中にも、知見のない海外株については『セゾン資産形成の達人ファンド』や『ラッセル・インベストメント外国株式ファンド』などで運用している方が結構いらっしゃる。
セゾンは「ゆうちょ銀行で買える投信」として有名ですが、ここ5年で160%超のリターンをたたき出す超優良ファンド。
ラッセルも昨年から販売開始したばかりでさっそく年利30%超を確保している。
両ファンドをうまく組み入れて資産運用することで、「海外投資リッチ」を謳歌している人は少なからずいるのです。
ちなみに、「海外投資の投資信託」と言うと、運用委託手数料などの「管理コスト」が高いと嫌気されることがしばしばあります。
確かに先ほどのセゾンの管理コストは1.55%、ラッセルも1.188%で決して安くはないのですが、現実にはそのコストを補って余りある大きな利回りを確保している。
「コスト」にばかり目を向けて、せっかくのリターンの機会を失ってしまうのは非常にもったいないことだと思います。
(引用:知っている人はとっくに買ってる「この投信で儲けた」実名全11商品、年率10%、20%は当たり前…? 、週刊現代、2017/10/26)
■海外株を購入するには・・・
個人投資家が海外株へ手を出しづらいのは、そのとおりです。特に私のような弱小投資家は資金が小さいので特にそうなります。
当ブログでも米国ETFを取り上げていますが、バンガード社を中心としたETFを購入すると、インデックス指標に基づいた所有はしやすいです。
ただし、少しでもアクティブに運用したいと思うと、なかなか購入するのは難しいところがあります。
あと、NISAでETFを買付すると、購入手数料や為替手数料などは無料となっているネット証券は多いですが、いざ、普通に購入するとなると手数料の比率が国内株式に比べて大きくなり、手数料負けしてしまいます。
私なんかは、一度の買付量が少ないので、手数料が一定になるような百万円近い買付ができるわけでなく、手数料比率が高くなります。
海外特に米国以外のアクティブな運用は投資信託を持つのは良いのでは?と考え、当ブログでも悩みを書いてきました。
実際にそのように考えている人がいて(多くいて?)、このように紹介されているということは少なからず同じ考えの人がいるということでしょうか。
■2つのファンドに共通するもの
「セゾン資産形成の達人ファンド」と「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」が挙がってきたのも、私のチョイスと一緒でした。
この2ファンドはしっかりとリターンを上げてきているので、注目されて当然だと思います。
『過去のリターンは将来においては保障されない』ということは常に頭に置いて、選別することが重要です。
私はこの2ファンドはリターンも好調ですが、運用方針が非常に良いと感じています。
国内株式でなく海外株式ですので、個人では特に情報が取りにくい状態であり、ファンドマネージャーに依頼することになるので、運用方針はとても大切かと思います。
流行の銘柄に流されず、またテーマ特化ファンドでないこと、そして何よりも長期目線で選択しているところが良いと思っています。
そして、私が気に入っているのが、両ファンドとも、直接銘柄を購入しているわけではないということです。
「セゾン資産形成の達人ファンド」は、ファンド・オブ・ファンズ形式で、有望なファンドを私の代わりに選んでくれるので、非常にリスク分散ができていると考えています。
「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」は、マルチ・マネージャー運用をしており、同じように私の代わりに運用会社を選んで、運用を任せるということです。
当然、セゾン投信もラッセルも、ファンドや運用会社を、より良いパフォーマンスを発揮してくれそうなところに入れ替えていきます。
セゾン投信は10年経って、やはり、中止したファンドと新規に委託したファンドがきちんと選別されていました。
ラッセルは、2016年に設定なので、運用期間が短いですが、入替えをきちんと目論見書に書いているので、してくると思います。
このような二重運用は、手数料が2倍になるので無駄コストでなると批判がありますが、私は、一つのファンドにお願いするよりも良いと思っています。
特に海外運用ですから、ファンドを一つに固定すると非常にリスクが高いと考えています。
ファンド・オブ・ファンズやマルチ・マネージャー運用はリスク分散、世界分散には非常によりツールだと思っています。
それに対してのコストが約1.2~1.6%というのは、妥当でないかと考えているわけです。
新興国株インデックスの投資信託だと実質コストは約1%弱程度かかってきますので、やはり世界的な分散投資はコストがかかってくるのだと思います。
■「セゾン資産形成達人ファンド」に思うこと
「セゾン資産形成の達人ファンド」は現在積立をしていますが、つみたてNISAに関してはどうしようかと迷っています。
私が思うセゾン投信のデメリットは、ネット証券会社から積立できなく、直販だということです。
つみたてNISA口座は、やはり複数の投信積立が可能なネット証券に開設するのが良いと考えています。
そうなると、セゾン投信をつみたてNISA口座で積立できないということです。
せっかくの高リターンに対して、課税されるのは非常にもったいない気持ちなのですが、分散投資を意識すると、セゾン投信のみの積立は非常に危険と考えます。
我が家では、娘名義で「セゾン資産形成の達人ファンド」を積立していますが、ジュニアNISA口座の開設先をとても悩んでいます。
ジュニアNISAは有用な制度なので使いたいと思いますが、18歳まで下ろせないというデメリットがあるので吟味が必要です。
もう少し考えてみたいです。
■「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」に思うこと
「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」のマルチ・マネージャー運用にはとても興味があり、「セゾン投信」のファンド・オブ・ファンズに比べて実質コストが下がると考えています。
その理由は、運用会社に委託するので、運用会社内でのファンドや銘柄入れ替えにラッセルがコスト負担をする必要がなくなるからです。
管理コストが、セゾン投信に比べてラッセルの方が低く抑えられているのは、このためだと思っています。
「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」は設定が2016年なので、実績が少ないことと、純資産総額がまだ低いということが気になります。
純資産総額は右肩上がりでないと、解約時などの無駄な売却費用がかかってくるので、私は重要なことだと考えています。
あと、このファンドは設定が2016年なので、つみたてNISAのアクティブファンドの要件に合致しないことがあります。
これについては、以前の記事でも書きました。
我が家では、夫婦でつみたてNISAを2018年から開始しますので、「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」が積立できません。
通常NISAは要件がありませんから、我が家ではジュニアNISAなら積立ができます。
「セゾン資産形成の達人ファンド」は直販の理由で悩んでいますが、「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」も魅力的なのでジュニアNISAでやってみたいと思っています。
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないというのは歴史が証明しています。
アセットアロケーションやポートフォリオで、インデックス vs アクティブ、国内株式 vs 海外株式を整理・熟考して結論を出したいと考えています。