ちょっと面白いアクティブファンドを見つけてしまいました。
その商品は、「SMT iPlus米国株式」という三井住友トラスト・アセットマネジメントから設定されているアクティブファンドです。
昨年2023年11月に運用を開始した商品なのですが、この商品、アクティブファンドの信託報酬が面白い設定になっています。
そして、意外にも第一四半期で、すでに実績が良いので、これは行けるかもしれないと思い、ちょっと資金を入れてみようかと思いました。
第一四半期を終えて、運用レポートが出ており、その中の情報もなかなか興味深いので、アクティブファンドとしてはかなり面白い商品かもしれません。
これまでアクティブファンドは、ひふみプラス(国内株式)とひふみワールド+(海外株式)に積立投資してきましたが、この信託報酬の内容であれば、ひふみワールド+をこのSMT iPlus米国株式に変えても良いかな?と思うようになってきました。
少し投資をやってみて、成績が良ければ、こちらに変えようかなと思います。
■緊張感のある信託報酬
どんな商品なのか?って話なのですが、このファンドの特徴は、米国のMSCI USAインデックスを上回る成績を目指す商品です。
なんで、MSCI USAインデックスをベンチマークに使って、S&P500をベンチマークにしないのか?って思うんですが、そこは何かこだわりがあるんでしょうね。
インデック指数としては、S&P500もMSCI USAインデックスもそれほど変わらないのですが、MSCI USAインデックスの方が、対象銘柄が500銘柄よりも多いです。
だからベンチマークにしたのかな?と思いますが、おそらくは、対象銘柄が多い方が選定しやすいと思ったのでしょうね。
ベンチマーク外から別に買っても良いと思いますが、ベンチマークと同じ銘柄選定した方が優劣はハッキリしますからね。
いわゆる、組み入れ割合の上手さが際立つってことです。
そして、面白いのが、信託報酬なのですが、信託報酬は基本報酬+実績報酬で成り立っています。
基本報酬は0.055%ということで、かなり安く設定されています。
そして、実績報酬は、ベンチマークとの差の33%を貰うってことなのですが、年率換算で上限が1.1%に設定されています。
なので、最大でも1.155%になるってことです。
それでも、ベンチマークに勝っている時であって、負けている時は0.055%しか払わなくても良いってことみたいなのですよね。
これ面白くないですか?
それで、この実績報酬はどのように決めるのか?って話ですが、これが、下記のように決めます。
判断基準は2つあり、①前四半期が上回っていること、そして、②設定来の騰落率が上回っていること、になります。
長年ベンチマークを上回れば②はほとんど下回る可能性は無くなってきますが、それでも②を付けているというのは長期で勝てる自信があるのでしょうね。
そして、実質は①で実績報酬率が決まるのですが、前四半期の騰落率で決まりますから、ベンチマークに何%勝ったかで決まります。
図にあるように、例えば年利換算で、2.0%勝った場合には、30%の0.66%が年利として信託報酬が取られるわけですね。
そして、これは四半期毎に変わるということです。
とても面白いというか、運用者もドキドキのアクティブファンドですね、素晴らしいです。
やはり運用はこうじゃないといけないと思います。
ベンチマークや参考指数に負けていても年利で1%以上も信託報酬を取るというのは緊張感がないですよね。
■第一四半期はベンチマークに大勝
ようやく第一四半期の実績が出てきて、どうだったかというと、四半期でベンチマーク比+2.02%だったようです。
年利にすると、+8.08%になりますから、30%で2.4%の信託報酬になりますので、上限から1.1%の確定になります。
年利で8%以上もベンチマークに勝てるなら、1.1%も払っても良いような気がします。
これは良いファンドというか、面白いファンドだと思いましたね。
また、レポートの中にはアクティブウェイトの上位下位銘柄というのが紹介されており、これで、何をたくさん保有していて、何を持っていないのかというのが分かります。
たくさん持っているのが、JPモルガンとかアルファベットとかですね。
逆に持ってないのが、ブロードコムとかテスラとかバークシャーなどはほぼゼロでした。
このレポートだけでも、記事にできそうなくらい興味深い内容でした。
それで、私はどうするのか?ってことですが、とりあえず毎日1,000円ずつ積立してみたいと思います。
実績も良いですが、何よりもコンセプトが面白いですし、レポートの内容も面白いです。
投資は楽しまないといけないので、このような組み入れ銘柄下位を出してくれるファンドは非常に興味深いですし、どんな運用をしているかが分かるので、このレポートだけでも投資する価値はありそうな気がします。
とりあえず資金を投入してみて、追いかけようと思います。