夏休みの自習室で何時間勉強するのか?問題について、この時期になると、様々なところで取り上げられます。
受験生にとって、夏休みは一つの節目ですからね。
夏休みに頑張れない人は、2学期も冬休みも受験前も頑張れないというか、たとえ、おしりに火がついても間に合わない事態になりかねません。
夏休みが最後のスイッチタイミングだと言えるのかもしれません。
あるユーチューバーの方が、高校生の受験生は夏休みに過去問10年分を解こう!という動画を上げて、炎上というか、絡まれることがありました。
もちろん難関大学を目指しているひとであれば、夏休みに過去問まで突入している方が望ましいことは確かだと思います。
けれども、過去問まで突入できないような基礎固めが出来ていない人がほとんどというわけです。
東大受験生でも、早い人は夏休みというか、高2の段階から過去問突入しているような教科があるかもしれませんが、大抵の学生は夏休み以降に過去問をやっていると思います。
その方のポリシーとしては、合格平均点以上での合格を目指されているので、そうなると、夏休みに過去問をやるくらいのスピードが必要という考えがあるのだと思いますから、考え方によっては正しいと思います。
けれども、一般的ではないというか、世の中の受験生を無駄に焦らせるだけであり、基礎も固まっていない人が過去問に手を出したらそれこそ取り返しがつかない状況になりますから、夏休みにすべきことはしっかりと見定めてやらないといけません。
あえていうなら、世間一般的なスピードとやるべきことを基軸にして、加えて、自分が必要だと思うことをやっていくという感覚の方が良いと思っています。
世間から外れると、もちろんぶっちぎる人はそれでも十分に戦えますが、ミスってしまうとそれこそ大変なことになって、1年遅れるという事態になりかねませんからね。
娘は、中学生なので、高校3年ほどの頑張りは必要ないですが、それでも地域の公立トップ校に合格したいのであれば、それなりにやるべきことが山積みです。
■学習時間は人によってバラバラ
中学3年の夏休みは忙しいものですが、当たり前ですが、それは人によるというものです。
行ける高校でいいやと思っている人は、中学3年でもそんなに勉強しないと思いますし、それで良いと思います。
自分の決めた人生ですからね。
逆に、目標の高校があって、それに手が届くか、届かないか、分からない状況であれば、夏休みはそれに向けた基礎固めをしっかりとやる時期になります。
大学受験と比べて高校受験は履修範囲が狭いですから、大学受験ほどに先取り学習をしなくても大丈夫なのですが、履修範囲が狭い分だけ、基礎がユルユルだったり、しっかりと固めていなかったりすると足元をすくわれます。
夏休みのときに、これらの基礎固めがきちんとできているかによって、秋以降の過去問演習で対応できるかどうかが決まってくると思っています。
夏休みは当然夏期講習がありますから、これらの宿題と基礎固めの部分で自分が必要としている時間は人によってバラバラです。
当たり前ですが、学力の高い人と、まだ到達出来ていない人では、同じ課題でも解くスピードが全然違いますからね。
それが学習時間に直結するわけです。
■短時間・数日なら大丈夫が命取り
娘の場合、昼過ぎから塾の自習室に行って、途中で2コマ~4コマの授業を受けて、22時までは自習室にこもっています。
同じような生徒が、同じクラス内の1/3程度いるらしいのですが、逆にいうと2/3は自習室に行かずに帰ってしまうか、早めにとっとと帰宅するらしいのです。
娘が言うには、22時まで居ても宿題が終わらないんだけど・・・という話なのです。
まあ、自習室に来ない人、途中で帰る人は、家で勉強している可能性はありますから、自習室にいることが全てではないことは確かです。
また、勉強時間も、学力の高い人は同じ課題をやるのに短時間で可能ですから、同じ時間かからない可能性もあるってことです。
とはいえ、大学受験生であっても自習室の時間を言われるくらいですから、家で勉強しても集中力が続かないというのは良くある話です。
夏休みが勝負を言われながらも、夏休みってまとまった休み期間なので、1日や2日を休んでも問題ないだろうと考えたり、3時間や4時間は休憩しても問題ないだろうと考えたりするものです。
その休みや休憩が命取りになるのに・・・ということです。
まあ、そうは言っても、何時間も、何日も、連続で勉強するわけにはいきませんし、きちんと休憩も取りたいところです。
また、せっかくの休みなので、勉強だけというわけにもいかず、適宜、遊びの時間も確保するというのも大切なのは間違いないでしょう。
メリハリをつけて、しっかりと勉強を進めていくことが必要でしょう。