娘は中学3年の受験生ですが、夏休みが開けて、友達のストレスが高まったと言います。
何やら気になるので少し話を聞いてみると、やはり受験生関係の悩みというか、ストレス過多になっているみたいです。
受験生としては、何もなくてもストレスが溜まっていくもので、それは物理的に負荷が大きいのもありますが、精神的に不安などからストレスを抱えてしまうというものがあります。
今回の友達のケース、どちらかというと、物理的な負荷によるストレスなような気がしますが、このまま解消されずに年末に近づいてくると、次は精神的なストレスが襲ってきて、さらなるストレス過多になりそうな気もします。
まだまだ夏休みが終わって、2学期が始まった頃ですからね。
このような時期にストレスを抱え込んでいたら、受験は乗り越えれませんし、さらに、高校受験レベルでストレスを感じているようだと、大学受験や社会人になるともっとストレスを感じるケースが多くなります。
企業では学歴の高い学生を採用する傾向にありますが、それは単に学力が高いだけでなく、このような受験で良く分からない関連性の低い5教科を勉強し、人生や社会に役立つのか分からないものをひたすら覚える、解けるようにする、考える、このステップが重要なのです。
今やっている勉強の何が役に立つのか?という疑問は常に発生していますが、役に立たせるためにやっているのではなく、役に立たない勉強をやっているから意味があるのです。
仕事において、100%世の中の役に立つ仕事ばかりではありません。
雑用もありますし、会議のための会議もあれば、資料のための無駄な資料もあるわけです。
このような役に立たない仕事をこなせる能力を養うのも受験生の一つの目的でもあります。
■夏期講習に期待しすぎ
その友達がストレスを抱えているのは、塾の夏期講習の時間が長く、また長く勉強した割には実力が上がっていないという葛藤からストレスを感じている様子です。
この友達の問題点は2つあります。
1つは、中3の夏期講習に過度な期待をし過ぎていることです。
そもそも、中3の夏期講習になって、ようやく本腰を入れて勉強し始めるのは遅すぎます。
勉強できる人は中2までにバリバリやっていますし、中3の夏期講習はそのような人も全員勉強します。
何が言いたいのかというと、みんな勉強しているから、ちょっと頑張ったからといって、周りを抜くのは難しいという意味です。
周りを抜きたければ2倍、3倍勉強しなければなりません。
そもそも、中3の夏休みは10時間くらい勉強しているような強者が多いのですから、単にちょっと頑張って勉強したといっても、せいぜい12時間とか14時間レベルでしょう。
もしかすると、これまでやってこなかった人だと、10時間勉強でもいっぱいいっぱいかもしれません。
そうなると、優秀な人を抜かすための勉強なんてそもそも出来ていなかったということになります。
これが現実なのです。
自分では一生懸命に長時間勉強していると感じていても、それ以上にやっている人は大勢います。
要は、夏休みからだと遅かったということです。
■志望校の目標が低すぎる
2つ目は、志望校の目標が低すぎるのです。
中2まで一生懸命勉強している人は、なぜ勉強しているのかというと、志望校の目標が高いのです。
私立のトップ校であったり、公立のトップ校であったり、この辺りをターゲットに勉強していますから、少しでも気を許してしまうと、2番手、3番手の高校に落ちてしまうという恐れをしっています。
すでに中2や中3の1学期までに、その恐怖の土台があるのです。
そのような人は、夏休みや夏期講習への取り組む姿勢が違います。
基本的に勉強机に座っていますし、人よりもたくさん集中して勉強したいから自習室にこもります。
なので、このような人達は覚悟が違うのです。
夏休みは勉強して当たり前と思っていますから、ストレスを抱えるどころか、もっと時間が欲しかったと思っている人は大勢いるでしょう。
志望校の目標が低いと、そもそも偏差値や学力の目標が低いので、勉強に力が入りません。
勉強の時間だけしか考えないので、効率とか質などを気にしないから、勉強していても学力が上がってこないのです。
勉強の質は高くて当たりまえなのです。
高い質の勉強を長時間やることで、学力が上がってくるのですから。
友達のストレス過多は、娘も聞いているだけで疲れるみたいです。
娘自身は、夏休みのリズムに慣れてしまったので、学校の授業が怠いと言っています。
加えて、このようなストレスの話をされるのですから、余計に聞きたくないでしょうね。
今頃ストレスを抱えている生徒は、スタートが遅かったとしか言いようがありません。
私は、それは本人の問題と、学校の部活動の問題だと思っています。
今回の記事では多くは言いませんが、今からの時代、中学生でも自分の時間を大切にして、何に使うかをもう一度考えた方が良いと思います。