会社のテレビでニュースが流れていたのですが、具体的な数値は忘れましたが、家計に占める教育費が下がっているようですね。
薄っすら覚えている数値が5%程度のマイナスだったような記憶なのですが、5%も下げてるって結構大きいと思います。
というのは、例えば塾などが5%割引するとは思えないんですよね。
サービスを売っているような会社が割引すると、これまで高い値段で買っていた人が怒りだしますからね。
モノを売っている場合には、割引をする理由などが明確になりますが、サービス業はそのあたりが曖昧になりやすいので、なかなか値引きが難しい。
そうすると、5%程度のマイナスってことは、教育費をかけなくなった人が5%程度いるってことです。
まあ、100から0に落ちるってことは考えにくいので、例えば掛け持ちしていたものを一ヵ所にまとめたとか、高い塾から安い塾に移動したとか、そのようなものが総合して5%程度のマイナスになっていると考えた方が良さそうです。
教育費って、三大支出と言われるくらい大きな支出になります。
子どもの人数が増えれば増えるほど教育費は膨大になっていきますから、1人から2人になったからといって、1.5倍などというように抑えられるわけもなく。
兄弟割引とか、上の参考書のおさがりを利用する方法とかもありますが、兄弟割引って言ってもそんなに大きな割引ではないですし、数年ごとに教科書改訂が起きますからね、おさがりの利用もそんな簡単なことではないですし、そもそも、記入しているような参考書は使い難いですからね、難しい課題が残ります。
教育費がかかることは分かっていることですし、それに、教育費が最も利回りが高いと言われいますから、富裕層ほど教育費をかける傾向にあるのはそのためです。
現金を残しても税金がかかりますが、教育費には税金はかかりませんからね。
実物を残すのではなく、能力や学力を残してあげるという感覚なのかなと思いますね。
そんなこと言っても教育費にそんなにお金をかける余裕はないっていう人もいると思いますが、実のところ、日本って資産格差は小さいんです。
それに、入試の平等性も日本は恵まれています。
その辺りを上手く使うことで、家系を通じて富裕層の仲間入りできるかもしれませんね。
■資産格差が小さい日本は逆転しやすい環境
日本って、経済開発協力機構の国々のなかで、資産格差が下から2番目なのは知っていました?
30か国ぐらいのなかで、下から2番目なのです。
ちなみに最下位はギリシャらしいですけど、ギリシャの次に資産格差が小さい国なんです。
それに、日本人って平等性が好きなので、入試においても平等性がかなり高く守られています。
他の国であれば、性別や出身国などで区別することだって普通にあるのですが、それを日本人はあまり良しとしないです。
少し前に東工大に女子枠ができるということで話題になりましたが、このような区別は差別だということで、日本人にはあまり馴染みません。
けれども、米国などではこのような区別は普通に行われるようです。(私も聞いた話)
地域区別もするようなので、出身の国のエリアによって合格者を区別していくってことです。
ですから、学力があまり高くないエリアから来た人は、学力が低くても合格出来るってことになるらしいのです。
これが逆に平等なんだという考えですね。
日本人の感覚にはあまり馴染まないというか、そのような平等性は日本では学ばなかったので、日本人からすると、平等ではなく差別だという感覚になってしまうんだと思います。
■日本人の平等性はなんかヘン?
資産格差に関しても日本は厳しい目があります。
お金持ちはズルいとか、汚い方法で儲けているとか、そのような偏見の目が強いので、資産格差が起きづらくなっています。
実際、企業の経営者の役員報酬も低いですからね、欧米の役員報酬に比べると雀の涙かよって思うくらいですよね。
逆にいうと、日本の企業は年功序列で経営者になれますし、順番に数年単位で経営者になっていたり、下手すると子会社はサラリーマン経営者だったりしますから、もうめちゃくちゃですけどね。
まあ、これが日本人の日本のなかでの平等性なんだと思います。
だから、1億人中流階級と言われるんですよね。
それが現実だと思いますが、これを逆に捉えると、日本の場合は逆転ができやすい環境であるということですね。
資産格差が小さいので、下位層でもしっかりと教育にお金と時間をかければ抜ける可能性がありますし、資産形成に関しても追い抜けるチャンスは転がりまくっているっていう話になるわけです。
あとはチャンスをつかむだけですが、ここでも日本人は奥手な人が多いですからね。
もうそんな人はどうしようもないと思います。(笑)
平等性が担保されている日本で、教育に力を注がない感覚が私には分からないです。
確かにお金も時間もかかりますが、教育により子ども世代や孫世代で逆転が起こせる可能性はあるわけです。
やるか、やらないか、は自分次第ということになりますよね。