最近のネット記事で、進学実績を上げるために中高一貫化が一層進んでいるという話をみました。
中高一貫校というのは少し前までは私立中心でしたが、最近では公立中高も一貫校となっていっています。
この記事で問題というか、話題として上がっているのが、高校入学組を取らないということです。
私立は自由なので高校入学組を取るか取らないかは学校毎の判断だと思いますが、近年では公立中高でも高校入学組を取らなくなったということです。
なぜこのようなことが起きているのか。
理由は簡単で、東大を中心とした超難関大学への進学には6年間の一貫教育が必要で、高校3年間だと実績が上がらないからです。
というのは、中学受験が過熱しており、私立が中学入学組を大量にとって、それらのメンバーが6年間の一貫教育で実績を上げてもらえるので、さらに有名になっていくという構図が成り立っています。
中学受験組で一気に取ってしまうという戦略は、進学実績ももちろんありますが、真の意味は、少子化による学生確保だと思われます。
まずは経営がしっかりできるような学生の確保をして、さらに進学実績も上げてもらえるなら、私立校であればそれに飛びついてもおかしくないです。
昔からの有名進学校だけでなく、最近では女子校や男子校でも共学化をして、特進コースを設立して、優秀な学生確保を進めている印象です。
それが、公立中高にまで広がっているので、これは大変ですね。
一部の人にとっては、教育の平等化に反するとか、経済格差が教育格差に繋がるとか、そのような反対意見も多いかなと思います。
けれども、我が家のような凡人の家庭は、教育費が潤沢に使える家庭について行く気はありません。
平凡な家庭は、それなりの戦略で戦うしかないのです。
■中学受験組は莫大な教育費
中高一貫校に通わせたくても、教育費が限られている家庭はかなり厳しいです。
私立に通わせるのは高価ですが、公立の中高一貫であれば学費は一般的な公立と一緒なので安く済みます。
まあそれでも、公立とはいえ、中高一貫校は、修学旅行は海外だったり、パソコンを全員に購入させたり、それなりに費用は高いみたいですが。
中学受験組と一般学生の大きな差は、親が教育費にお金がかけられるかです。
公立の中高一貫校は安いですが、受験時に多額の塾費用がかかっています。
したがって、私立よりも通学費用は安いですが、決して何もお金をかけずに通わせているわけではないんですよね。
それなりにお金はかかっています。
そうだとすると、教育費にお金がかけられない家庭は、教育を諦めるのかという話になりますが、決してそういうことはありません。
私は当ブログや他のSNSで、安価に英語教育を進める方法を公開していますが、何でもやり方を工夫すれば方法は何とでもあります。
■先取りが必須
公立の中学に通っており、公立の高校に進学する予定の家庭であっても、今はYouTubeで情報を取ることができます。
先日、CASTDICEのYouTubeで中学からの東大ルートを公開していました。
もちろん、内容からすると、確実に中高一貫校に通っている人の方が有利であるのは間違いないです。
でも、高校受験組であっても諦める必要はないという内容でした。
高校受験をしながらも、しっかりと中3までに取り組んでいれば可能性はあるということです。
もちろん、英語と数学を中心に先取りをしていくという内容です。
先取りなんてできるだけないと思われる人もいると思いますが、結局、中高一貫校でも先取りをしています。
状況や環境が変わるだけで、結局は先取りをするしか方法がないのです。
ゆえに、冒頭で書いた中高一貫校が進んでいるというのが理由です。
結局は東大などの超難関大学への進学を目指すには先取りしかありません。
先取りをしっかりとしても、浪人生は半分以上いるわけですから、まあ、超難関大学入学がどれだけ大変かというのが分かると思います。
■凡人家庭の高校入学組でも勝てる
私個人的には、高校受験組が唯一、中学受験組に勝てる方法があると思っています。
それが、高校受験のペースを維持して、学習を続けるという方法です。
そうすると、私の想定では中学受験組を一気に抜き去ることができると思っています。
実際、中高一貫校の公立中高と、高校受験組しか取らない公立高校の進学実績を比べると、後者の方が進学実績は良いという結果が出ています。
その原因はおそらく、中高一貫校の中だるみだと、燃え尽き症候群だと思っています。
中学受験組は小学校高学年であり得ないほどの勉強をしています。
それが中学に合格できると安心してしまって、勉強をしなくなる生徒が一定数出てきます。
それゆえに、高校受験組を取って雰囲気を変えるという方法も取っている学校もありますが、高校受験組が唯一中学受験組に勝てる必勝法なのです。
小学校の時にあまり勉強していなくても、中学になって必死に勉強を開始し、公立トップ校に入学して、そのままのペースで大学受験まで突っ走るという方法です。
これができる生徒がいるので、先ほどのような高校受験組が進学実績は良いという結果が残るということですね。
本日は、凡人家庭でもYouTubeなどで情報を取れば、中高一貫校に負けない方法を取ることができることを示しました。
結局、やるか、やらないかは本人次第ではありますが、親としてはそれをサポートできるかにかかっています。