テスト対策では、問題集を3周するのを推奨されています。
実際に3周やった場合、一番辛いのはいつでしょう?
答えは、2周目です。
多数の問題集をこなすため、娘は変則3周をやっているのですが、2周目が一番つらいようです。
その理由を解説します。
■変則3周は同レベル問題を9回解くから
テスト対策では、問題集を3周やることが一番良いとされています。
テスト勉強で「まとめノート」を作るなんてもってのほか。
そんな時間があるのなら、問題集をひたすら解いた方が、確実に力がついてきます。
最近、多数の問題集を解いた方が、さらに効率的かつ網羅的に勉強できると考え、1周目は全問解きますが、2周目は間違った問題を解きます。
3周目も同じように1・2周目で間違った問題を解くという、変則3周をこなしています。
ただ、この変則3周は、定期テスト向けなどの問題集のレベルが同じであるからできることで、大学受験などの問題集レベルが様々あるものは、1冊の問題集をしっかり3周して、完璧にする方が良いかと思います。
塾のテスト対策では、過去問を3年分手に入れて、テスト回も2つ先までの3回分を解いています。(習っていない、範囲外の単元は解かない)
したがって、ほぼ同レベルの問題を9回分解くことになります。
そうすると、9回分をしっかりと3周解くなんて、時間が足りません。
そこで、変則3周ということで、2回目、3回目は間違った問題だけを解いていくという方法を取っています。
1回目で偶然正解した問題が抜けてしまうではないかという突っ込みがあると思いますが、それは9回分解いていたら、同じような問題にも再度当たります。
したがって、偶然正解していても、同じような問題で不正解になれば、漏れがなくなります。
■2周目が一番辛い理由
本日の本題、問題集の2周目が一番辛いという点についてです。
問題集の1周目というのは、あくまでスクリーニングです。
自分が分かっている問題、分からない問題、それらを仕分けするのが1周目の目的です。
もちろん、1周目の段階で間違え直しをするのですが、それはあくまで答えを見て、分かった気になっているだけです。
本題は、2周目。
2周目というのは、スクリーニングで自分が間違えた問題だけを解きます。
これは、間違った問題ばかりを集めた、自分の不得意問題集に近く、非常に辛い周回です。
特に、2周目というのは、1周目で間違える問題が多いほど、解く問題数が多くなります。
勉強できる人がさらに賢くなり、勉強できない人は勉強が辛いのは、これが原因であり、人間だれでも、目の前にあるものが多すぎてゴールが見えていないと辛いものです。
賢い人は、解く問題が少ないので、ゴールが見えやすく、勉強が効率的に進みます。
対して、勉強ができない人は、2周目の問題数が多いので、嫌になってくるのです。
娘の場合、9回分×5教科ありますから、45回分の自分の不得意問題を再トライするのですから、結構辛い2周目になります。
■3周目はゴールが見えてくる
では、3周目は、1・2周目で間違った問題なので、さらに辛いのではないか、と思われるかもしれませんが、実は3周目の方が気楽です。
実際の問題としては、自分の最弱問題なので、そもそも解き方が身に付いていないのかもしれませんが、気楽なのは問題数が激減しているからです。
1周目の間違い直しでしっかり勉強し、2周目でさらに絞り込むことができれば、3周目はもう自分の弱点中の弱点問題なので、開き直って覚えるしかありません。
いわゆる暗記です。最後は暗記勝負です。
どうせ分からないのですから、いっそのこと、問題と答えを丸暗記しまえば、良いのです。
そうしているうちに、いつか理解できる日が来ると思いますから。
3周目はかなり問題数が減っているうえに、3周終了のゴールが見えやすくなるので、かなり気分的には乗ってきます。
ですから、2周目が一番辛い時となるわけです。
■実際の様子
ちょうどこの週末、2周目に取り掛かる状態でした。
なかなかやる気が継続しないというか、いつもより短時間で休憩に入る娘の姿がありました。
無理もないと思いました。
確かに問題数が絞られているので、1周目よりはスピードアップで進んでいますが、解いている問題は全て自分が一度間違えた問題です。
いくら解き直しをしているからといっても、久しぶりに戻ってきたら、やっぱり忘れている問題も多いみたいで、ちょっと解くのが難しそうでした。
ここを乗り越えれば、ゴールは見えてくるので、踏ん張りどころかと思います。