ここ数年、夫婦共働きの世帯が増えていることから、「パワーカップル」という言葉を使う記事が増えてきました。
パワーカップルの定義は曖昧とのことですが、最近では夫婦共に年収700万円以上で、世帯年収として1,400万円以上を指すようになってきています。
世帯で1,400万円は行けそうですか?
世間からみた割合が気になりますね。
本日は、夫婦共に年収700万円以上パワーカップルについて考えてみたいと思います。
■パワーカップルの割合
早速ですが、割合からです。
参考にさせてもらったのが、ブログ記事「パワーカップル世帯の動向(1)、2017/09/03」です。
総務省の労働力調査から算出したそうですが、とても参考になりました。
労働力調査は集計結果を出してくれていますが、パワーカップルを知りたい場合などは数値データを解析しなければならず、私のように結果だけを知りたい怠け者にはとても参考になり、ありがたいと思います。
解析は、総務省の労働力調査(平成28年)から計算したそうです。
結果として、夫婦共に年収700万円以上で世帯年収1,400万円以上の世帯は『25万世帯』あるとのことでした。
割合としては、『世帯全体の0.5%』で、『共働き世帯の1.8%』になるとのこと。
ここで注意なのが、例えば世帯年収が1,500万円であった場合は、片方が高年収である可能性もあります。
世帯年収1,500万円前後以上の場合は、世帯全体で0.7~2%まで、共働き世帯で2.7~8.7%まではあるとのことです。
記事からは1,500万円前後が、どの程度の幅なのか分かりませんでしたが、おそらく現役世代の60歳に近づいている方はそれなりに年収が高い人もいると思いますので、共働きで片方の人の年収を加えれば1,500万円前後まで行く人が出てくるのでしょう。
でも、このような片方が高年収で、世帯年収として1,500万円前後という世帯は、これからはどんどん少なくなってくると思います。
今の20代~30代は、年収も所得も緩やかな上がり方しかしないです。
今の60歳近い人が年功序列、高度成長などにより高年収になっている事実はありますが、現役の若い世代が60歳近くになったときに、想像どおりに年収が上がっているかというと、かなり厳しいのではないかと思います。
もちろん、年収は個人のスキルによるところもありますので、高スキルで優秀な人にはそれなりの年収が用意されると思いますが。
■世帯年収を上げる方法は何を選択しますか?
「とりあえず会社に所属していれば、この年齢でこの年収」という夢のような階段は無くなりつつあることを若い世代は認識しなくてはいけません。
では、世帯年収を上げるにはどうすれば良いのか。
考えられる手段としては、自分のスキルを上げて高年俸を提示してくれるとことで働くか、自分で起業をしてガッポリ稼ぐか、夫婦で力を合わせて世帯年収を上げるか、等々でしょうか。
ここからは個人的な考えになりますが、私は子どもを含めた家族に迷惑をかけずに、世帯収入を上げるには、夫婦で働くという選択が適しているのでは?と思っています。
当然、夫は外で働き、妻は子育てと家庭を守るという役割分担も無いことはないと思いますが、あまり現実的でないと思うのです。
年功序列で年収をアップさせるには役職を上げることに第一で、男が会社で高パフォーマンスを上げるために妻が縁の下で支え、家電も今ほどに高性能でなかった昭和時代の家庭スタイルではないかと思います。
現代は、サラリーマンをしている人なら分かると思いますが、保守的な企業が多いので、無駄な人件費とコストがかかり、利益が昔ほど上がり難い構図になっています。
そんなところで、いくら一生懸命頑張っても、実力以上に運の要素もあるので難しく、下手をすれば、国内や海外転勤を命じられ、単身赴任で家族がバラバラに過ごし、崩壊しかねません。
おっと、会社の愚痴になってきました・・・(笑)
本日は、「パワーカップル」の話なので、話を戻します。
私はやはり、夫婦で力を合わせて世帯年収を上げ、パワーカップルを目指すのが良い選択だと思います。
■1ヶ月の手取りが世帯で70万円
今の時代というか、これからの時代は、夫婦共に年収700万円を目指し、世帯収入1,400万円超えを目標とする「パワーカップル」が時代を牽引すると思っています。
そうなると、無駄な残業が減り、共働き家庭の気持ちも分かるので意味不明なパワハラも減り、国が目標とする働き方改革が進むと思っています。
年収700万円では、概算では手取りが535万円だそうです。
サラリーマンの場合はボーナス分を約100万円超引くと、1ヶ月の手取りがだいたい35万円程度でしょうか。
夫婦でそれぞれが35万円ですから、世帯の1ヶ月の手取りが約70万円になりますね。
70万円ですか・・・確かにパワーカップルです。
単身の人や、片働きの方なら感じると思いますが、毎月ボーナスをもらっているような感じです。
でも、注意点はよくFPの方々が言われる、別財布の家庭です。
両方の手取りを合算すると70万円で凄いですが、それぞれが自由に消費して35万円を使えるような家庭ではすぐに無くなってしまうでしょうね。
70万円もあれば、軽く10万円以上は資産運用に回せそうですし、マイホームの住宅ローン返済も苦労しさなそうですよね。
「パワーカップル」・・・羨ましい限りです。