2025年の大学入学の共通テストから「情報」が加わることが決定したようです。
今年度は、この「情報」追加課題がずっと議論されてきていましたが、ほぼ方針が決定したそうです。
よっぽどのことがない限り(まあ、大臣さんが変な発言をするなど)、情報の教科が追加されることになりそうですね。
私立大の場合は、共通利用で情報を入れるかどうかは各大学に委ねることになると思いますが、国立大学はこれで右にならえで情報が追加されますね。
学年でいうと、現在の中学3年生から対象です。
うちの娘は中学1年ですので、当然対象学年になります。
制度改正から3年目に当たることになります。
まあ初年度でなかっただけマシかもしれませんが、それでも負荷が増えたことは間違いないです。
■「情報」が追加で6教科8科目に
現状の共通テストは、理系の場合は5教科7科目、文系の場合は5(6)教科7科目です。
社会が地歴と公民で教科が分かれているので、理系はどちらかから1科目なので5教科になり、文研は両方から2科目を選ぶので5教科もしくは6教科になります。
ちなみに、7科目になるのは、数学が数ⅠAと数ⅡBで2科目あるのと、文系は地歴公民から2科目で、理系は理科から2科目になるからです。
これらの5(6)教科7科目から、情報が追加されることになり、6(7)教科8科目になるということです。
8科目も勉強する事になり、確実に負担は増えることになりました。
2022年1月28日に正式に決定する見込みということで、これが決まれば受験業界では大きなニュースになるでしょうね。
■入試科目になることで授業が変わる?
情報は「情報Ⅰ」という科目になるということです。
なぜ情報Ⅰなのかというと、情報Ⅰは22年度から高校の履修科目になり、情報Ⅱは選択科目となるからです。
したがって、22年度からは高校に進学すれば、全員が情報Ⅰを勉強する事になります。
どんなことを勉強するのでしょう?
現在も情報Ⅰの教科はあるようですが、履修科目ではないので、学校によって教えているところと教えていないところがあるのだと思います。
情報の教科では、「社会と情報」「情報の科学」という内容だそうです。
まあ、取ってつけたような名前ですが、座学もしていると思いますが、おそらく実際にパソコンを使った授業などが中心ではないかと思います。
現状は大学入試で課されていないのですから、それほど真剣に勉強する必要はなく、逆にパソコンスキルを上げた方が将来的には有利になるので、そうしている学校が多いのではないかと推測します。
高校の授業ってそんなものだと思うんですよね。
それが、入試の必須になってしまうと、これまでの楽しい授業やスキルアップの機会が、結局は座学と入試対策に充てられることになりますね。
本当にそれで良いのでしょうかね?
■入試対策の負担が増えた
また実際の入試対策でも負担が増えることになりました。
まあ、最初はそれほど高度な問題は出ないと予想できますが、それでも何も対策しないで臨むわけにはいきません。
共通テストだけだったとしても、それなりに時間を要することになります。
このような科目をいかにサラッと対策できるかも、受験生にとっては重要な時間配分になりましたね。
最初は二次試験には組み入れないと思いますが、情報系の学部では、もしかすると二次試験も課すところが出てくるかもしれません。
いまでも偏差値が高い情報系学部ですが、これで、より一層偏差値が高くなりそうです。
■お金の匂いがプンプンと
そもそも、私自身が学生の時にはこのような教科は無かったので、どのような教科書が配られているのかが気になります。
親の世代は勉強内容が分からないので、これで予備校業界は良いネタができましたね。
お金の匂いがプンプンします。
科目が増えることで、対策をする必要性も増えるので、これによって講義を取る量も必然的に増えます。
また、模試テストなども教科が増えるので、値段も高くなると思いますし。
私のような親の感覚からすると、また費用が増えるな・・・という感じです。
今でも予備校などの費用は膨大だと言われているのですから、さらに増えるのはちょっと嫌です。
でも情報の教科で点数を下げてしまったら、それはそれで無駄ですから、仕方なく対策費用を払うことになりそうです。
先が思いやられます。