なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【大学受験の変貌】受験業界を考えると共通テストの変化は歓迎されている!?

近年の大学受験はかなり変化が大きくなっています。

数年前にはセンター試験から大学入試共通テストに変わり、それに伴ってか、数学に思考問題が増えて、平均点がかなり低い問題が出ました。

英語に関しても、発音や文法問題は出なくなり、ほぼ読解問題なので、時間内に終わらない人が続出しています。

来年になりますが、2025年度入試では、情報が追加されて、教科内の科目も再編されていきます。

呼び名も変わるので、それに伴った問題起きるでしょう。

一部の予備校講師からは、このような変化に対してかなり反発をしている人がいます。

たしかに、受験生の立場で考えると、このような変化は良い傾向ではありません。

今の言い方で言うと、改悪という感じでしょうか。

けれどもですね、立場を変えると、それは真逆になるんですよね。

この改正が改良になる立場の人っているんですよね。

■塾や予備校は歓迎すべき変化

大学受験生の立場からこれらの共通テストの改正を見ると、確実に改悪です。

これまで以上に勉強量が増える訳ですし、過去問の数も少ないので、対策の仕方が難しくなってきています。

これって、受験生側からのポジショントークになるんですが、逆に考えると、予備校業界からはどう見えると思います?

実は、この改正って、予備校業界からすると改良なんですよね。

だって、受験生は困るわけですよ。

それに、受験は一発勝負なところがあります。

浪人して何度も挑戦できるとはいえ、もちろん、今年に合格したいって生徒が多い訳ですから、その不安に付け込んだ広告が打てるわけです。

この改正は、受験業界側からしてみれば、改良になると思いませんか?ということです。

受験業界では何が起きているか。

詳しいデータは知りませんが、想像だけでも安易に予想ができます。

少子化で生徒の数が減っている訳です。

加えて、大学は少子化により学生数を確保したいから推薦制度を使いまくっているわけです。

そうなると、塾や予備校業界では、死活問題といいますか、先生という職がなくなってしまう問題が発生している訳ですよ。

加えてですね、実のところ、YouTubeによって、予備校が不要になるようなことが近年では起きています。

一つに、某武田塾の元塾長が、YouTubeで大々的に予備校不要論を言い放っていたのです。

大学受験は参考書学習と自学自習で十分だと言ったのです。

実際、大学受験は高校受験と違って、参考書の質が高く、全国どの書店でも、アマゾンでも手に入ります。

なので、元々少子化かつ一般受験層が減っているのにも関わらず、大学受験が参考書学習で乗り切る高校生が出てくると予備校としては大惨事なわけですよ。

それが周り回って、共通テストの制度改定になっても全く私は驚きません。

日本の政治ってそんなもんですし、大人の世界ってそんなもんです。

常に弱い者が追い込まれるのです。

それが今回は学生であり、教育費の少ない家庭に直撃しているってわけだと私は思っています。

■残存者で勝負する受験となってきた

大学共通テストが難しくなったといっても、高校生にとっては全員が同じ条件なわけです。

共通テストを利用する国公立を始めとする大学は、みんな同じ条件で受験となります。

最近は多様性で推薦入試も増えてきていますが、それでも偏差値の高い難関大学は共通テストを義務付けていますから、調査書・面接・小論文だけでは合格できない難関大学は多いです。

したがって、難関大学に進学したければ、勉強するしかないんですよね。

勉強量が増えているといっても、昔の受験戦争の時に比べると、母数が減っていますし、最初から諦めて私大推薦などに逃げている人も多いですから、残った人たちで勝負をするだけなんですよね。

実際にいくら大学受験が困難になっても勉強する生徒は勉強します。

受験マシーンと言われ方をしても、最近の子どもはスマホも持っていますし、情報強者なので、勉強しながらでもしっかりとSNS等で繋がっています。

それに、勉強する子は、短期間はSNSから離れても何とも思わないんですよね。

烏合の衆になる人は所詮偏差値の低い学力の人ばかりですからね。

私は難しくなろうが、それはそれで仕方ないと思っています。

どうせ大人の事情なんでしょ?業界の事情なんでしょ?って思っている節がありますからね。

それにより、不戦敗で逃げていく人も大勢いるので、残存者利益的な部分も残っている訳です。

人生勉強だけではないので、偏差値の高い大学に行ったからといって勝ち組ではないことは確かです。

けれども、学歴だけではだれにも盗まれない自分固有のものになりますし、将来にわたり自分のステータスになるものです。

他人は欲しくても奪えないんですよ。

だから、どのような状況でも高学歴を目指して勉強はするべきだと思いますし、親は子どもの教育費は遺産相続だと思ってかけるべきだと思いますよ。