勉強には量と質があります。
量が大切か、質が大切か、という議論は常にされていますが、もう一定の結論は出つつあり、量の方が大切という見解の脳が有力です。
もちろん、質が良い方がコスパは良いので、量×質に越したことはないのですが、どちらを取るという話になると、量の方になります。
ところで、このような議論は大学受験を目指す高校生向けの話のような気がしてなりません。
中学生の娘がいる我が家では、量と質の話なんてならないです。
私が中学生の勉強で感じていることを書きます。
■中学と高校の圧倒的な差
そもそも大学受験向けの勉強で量と質の議論が出てくるのには大きな理由があります。
それは、大学受験に必要な勉強量が非常に多いからです。
一説によると、中学内容より3倍とか5倍とか言われています。
それが5教科になるのですから、3×5の15倍とか、5×5の25倍になるということです。
勉強の絶対時間が足りなくなるので、それで質というものを主張する人が出てくるということです。
なので、大学受験を控えた高校生が量と質の話を議論するのは何となく理解できるのです。
ただ、中学生に関しては、話は別です。
そもそも量が少ないのですから、量とか質の話をする必要がありません。
■中学で成績が悪いのは勉強していないだけ
中学生で、勉強ができる、勉強ができない、と決めているのは明らかに量の問題です。
勉強ができる人は勉強量が多いですし、勉強ができない人は勉強量が少ないだけです。
中学内容は難しくはないのですから、勉強さえすれば、徐々に力をつけることが可能です。
また、量が少ないので、何度でも回すことができます。
したがって、勉強時間さえ確保すれば、確実に成績はアップするということです。
塾に行っている子が成績が良いのはそれが理由で、いくら自学自習をしなくても、何度も同じことを聴いていると、徐々に理解できてくるからです。
したがって、勉強量さえ確保すれば、定期テストでは高得点が取れるということです。
ただし、中学生には大きな弱点があります。
それが、勉強の仕方などの戦術です。
小学校の時は、単元の後にテストがあったので、記憶に新しいままにテストを受けることができました。
中学生の場合は、5教科や9教科を一気にテストをする定期テストがあります。
単元毎ではなく、数ヵ月前の内容も出題されるので、勉強法が分かっていないと、コスパが非常にわるく、勉強時間の割に成績の伸びが悪くなるという事です。
それによって、やる気をなくし、勉強そのものが億劫になる可能性があるのは避けたいところです。
■中学生の勉強スタイルの確立方法
中学生の勉強は量と戦術です。
定期テストいうものに慣れておらず、勉強の順序ややり方を誰かと一緒に戦術を立てる方が良いのです。
それをやっていないと、いつまでも間違った方法で勉強をし続け、成績の伸びが悪く、高校生になっても成績の伸びが悪い学生になります。
それによって、大学受験の志望校にも影響を与えることになりますから、中学生の段階で勉強法の確立はしておきたいところです。
一般的な勉強法を知って、さらに、自分の性格にあった勉強スタイルを確立しておくということです。
中学生の段階で分かっていると、先ほどの高校生になって15倍や25倍の内容になっても、何とか対応する方策を見つけ出すことができます。
できていないと、勉強法の確立からスタートすることになるので、3年間だと全く間に合わないですね。
中学受験した学生が、中学の間は遊んでいるのに、高校生になって急に目覚めて成績がアップするのは、勉強法の確立が出来ているからです。
さて、それはどうするか。
一番良い方法は、第三者の塾などに通って勉強法を教えてもらいながら、自分流を探っていくということです。
塾は成績アップがタスクですから、勉強法を教えてもらえるチャンスはたくさんあります。
また、テストも小テストや模試テストなどで頻繁に行われますから、自分流の勉強法を確立するのには十分な時間と機会が与えられます。
勉強の基本はアウトプットですから、そのような機会をいくつ経験できるかで決まってくると思います。
さらに、親が一緒に勉強法を探って上げるということも大切です。
塾は一般的な方法と機会を与えてくれますが、各家庭で環境が大きく異なります。
自分の家庭にあった勉強法があるはずなので、それは子どもだけで解決するのでなく、親が一緒になって悩んで模索してあげることも必要なことです。
これらのことをやっていないのに、「うちの子は勉強無いです・・・」と先生に泣きついても仕方ありませんよね。
今は情報化社会です。
いくらでも勉強法の情報は落ちていますから、それを拾って、取捨選択するのは親の責任だと思います。