株式投資はもう20年程度やっています。
最初から多額の投資はできないので、最初は10万円スタートだったのが懐かしいです。
もちろん、バイアンドホールドという技なんてなかったので、スイングトレードをやったり、途中に一旦抜けてそのまま現金で放置となったり、決算に合わせた投資をやったり、米国株に手を出したり、テーマ株をやったり、ETFもアクティブファンドも経験しました。
その中で、インデックスファンドというものに、10年くらい前に出会ったのですが、その時はニッセイアセットマネジメントから低手数料のインデックスファンドが出たということで話題になった時です。
それまでは、投資信託というものを知らなかったですし、銀行窓口で勧誘されるぼったくり商品だという印象が強かったので、食わず嫌いといいますか、あまり真剣に検討していなかったですね。
このブログでも数年前までは、株式投資で翻弄されているなと思えるような状況も記録で残っていたと思います。
いま思うと、そんなに真剣に考えなくてもって思うこともありますし、個別株やアクティブファンドで何やってたのかなって疑問に思うこともあります。
結局のところ、私のような素人の投資って、インデックスファンドを買って、バイアンドホールドすることが一番良いというのは、ほんの数年前に腹落ちしたという感じです。
素人投資家にとって必要なことって、銘柄選択ではなく、長く続ける投資法というのを自分で会得することだと思うんですよね。
市場に居続けることが最も重要なことなので、それができるようになるために、知識というものと、投資のノウハウというものと、あとは力量が必要なのだと思います。
■信じられるもの
投資で、市場に長く居続ける方法って何だと思いますか?
タイミングを測って買い付けることではなく、積立設定をして忘れることでもありません。
利益が出ればホールドできるとも言えないですし、下落相場や暴落時に拾っていくと良いってことでもないです。
私が長年(といっても20年程度ですが)の株式投資で一番必要だと思うのが、「自分が信じれるものを買う」ということです。
これは、別に手数料の安いインデックスファンドを指しているわけでもなく、ファンダメンタルズ分析やチャート分析で個別株を選定した方が良いと言っているわけでもありません。
個別株でもファンドでも何でも良いのですが、自分が信じられるものを買うことが一番だということです。
なぜなら、信じていると、たとえ自分の買った商品や銘柄が下がっても、気持ちが揺さぶられないからです。
他人に推奨されて買っているとすると、それは自分が良いと信じているのではなく、儲かるということを信じているにすぎません。
そうなると、儲からないから、この商品や銘柄はダメだと思ってしまい、買ったことを後悔したり、狼狽売りしたりしてしまうからです。
信じている商品であれば、多少他よりも下がったとしても、利益が思うように上がっていなかったとしても、他に利益が乗っている商品を目にしてしまったとしても、自分が信じている商品を手放そうとはしないはずです。
会社が好きとか、銘柄が好きとか、優待があるとか、手数料が安いファンドだとか、みんなが買っているからとか、そんな理由ではないんですよね。
上がると信じているものだから持ち続ける、相場に居合わせ続けられるっていう意味なんです。
■バイアンドホールドで稲妻に出会う
市場ってサイクルだなといつも思います。
上昇と下落もサイクルですし、グロース株とバリュー株もサイクルですし、先進国株と新興国株もサイクルだと思います。
これらのサイクルに合わせて投資する必要なんてないと思います。
サイクルに合わせるから儲かるのでしょ?って言われる人もいるかと思いますが、サイクルに合わせても、すでに上がり始めているものは利益が少ないですし、サイクルなので下がり始めることだってあり得るのです。
そんなとき、いちいち、サイクルに合わせて売買をしていたら、無駄なコストはかかりますし、時間もかかりますし、ストレスもかかります。
自分が信じているものであれば、下がった時にも淡々と買い増しをすると思いますし、暴落しても我慢できます。
そして、上昇しても、暴騰しても、利益確定したいという気持ちにもなり難いと思うのです。
それが、バイアンドホールドの真髄であり、上がっても、下がっても、持ち続けて居合わせるってことだと思うのです。
最近、暴騰相場が来ると、稲妻が輝く瞬間って言い方をします。
でもその稲妻って予測不可能なんですよね。
チャート分析はあくまで過去なので、そこから、相場の予測はできても、稲妻の瞬間までを予測している人なんて見たことありませn。
だから稲妻なんですけどね。
相場に居ないと稲妻には出会えないので、是非とも、自分の好きな銘柄やファンドを持って、稲妻を待ちましょう。