部活動の帰宅部ラッシュが始まると予想しています。
我が娘は中学生になって部活に入っていません。
最近、学校の先生(顧問)から勧誘があったようですが断っていましたし、友達からも何の部活動に入っているかの質問を受けて「帰宅部」と答えているようです。
そして、その部活動の質問が増えているそうで、皆に聞かれるようです。
さらに、友達も私も2年生になったら帰宅部にしようかなと言っているそう。
いやいや、ちょっとね、部活動への入部を安易に考えすぎじゃないですか?
予想どおりの展開といいますか、予想以上の周りの反応ですが、帰宅部のトレンドがより一層加速しそうな気がしています。
■部活動をやって失うものは「時間」
まず、私が部活動に入る必要が無いと思っている理由は、「時間が足りない」からです。
もっと過激な言い方をすると、「その時間が無駄」と思っているからです。
たまに18時過ぎに帰宅することがありますが、その時に、中学生が下校している時間になります。
部活をやっている人だと思いますが、18時半ごろにも関わらず歩いています。
それを見ると、この子たちはこの後どんな予定なのかな?と他人ながら気になってしまいます。
というのは、娘は19時過ぎから塾なので、18時台だと夕食の時間だからです。
19時前に出発しないといけないので、18時過ぎには食べ始めます。
部活をやっていると、急いで帰ってきて、夕食を食べて、急いで準備をして塾に出発しなければならなくなります。
そうなってしまうと、すでに余裕が無く、キャパオーバーなのです。
部活に入部していたら間違いなく、この生活が待っていたと思います。
■塾に通うと本当に忙しい
娘の通っている塾は、他の塾とは違うかもしれませんが、授業の最初に小テストなどがあります。
毎回とは言いませんが、ほぼ毎回あります。
1日2教科のコマなので、2教科ともに小テストがあるケースも多いです。
なので、常に小テストのテスト勉強をしてから、授業に挑まなくてはいけません。
これが部活動をやっていたら、おそらく、小テストの勉強は難しくなるでしょう。
必然的に、前日にやるか、当日の朝にやるか、などが必要になってきますから、2日連続で塾があるばあいは、塾から帰ってきて翌日の小テストの勉強が必要になります。
さらに日々、塾の宿題に追われて、部活と両立しながら土日も過ごさないといけなくなります。
一握りの優秀な文武両道の生徒以外は、おそらく、どちらかに偏ると思いますし、場合によってはストレス過多になります。
それが現実だと思うのです。
そうなることが想像できるのに、なぜ部活動に入部しようと考えるのかが不思議で仕方ありません。
部活動にどうしても入りたいという意欲があれば否定はしませんが、どうもそのような意思でない人が多いのが現実です。
■内申書に関する誤解
勘違いされているのが、「内申書に影響するから部活動をする」ということです。
各都道府県によって違うので、一概には言えませんが、基本的には内申書に部活動の実績が影響しないです。
影響しないというと語弊がありますが、良い成績でないと影響しないという方が正しいでしょうか。
内申書は良い点を書くのが基本なので、部活動で輝かしい成績を収めたとか、生徒会活動や委員会活動を頑張っていたら記入してくれます。
それを点数化する受験要項もありますが、ほとんどが参考的な資料になるみたいです。
よって、良い成績でなければ、ほとんどは加味さえないと考えた方が正しいと思います。
なので、影響はしますが、良い成績でなければ、ほとんど関係ないと言い切れます。
それを勘違いしている親や子どもが世の中に大勢います。
また、先生も正しい情報をきちんと教えないのも問題なのです。
■先生にも大きな負担
先生にとっても、部活の顧問は非常に負担が大きいのが現実のようです。
確かに、毎日の授業の準備やテストの作成や採点など先生は放課後にやることが多いです。
それにも関わらず、部活動の顧問業まで職務となると、ちょっと疲れてくると思います。
学習指導要領には、部活動は生徒の自主的、自発的な参加により行われるものと定義されていますから、入部を強制される必要はないですし、先生も顧問を必ずしなければならないわけでもありません。
それが、中学になると部活が必須という間違った感覚が今もなお残っているので、先生と生徒に歪みが起こってきていると思うのです。
■部活に関する個人的見解(偏見)
私は、放課後の活動には多様性が必要だと思います。
学校の部活、個人的な習い事、趣味に時間を費やす、自由な時間を過ごす、これらは全て個人の自由だと思うのです。
そのなかで、将来に向けて塾でしっかりと勉強するのも一つの選択肢だと思います。
部活と勉強の文武両道が全てでは無いですし、美学でも何でもありません。
両方できないと駄目と考える方が変であり、自分はどちらかに集中したいと思う人は、どちらかに集中しても良いと思うのです。
まあ、どちらかというと、将来におけるコスパ面からすると、部活よりも勉強の方が理にかなっていると思いますがね。
勉強をしないで、部活に一生懸命な人は、私の感覚では逃げているとしか思えません。
やはり世の中は学歴社会です。
勉強ができて損することはほとんどないですから。