私が子どものころから、高校入試の際の志望校を決めるときには、揉めますよね。
揉めるというのは、より上位の高校を狙うのか、安全圏の志望校にするのか、その辺りは、本人と両親と先生との間で揉めるのは毎度のことです。
親としては、少しでも上位の高校に行って欲しいと願っていると思います。
その理由は、単純に嬉しいというのもあると思いますが、周りに少しでも良く見られたいというのもあると思います。
受験勉強で上位の高校を狙ういうのは、モチベーションを上げることや、学力を上げていく面においては非常にメリットがあるのですが、実際に自分の実力以上の学力生徒が多い高校というのはどうなんでしょうね?
そう思ったのが、娘が塾のクラスが落ちて、一つ下のクラスにいるのですが、いつも授業の最初にやっている小テストで少し気になることを言っていたからです。
自分自身をより学力の高い生徒が多い空間に挑戦していくのか、それとも、自分が上位に居ることができるような空間に入っていくのか、という感じでしょうか。
■塾のクラス落ちで体験したこと
まずは、娘の実体験エピソードですが、それはいつも塾の授業の最初にやっている小テストのことです。
小テストは、すぐに採点して、自分の点数を公開していくのですが、娘がクラスで一番の点数で、8割の合格点も娘のみがクリアしたらしいのです。
以前の上位クラスの場合は、娘の点数が良いわけではなく、普通になるということです。
もちろん、上位クラスの場合は満点者が多く出てくるので、満点が取れないとダメという雰囲気になるみたいなんですよ。
それが一クラス下がっただけで、娘が一番になるのです。
これって、高校入試の志望校と似ているところがあると思います。
自分の成績から、少し背伸びした高校に挑戦するのか、自分が学力面で少し余裕をもって付いていける高校に挑戦するのか、この答えが先に塾のクラスで経験できているような気がしてなりません。
どちらの方が自分の性格上、居心地が良いのか、その辺かなという感じですね。
■上位に挑戦?中間層で?下位に余裕を持つ?
高校選びの方法はいろいろあると思います。
もちろん学力や偏差値だけでなく、学校の空気感やイベントや部活動などの判断材料もあります。
とはいっても、最近は、大学進学に向けての高校生活って側面も強くなっていますから、学力面の判断はとても大切です。
偏差値はあくまで一つの視点ではあるのですが、結局、偏差値で学力の同じような人が集まってきます。
学生の集まり方は、地方の高校は難しいのですが、都会の高校ではかなり偏差値層で集まっている傾向が強いと思います。
ところで、自分自身がどの層にいくのか?ということです。
自分が下位になるような高校に行くのか、自分が中間程度の高校に行くのか、自分が上位になれるような高校に行くのか、ってことだと思います。
私の感覚は、大学受験をどのように考えるかで変わってくるのではないかと感じています。
例えば、国公立の上位を目指したいと思うのであれば、自分をより上へ目指すためには自分自身の性格を基に考える必要があると思います。
自分自身が、他人に追いつく努力をすることができるのであれば、中間程度でも下位でも良いと思いますが、学力的に追いつけないとモチベーションが下がるのであれば、下位では大変かもしれませんよね。
逆もあり、上位にいる方が自分のモチベーションが安定するというのであれば、自分が上位に居れるような高校に進学する必要がありますね。
まあ、学校の先生のアドバイスとして多いのが、後者で、できるだけ安全圏で受験してほしいと言いますし、それは不合格リスクを下げたいと思っているのと同時に、高校進学後の大変さを気にされているのだと思います。
■高校受験の点数と高校生活の成績は無関係?
一方で、高校受験時の成績って全く意味が無いという統計データもあるみたいです。
というのは、入試で点数が良かった生徒が、必ずしも上位の成績であるかというと、そうではないということみたいなのです。
そうなると、上位になれる高校に偏差値を落として受験するというのも意味がないのかもしれません。
入試とその後の成績が関係なのであれば、上位校に行った方がより上を狙えるかもしれないのです。
けれども、結局はモチベーションだったり、メンタルだったり、そのような精神的な部分が大きいです。
もちろん、実際に勉強時間を取らないと学力は上がりませんから、学校へのアクセスの時間や部活動などをどうするかなどのポイントもあります。
高校の受験校選びって結構難しいなと思っています。
自分の目標と立ち位置、周りの学力と雰囲気、その辺りを総合的に考えないと選択ミスする可能性があるのです。
間違っても世間体だけで志望校を選ぶのは避けたいものです。