通勤が与える影響をもっと真剣に考えて就職すべきです。
通勤に1時間以上かけていたり、通勤ラッシュで朝から苦しい環境で出勤したり、最寄り駅から何十分もあるかないといけなかったり、そんな継続性のない環境で通勤していても、毎日が苦しいだけです。
就職時はそんなことを考えずに就職を決める人がいると思いますが、独身のうちは住まいが自由なので気にしなくても良いかもしれません。
ただ、実家等から通えない場合は、なかなかお金が溜まらないのも事実なので、過酷な通勤をしている人も多いはずです。
そして、結婚や子育て、マイホームなどを購入すると、これまでの通勤事情から一変します。
さらに、転勤のある職場の場合は、転勤によって通勤環境が変わってしまうことだってあります。
就職のときに真剣に考えておかないと、仕事人生は長いですから、それは大きな問題です。
■通勤時間を甘くみないこと
私の職場を見回すだけでも、様々な通勤手段によって通勤されています。
電車通勤で最寄り駅から歩いて通勤している人、地元で就職して実家やマイホームから自転車、バイク、車で通勤している人、転勤者は近くに賃貸で借りている人など、本当に様々です。
それぞれの環境によって、通勤手段はかわりますが、最も重要だと思えるのは、通勤に必要な時間です。
通勤の時間が1時間以上かかる場合、往復で2時間です。
1日が24時間ですから、12分の1の時間を通勤に当てていることになります。
私が感じている通勤ラインは1時間半だと思っています。
往復で3時間、1日の8分の1の時間を通勤に当てるラインです。
このラインがギリギリで、これを超えると、通勤時間が苦痛で、継続性がないと思っています。
通勤時間が長くても、電車で座って本やスマホの時間になれば問題ないという人もいますが、それは通勤が平常の時です。
通勤時には何があるか分かりません。
急なトラブルで乱れることもあれば、大雨や台風の影響を受けることだってあります。
自分自身が健康であれば問題なくても、時には熱を出すことだってあれば、会社やプライベートで嫌なことがあってストレスが溜まっている事だってあります。
さらに、子どもなどがいる場合は、学校や習い事などによって、プライベートに当てたい時間だってあるはずです。
究極には、睡眠です。
電車で座って通勤している人を見ていると多くは寝ていますが、結局は睡眠時間が足りていないのだなと感じます。
したがって、車などで通勤している人が通勤に1時間半以上かけていると、往復3時間以上の睡眠時間を削っていて、車の場合は安全運転も必要ですから、交通渋滞や注意力などでストレスが溜まってきます。
だから、通勤時間はとても大切であり、甘くみてはいけません。
■仕事をすると勤務地が大切なことを痛感
ある転職サイトのアンケート結果によると、求人を探す時の妥協でいない条件の1位が「勤務地」だそうです。
これは、2位の休日日数や、3位の年収を抑えて、1位になっています。
それだけ、勤務地が重要で転職する人が多いということです。
高校や大学を卒業して新卒で就職する人は、あまり勤務地を重要視していません。
それよりも、自分の希望の職種、業種、やりがい、企業規模などを重要視していると思います。
新卒の場合に重要視していたものが、いざ就職して通勤してみると、それが脆く崩れていくものなのです。
仕事をするとお金を稼げることや、やりがい、楽しいことばかりではなく、辛いことや理不尽を受けたり、ストレスを感じたりすることだってあります。
そんなときに、通勤時間が短いと、何とか続けられるものですが、通勤時間が長いと悪い方向に考えてしまい、結局は転職になってしまうのでしょう。
通勤時間が仕事の持続性に関わっているということだと感じます。
■通勤時間の理想は
通勤時間はどのくらいが良いのでしょうか?
アンケートによると、最多は30~45分が30.6%で、15~30分が26.9%、15分以内が4.0%だったそうです。
最多よりも長い、45~60分でも25.0%ですから、1時間以内の通勤時間にしたい人は8割以上もいるということです。
ちなみに、15分以内が4%というのも妙に興味があります。
近すぎるのが嫌という人も多いですね。
確かに近すぎると、仕事とプライベートの区切りがつかなくなって、無駄に残業(特にサービス残業)が増えたりするケースもありますから、注意が必要です。
私は、30分以内が良いと思いますね。
30分以内であれば、ちょっとしたトラブルにもすぐに対応できます。
家族の急なトラブルにも対応できますし、逆に会社でのトラブルにも対応可能です。
家と会社が丁度よい距離にあることと、徒歩で移動する時間が短いことが重要だと感じています。
日本は災害の多い国ですし、四季によって真夏の暑い時期と、真冬の寒い時期があります。
大雨や大雪なども考えないといけません。
いつも春うららの陽気な環境だけでないことは確かです。
通勤時間が長い会社人生を制するといっても過言ではないと思います。