先日の記事で、今の株式市場はマネー余り状態であることを書きました。
まあ、素人的に見てもそう見えるのですから、実体経済がボロボロの状態なのに、株価がこれだけ上がっているのは異常としか思えません。
この状態を株価は先をみているとか、持たざるリスクを述べる人は非常に危ういです。
何らかの市場関係者で、手数料などを稼ぎたい人だと思うべきです。
まあ、これらの人は持ってもらうことで手数料も稼げますし、売買でも手数料を稼げますから、無駄に煽ってきますけどね。
そんななか、ネットニュースを見ていると、バフェット指標が過熱気味という記事が出てきました。
ようやく冷却が訪れるのでしょうか。
各国のコロナ禍対策のバラマキ政策は凄いですからね。
そう簡単には加熱が冷めることはなさそうに思えます。
■投資の神
有名なバフェット氏は、投資の世界では神扱いです。
投資をやっている人が、バフェット氏を知らないなんてことはほとんど無いと思います。
証券マンや銀行に騙されて、巨額の退職金から、高手数料の投資信託を買わされた人なら知らないかもしれません。
もしくは、健全な資産防御のための資産運用であれば、バフェット氏を知らなくても不思議ではありません。
そんな人たちでなければ、投資の世界でバフェット氏を知らない人なんていないはずです。
■バフェット指標
その有名なバフェット氏が、株価の割安や割高を判断する指標として使っているのが、バフェット指標です。
「株式時価指数÷名目GDP×100」
上記の計算式で算出されます。
100以上になると割高という判断で、いつ株価が下落してもおかしくないアラートです。
過去には、2000年頃のITバブルや、2008年頃のリーマンショックの時も、このバフェット指数が100を超えていたというのは有名です。
それが、この直近の株価の上昇によって、バフェット指数が100を超えたというニュースが出ました。
■市場が過熱し過ぎ
私自身も以前の記事で書いたように、この株価の上がり方は危険な雰囲気だと示しました。
私のような素人は、感覚でしか判断できませんから、投資信託やインデックスファンドを使って、無駄なリスクを取らないようにしているわけですが、それでもこの危うさは感じています。
それが、このバフェット指数によって明確な算出結果として出されたというわけです。
では、これで、株価が急落するかというと、それはちょっと違うと思っています。
余りにもコロナ禍の各国の経済対策が異常です。
このマネーのバラマキは、余ったマネーが、歪んだマネーが、市場に還流されているように思えます。
税金や赤字国債で先食いした資金が、市場という資本主義の中に投入されているのですから、そう簡単に剥がれません。
そして、利子が払えない企業や個人に対する救済策も各国で行われています。
本来の市場原理であれば、払えないこともリスクなわけで、それを承知でお金を借りたり、貸したりしていたわけですから、返せない、回収できないなんて、そんなことは国が介入すべきことではありません。
言い方を変えると、自業自得というわけです。
■先食いしたマネーのツケを誰が払ってくれるのか
コロナ禍で、市場原理を国の自粛規制によって歪めてしまったので、救済策を立てなくてはバランスが取れなくなってきました。
さらに、リスクを取った人も救済されるうえに、リスクを取ってない人にもマネーが配られる始末。
これで市場が歪まないわけがありません。
それが世界的に行われているわけですから始末が悪い。
コロナの終息も気になるところですが、バラマキしたマネーの終息も気になるところです。
先食いしたマネーのツケを誰が払ってくれるのでしょうか。
■適正価格まで徐々に低下するきっかけになってほしい
バフェット指標がきっかとなり加熱を冷ます水になれば良いのですが、そう簡単にいかないような気がします。
これだけ、自体経済がボロボロで、勝ち企業と負け企業がはっきりしているのですから、本来あるべき株価になるべきだと思うのですが、どうなるでしょうか。
今の市場価格なら追加投資をしたくない気持ちです。
もう少し冷却されたときには、インデックスファンドを中心にアセットアロケーションを整えたいと思っています。
実体経済は戻ってほしいなと心底思いますが、市場は適正価格になるべきだと思います。
あとは、アフターコロナの体制です。
コロナウイルスが完全に死滅して、人の記憶が忘れるまでは数年かかると思いますが、これにはまだ相当な時間がかかりそうです。
それでも経済は止めることができないというのが、各国の首相の考え方です。
確実に、「勝つ企業」と「負ける企業」が出てくるでしょう。
バフェット指標でも何でも良いので、株価の適正価格まで、急落ではなく徐々に低下をしていくきっかけに欲しいと思います。