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先日、二人以上世帯と単身世帯の平均貯蓄額と中央値を表で紹介しました。
一般的には平均値は一部の富裕層に引き上げられますので、少ない方から並べて半分の位置にある中央値を見た方が良いというのが定説です。
子育て教育とお金の関係に焦点を当ててみると、子育ての世帯で中央値というと、20代~50代の二人以上世帯になるでしょうか。
その貯金額の中央値は44万円~350万円です。
中央値ということは、少ない方から数えて丁度半分の位置になりますから、半分の世帯はこの中央値よりも少ないってことになります。
これだと大学費用を準備するのは非常に難しいですね。
さらには、塾代も準備するのが難しい家庭があるかもしれません。
先日の記事で、娘の同級生が学校の通知表の評定が良いのにも関わらず、塾に通っていないという話がありましたが、それはこのような状況が物語っているのかもしれません。
大学の費用は奨学金を借りてでも通学しようとする家庭は多いと思いますが、塾費用となると別問題で、お金のない家だと塾は行かせられないと判断する家庭も多いかもしれません。
なかなか難しい問題ですが、これが現実なんですよね。
■推薦を使えば塾代は必要ない?
教育費で考えると、今の時代は塾に通うことは必須ではなくなってきています。
高校受験は地域性が強いので地元の塾が必要だと言いましたが、その思いは変わりません。
娘には、通信教材のスタディサプリやオンライン家庭教師もやらせていますが、やはり学習の中心となるのは地域の学習塾になってしまいます。
入試の情報量と定期テスト対策という点では、地域の学習塾は頼ることになるのが現状というものです。
けれども、高校生になって、大学受験となると状況は変わってきます。
第一に、今は受験が多様化されていますので、一般入試で受験するという人が減っています。
学校推薦や公募推薦が増えていますので、学力試験を受けなくても受験ができますから、塾に通わなくても良くなってきています。
それが私立大学の約半分の人数になってきていますから、塾業界もレッドオーシャンと言われる所以ですね。
したがって、私立高校に進学して、潤沢な推薦制度を利用するのであれば、塾は必須では無くなっている時代であるのは間違いないです。
とはいえ、やはり国立大学の偏差値の高い大学を狙うのであれば、一般受験がメインとなってきます。
いまは文科省からの指導により、偏差値の高い大学でも一定数は推薦入試で学生を取っていますが、それは偏差値が上がれば上がるほど少なくなりますので、今でも一般入試が主流となります。
そうなると、自学自習だけではかなり厳しい戦いになるので、通塾するか、通信教材にコーチングを付けるか、オンライン家庭教師を頼むか、その辺りの選択肢になるのかなと思いますが、大学受験となると参考書も良い物が多いですからね、高校の先生を使い倒せば自学自習で行ける可能性もゼロではありません。
まあ、高校の先生が話の分かる人であればということですけどね。
■年末年始に旅行なら教育費は十分あるよね?
結局のところ、どれだけお金がかかるか分からないので、貯蓄は増やしておいても無駄になることは決してないです。
それよりも、中央値で44万円~350万円の方が不安で仕方ないです。
教育費にお金がかからなかったとしても、それをベースに貯蓄を増やしていくのもちょっと難しい気がしますね。
けれどもですよ、これだけ貯蓄額が少ないというデータがあるのにも関わらず、この年末年始で旅行に行っている家庭が多いのに驚きます。
家庭の家計は他人には分かりませんから、中央値よりも多く、平均利くらい持っているかもしれませんし、平均値以上の貯蓄を持っているかもしれませんからね。
そうだとすると、余裕がありますから、旅行に行ってても問題ないでしょう。
けれども、お金が無い家庭ほど、日頃のご褒美などと理由を付けて、高い年末年始に旅行に行くもんなんですよね。
そこにお金を使うくらいなら、子どもの近い将来のために少しでも貯蓄を増やした方が良いと思うんですけどね。
幸せの感じ方は個人によって違いますし、家庭によっても違います。
けれども、一つ言えるのは、教育にはお金がかかるもので、将来を考えると子どもはお金がかかっても準備させてあげたいものではないでしょうか。
お金が無いから満足に教育が与えられないってことはできれば避けたいです。
年末年始に旅行に行く余裕があるのなら余計にです。