最近のブログのアクセス先を見ていると、株投資関連の記事が多くなっています。
高校受験の10連載を書いたのですが、投資関連の記事に比べて、あまりアクセスが伸びないんですよね。
受験期なので、受験の秘訣的な記事に興味を持ってくれる人が増えるかなと思ったんですが、株投資の方に関心が多い人が増えているってことだと思っています。
教育関連は急激な伸びはないのですが安定的な需要があると思います。
総アクセス数が伸びているので、比率だけの問題だと思っていますが、それにしても株投資の関心の高さは凄いなと感心します。
おそらく新NISAによるものだと思いますけどね。
■そろそろ米国株に還元か
ところで、本日の夜は雇用統計の発表です。
株投資の記事は、あまりリアルタイムに書くことはないのですが、今日の雇用統計はかなり重要だと思っています。
というのも、米国の株価がここ1カ月は横ばい状態なのです。
世の中はAIブームだのAIバブルだの言っていますが、株価チャートを見ると、横ばいもしくは少しだけ上がっている状態です。
この1ヶ月間で何があったのかというと、その間は日本株が急上昇していましたし、仮想通貨のビットコインが1,000万円を突破するなどしていました。
マネーって面白くて、どこかに集まる習性があるんですよね。
だから、私の感覚では、今は米国株よりも日本株や仮想通貨にお金が流れていたんだと思っています。
けれども状況が変わってきました。
一番の変化は、日本がマイナス金利を解除しようとしていることです。
日本株がなぜ上がっていたか、様々な尺度から解釈されていますが、私が個人的に感じているのが、円安です。
この円安、輸出企業に恩恵があると言われていますが、私の見立てでは、海外投資家からすると安く買えるということになります。
日本人の我々にとっては円ベースで相場を見ることになりますが、米国人にとってはドルベースで相場を見ることになります。
指数そのものはドルベースや円ベースで表されますが、分かりやすいもので言えばインデックスファンドです。
日本人はS&P500を円ベースで見ますが、米国人はドルベースで見ます。
それと同じで、日経平均も日本人は円ベースで見ますが、米国人はドルベースで見るのです。
ゆえに円安であれば、日経平均は割安に見えてくるってことですね。
■利下げ期待か、リセッションか
今日の雇用統計、何で重要かと思っているのかといと、雇用統計が予想よりも良かった場合でも、悪かった場合でも、どちらでも予測不能だからです。
昨年までは、失業率が予想よりも悪かった方が、利下げ期待が出て、株価は上がっていました。
逆に予想よりも良かった場合には、金利が下げられないということで、株価は下がっていたのです。
いわゆるバッドニュースはグッドニュースってことです。
それに対し、今年になってからは少し受け止め方が変わっていまして、失業率が予想よりも悪かった場合には利下げ期待というよりも、リセッション懸念の方が強く受け止められている感じがします。
だから、最も良いのが予想と一致することなのです。
予想よりも良くても、悪くても、株価はどちらに動くか分からない。
なので、今回の雇用統計が重要だと考えています。
そして、雇用統計って株価にだけ影響を与えるのではなく、ドル円の為替にも大きな影響を与えます。
昨年までだと、失業率が悪ければ、利下げ期待が出て、為替はドル安(円高)方向に行っていました。
なので、実は、株価が上がっても、為替は下げるという感じで、プラスマイナスゼロってことも結構あったのです。
それが今年はどうなるかですね。
日銀のマイナス金利解除もありますし、日本企業自体が弱いこと、人口減などの影響もあると思います。
これらも円高要因と円安要因が交錯していますから、米国の雇用統計の失業率発表によって、また動いてくると思っています。
様々なことが考えられるので、株式投資って本当に面白いと思います。
単純な話だけだったらすぐに解釈できるのですが、株式投資だけは複雑になっています。
経済指標だけで解釈できないです。
そもそも、株式投資を売買しているのは人間ですからね。
もちろん、今はアルゴリズムでコンピューターが投資売買をしていますが、それでも根本は人間の思惑が入っています。
これらを紐解きながら株式投資で儲けるってことが楽しいのだと思います。
資産運用は不労所得と言われますが、そんな簡単な話ではないと思いますけどね。
しっかりと相場に向き合わなければ、損して退場するだけになりかねません。