リスクを負ったものがリターンを得る。
この言葉は最近、非常に強く感じるようになりました。
株式投資って、ちょっと勘違いされている部分があって、資産に余裕がある人がやるというイメージが根強いと思います。
けれども、本当のところは全くそのようなことはなく、逆に、貯金をする感じで日常生活に溶け込ませるべきかと思っています。
今の時代は、100円から投資できるようになりましたし、手数料も安いファンドが増えてきています。
別に余裕資金がない人であっても投資ができる環境が増えているのです。
とはいえ、資産に余裕がないとどうなるのか?って話ですが、おそらくですが、相当に心臓が強い人でないと、少し含み損を抱えて、すぐに市場から撤退するでしょうね。
人間って自分のお金が表面上でなくなるのが嫌いなのです。
絶対値として減っていくのが嫌いなのです。
というのは、ステルス値上げというものを知っていると思いますが、同じ100円のお菓子があったとして、これまでは10個入ったのに、9個に入り目が変わると、これは値上げになります。
言い換えると、100円で買った時に、これまでよりも少ない数のリターンしかないので、お金を失っていることになるのです。
その場合、この商品を買うか、買わないか、って判断はすると思いますが、9個100円で売っている商品を絶対に買わないほど醜くはならないと思います。
言ってしまえば、買わないというのは欲しいけど我慢しているだけであって、それは別の機会では買うかもしれないということです。
たとえ、お金を失っていたとしても。
けれども、株式投資の場合、同じように、約1割の値下がりが起きた場合、投資初心者はかなり動揺してしまいます。
それは自分のお金が時価で下がってしまっているから、とても損をした気分になるからです。
私からすれば、スーパーで10%のステルス値上げと、株式投資で10%の値下がりってお金を失うという点では同程度ではないか?と思うのですが、一般人はそうは思いません。
これを一緒だと思えないから、株式投資をしないんだと思います。
ここのマインドをまず修正しないと株式投資は続きませんけどね。
とはいえ、投資マインドを形成しないと投資ができないのか?と言われると、そうではないのです。
■投資は生活の一部
投資って学ぶよりも慣れろという言葉が一番似合うものだと思っています。
投資の本なんて星の数ほどありますし、投資は昔から資本主義経済の中にあるので、たくさんの方が研究しています。
なので、投資を学びたければ、いくつかの本を読むことや、ネット動画などの情報でかなり分かってきます。
もちろん、経済や商の学問にも直結することなので、いくらでも深く学ぼうと思えば学べますが、一般の人が自分の資産形成や資産運用をするだけなら、そんな深い知識は必要ないです。
考えるよりも、まずは何でも良いから銘柄や商品を持つことの方が大切なのです。
100円かつ低手数料の商品を持てば良い訳ですから、ハッキリ言って、何か無駄遣いをしている買い物があるのなら、1日1つ我慢をして投資にお金を回すだけで良い訳です。
投資をしていない人は、まずこのような商品があることを知りません。
また、証券会社に口座を開くことが、敷居の高いものだと勘違いしています。
そして、たった100円であっても勇気を出して買うことができないのです。
そのような状態なのに、テレビなどのインタビューで、株式市場の値上がりの話を振られると、「投資家の人はうらやましいです」って言う始末です。
投資家なんて、誰でもなれる時代になったのです。
やるか、やらないか、たったそれだけの差なのです。
■投資の稼ぎに後ろめたさは必要なし
もう一つ、別のマインドとして、お金は汗水垂らして働いて得るものだと考えている人も多いような気がします。
投資家が働かずにお金でお金を生んでいるように感じているのかもしれませんが、それはかなり勘違いをしています。
暴騰で書いたように、投資はリスクを負ったものがリターンを得る仕組みになっています。
投資商品も一つだけでなく、これこそ無数に、星の数ほどありますから、何を選ぶかは人それぞれです。
そして、各商品でリスクが異なります。
一般的にはリスクとリターンはおおよそ正の相関になるので、リスクを大きく取れば、それなりにリターンは得られるようになります。
けれども、投資初心者がそんなリスクを取る必要はないわけです。
リターンは少なくなるけれど、継続できる商品を買う方が重要です。
そのようにして、徐々に投資に慣れていけば良いと言うわけです。
投資を勘違いしている人が多いような気がします。
日常生活の一つになるものですし、お金で商品を買って消費するように、お金で投資商品を買って運用するのは同じくらい楽な行為です。
その投資が、生活に根付いている人が、資産形成、資産運用ができ、不労所得が得られるわけです。
決して楽にお金を稼いでいるわけではないので、投資をやって稼いでも、恥じたり、隠したりすることは決してないのです。
ただ、投資をやっている人は余裕がある人という風潮がまだ残っているので、「投資をやっている」なんて言うと、「お金を貸してほしい」と言われるなど、想定外リスクはあるので、そこは慎重に言動を考えなければなりませんが。
いま、投資をしようかと迷っている人は、まずは少額からで良いので、今日、明日からでもスタートすることをお勧めします。