テレビなどの番組において、広告主に放送業界が忖度して放送をしているのは有名な話です。
両社ともに利益を追求する会社なのですから、お互いが得をする、もしくは損をしない放送をするのは当然です。
それでこそ企業活動ですし、もしも、それに反したことをしていたら、出資している株主等が許さないです。
この関係性こそが資本主義というわけです。
入試において、最も大切なことは情報です。
それも、誰かの噂などではなく、事実に近い情報です。
勉強自体は本人がしなければ伸びませんが、それを生かすのも生かさないのも情報の量と精度がものを言います。
なので、親をはじめとした関係者が正しい方向性に導くための情報戦となるわけです。
いまは、コンテンツが溢れていますから、あらゆる情報を得ることができます。
それが正しいか、正しくないか、狙いの是非は別にして。
■タダより高いものはない
タダより高いものはないという言葉は有名ですが、タダでもらえるものには何らかのトラップがしかけられていると考えるべきです。
まあ、いちいちそれを気にしていたら、何もできないので、何かあるかもしれないな、狙いは何なのかな、というくらいの警戒程度で良いと思いますが、何も警戒しないで対応していると、それはネギを背負ったカモにしかなり得ません。
そのくらいの警戒心は持っておいた方がよいです。
私は基本的に、周囲の噂だけではく、YouTubeなどの情報を取るようにしています。
おそらく、一般的には逆の認識で、YouTubeなどの情報は正しくなく、自分の周りの生の噂や実際に聞いた声の方が信ぴょう性は高いとされています。
けれども、私は逆をとらえています。
なぜなら、実際に話す人の方が、明らかに狙いがあるからです。
当たり前ですが、企業活動でなぜ営業マンが営業訪問をするのか?という話です。
営業訪問して直に話をした方が、案件を獲得する可能性が高いからです。
電話やWebなどでいくら営業をしてもなかなか結果には結び付きませんが、直接話をした方が、確率が上がるからです。
相手もわざわざ会いに来てくれた人を、短時間で追い返しませんし、少しは話を聞こうとする姿勢を取ってくれますからね。
なので、自分が生で聞いた話というのが、必ずしも、自分のために話してくれている訳ではないということを認識しなければなりません。
自分のことを想ってくれていると勘違いしがちですが、実際の本音はいかに相手の懐に入り込むのか、しか考えていませんから。
■学校と塾の誘導が真逆である理由
それについて、子どもの進路選択について考えますと、進路を決める際には、学校の先生、塾の先生、地域の噂などを基に判断していくと思います。
けれども、これら全ての相手は、自分都合でしか話をしていないと思った方が賢明です。
学校の先生は、「自分の学校の生徒がいかに確実に合格して卒業してくれるか」しか考えていません。
親身に話をしてくれるのは、合格確率が高いところを選択してほしいからです。
先生が困るのは、卒業後の進路があやふやな状態の場合です。
卒業生にはきちんと進路を定めてほしいので、それを目指したアドバイスをしてきます。
なので、当たり前ですが、確実の高い進路アドバイスしかしません。
もちろん、挑戦させる部分はあるかもしれませんが、その際には安全性の高い進路を確保していることが多いです。
対して、塾の先生はというと、「塾が宣伝したい進学実績に挑戦してくれる生徒を増やしたい」これにつきます。
質も大切ですが、量も大切です。
入試はなにより確実性がないので、挑戦してもらえる生徒はどんどん挑戦してほしいと言います。
量で勝負して、合格数を上げれば、それが塾の宣伝になるからです。
なので、合格者数に対して不合格者数も相当数いると考えるべきです。
■人の噂ほど怖いものは無い
一番やっかいなのが、地域の噂や個別の情報です。
これの何が問題かというと、信ぴょう性がかなり低いということです。
当たり前ですが、個人から発されている情報なので、それが有益な情報であれば、それを他人に教えるなんてあり得ませんよね。
良い情報であれば、自分自身で独占したいはずですから。
わざわざ教えて競争率を上げるようなことはしません。
それから、人の噂は、人の不幸を知りたいだけというのもあります。
表面上は応援しているように見えても、不幸になっているような面白い情報が欲しいのです。
他人の良い情報なんて望んでいません。
まあ、それが地域内での競争であり、それが社会性でもあるのですが。
情報の見極めってとても大切です。
生の声の方が良さそうに思えても、実は客観性がなく、相手の都合の良い情報で誘導されている可能性もあるということです。
疑心暗鬼になる必要はないと思いますが、結局、判断するのは自分自身だということです。