進学校に通う娘が直面している困難について、特に難関大学を目指すことの大変さを日々実感しています。親として見守る立場にいる私は、娘が選んだこの険しい道のりをサポートするために様々なことを感じています。
もしも、彼女が自分の成績に合った大学を選ぶという形で進んでいれば、ここまでのプレッシャーを感じることはなかったかもしれません。しかし、それではわざわざ私立大の付属校を蹴ってまで、公立の進学校に進学した意味がないと考えています。付属校に進んでいれば、高校生活はもう少し楽で、彼女自身ももっと楽しめたかもしれません。しかし、自ら選んだ道である以上、その決断には責任が伴うのです。そして、その選択を支える親もまた、それ相応の苦労を背負うことになります。
高校数学の壁と中学受験組とのギャップ
具体的に何が大変なのかというと、まず最初に感じるのは、高校数学の難しさです。娘のように公立中学から進学校に進学した生徒と、中学受験を経て進学校に入った生徒との間には、かなりの学力差があります。特に数学に関しては、その差が顕著です。
中学受験組は、すでに高校数学の一部を先取りして学習していることが多く、2年ほど先を進んでいる場合もあります。これに対して、高校受験組は高校入学時点でゼロからスタートしなければならないため、最初から遅れを取っている状況です。高校数学は範囲が広く、難易度も非常に高い。中学の数学とは比べ物にならないほどです。娘もこのギャップに苦しんでおり、同じスタートラインに立つことすら困難だと感じています。
中学までは、先取り学習をしている生徒もいたものの、内容がそれほど難しくなく、範囲も比較的狭かったため、なんとか追いつくことができました。しかし、高校数学は範囲が膨大であり、先取りしている中学受験組に追いつくのは非常に難しい状況です。
浪人という現実
こうした状況を見ると、難関大学の受験生が浪人するのも当然だと思うようになりました。中学受験組ですら二浪することが珍しくないという現実を考えると、高校受験組が一浪して合格できるだけでも御の字です。ましてや現役で合格するためには、並外れた努力が必要であり、娘にとっては非常に厳しい挑戦であることを痛感しています。
進学校におけるプレッシャー
中学受験組に追いつくことすら難しい娘は、毎日その現実と向き合い、テストや模試で自分の位置を確認するたびにプレッシャーを感じています。同じテストを受けても、偏差値や順位で現実が突きつけられるのです。高校1年生の段階では、特に数学と英語の勉強に重点を置くことが大切だと言われていますが、それだけでも娘にとっては十分に負担が大きいようです。高校3年間で数学全範囲を学び切るには、相当なペースで学習を進めなければなりません。しかし、娘が実際にそのペースで進んでいるかというと、まだまだ不安が残ります。
親としての苦悩とサポート
親として、娘がこうした困難な道を選んだことに対して、どうサポートすべきか常に悩んでいます。娘自身が公立進学校を選んだことに責任を感じており、その決断を尊重しながらも、時には彼女が無理をしているのではないかと心配になります。私立付属校に進んでいればもっと楽だったのではないか、高校生活を楽しむことができたのではないかという考えが頭をよぎることもあります。しかし、彼女が自ら選んだ道である以上、親としてはその道を一緒に歩む覚悟が必要です。
勉強のサポートに関しても、親としての限界を感じることがあります。特に高校数学の内容は、私自身も理解が追いつかない部分が多く、娘に十分なサポートを提供できていないと感じることもあります。しかし、だからこそ、塾や家庭教師といった外部のサポートを活用することが重要だと考えています。
娘が進学校で学び、難関大学を目指すという選択は、本人にとっても親にとっても大変な挑戦です。もし、もっと楽な道を選んでいたら、今のようなプレッシャーを感じることはなかったかもしれませんが、それでも彼女が自ら選んだ道を尊重し、全力でサポートするのが親の役目だと考えています。これからも彼女の成長を見守りながら、できる限りのサポートをしていきたいと思います。