子どもの進学や学歴などは、最終的には本人の頑張りによるところは当然ありますが、大きな流れに関していえば、親の責任が大いにある点は否めません。
親が無知であれば、子どもの選択が狭まったり、間違えたりすることが、早々に起きるということです。
特に親は自分の世間体や、自分の願望などが先頭に立ちます。
子どものスキルや希望が二の次になることも良く起きます。
それよりも、もっと大きな問題は、子どもの進路の選択肢が親によってドンドンドンドン潰されていくということです。
人間というのは、楽をしようと思えば、いくらでも楽な方向に進みたいと思う訳です。
なかなか自分自らストイックに生きようなってしません。
それが、子どもとなると尚更です。
それを親が楽な方向に行かないようにアシストしていく必要があります。
苦労すれば良いというわけではないですが、子どもが勉強することが第一です。
それを差し置いて優先すべき事項なんてないです。
■親がやるべきことは間違いを示すことではない
別の記事で部活動への入部の是非についてかいていますが、私自身の感覚では部活動は無駄です。
時間がない中高生が部活動に熱中するなんて、無駄以外の何ものでもないと思っています。
そら、部活の青春とかはあるかもしれませんから、趣味の域でやる分には否定はしませんし、やれば良いと思っています。
それを内申書とか、皆がやっているからとか、中学に上がればやるものとか、そんな意味の分からない理由でなのだとしたら、それは無駄だと思えるのです。
その判断基準を親が子どもに明確に示してあげなくてはいけません。
その際に、間違いを示すのが良くないのです。
内申書のために部活に入るとか、とりあえず何か部活動に入るべきだとか、そのような間違った見解を示すことが最もいけないことで、それによって子どもは道や選択肢を狭めることになります。
その責任が親にあることを良く知らなくてはいけません。
■そのアドバイスが選択肢を狭めていることもある
勉強や進路に関しても、この学校に行った方が楽だとか、技能を付けるために専門学科に行った方が良いとか、推薦を狙うために私立に行った方がいいとか、0時間目や7・8時間目があるから進学コースにいった方がよいとか、これらは全て正しい判断でしょうか。
これを選択することで、子どもの進路が狭まらないかを判断する必要があります。
最近は情報化社会なので、これらは全て却下されている意見が多いです。
やはり勉学は、5教科を勉強する以外に他はありません。
当然、子ども自身がやる気がなかったり、いくら勉強しても学力が伸びないような地頭がどうも悪かったりする場合は、このような選択をするのも一つの判断だと思いますが、必要以上に狭める必要もないし、これらの選択を優先するのは基本的には間違っています。
やはりしっかりと勉強することに本腰を入れなければなりません。
先ほどの部活と同じで、親が間違ったアドバイスをしたり、楽な道を提示したりすると、子どもはすぐにそちらに傾きます。
当たり前ですが、人間なので楽をしたいからです。
それが本当に我が子のためなのか、それは親が考えるべき大切なことです。
■下流の親からは下流しか育たない?
私の親は、「高校は公立学校に行くべきだ」とか「手に職をつけるべき」とか「中学さえ勉強すれば高校は遊べる」とか、今考えるとあり得ないほどのアドバイスしかなかったです。
そんな世の中は甘くないですし、専門職の高校さえ卒業していたら仕事は大丈夫なんて考えが短絡すぎます。
労働者はあくまで労働者であり、手にスキルしかない人は、そのような仕事しか与えてくれません。
頭や知識、頭脳が無い人は、自分で仕事を作り出せないのです。
今の社会は、そのような人は全く望んでいませんし、そんな人に多額の給与を払うこともしません。
親が下流だと、子どもも下流になるというのが、これで証明されます。
親が上流だとそんなアドバイスはしませんし、本当なら中学でもしっかりと勉強して、高校でも大学進学を目指してさらに気合いを入れて勉強し、大学に進学して自分のやりたい事、スキルに合わせた専門能力を磨けと言うべきです。
中学生や高校生の段階で、自分の能力やスキルを分析できる子なんて少ないですし、その分析結果が間違っていることも多いでしょう。
人生焦る必要はなく、もっと大切なことは学生の間は勉強することが全てだということです。
親はアドバイスを間違ってはいけません。
必要なことは選択肢を狭めることではなく、選択肢を広げるために学力を上げる協力をすることです。