なんでも道しるべ

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【商品種類の違いによる投資スタイルの差】長期投資は投資信託、短期投資はETFが良いと考える訳

資産運用について、インデックス投資が流行っていますが、どの商品を買えば良いか分からない人が大勢いると思います。

インデックスに関しては自分が投資したい指数を決めて、それをベンチマークにしている商品を買うことが前提となりますが、どの商品を選ぶかは、手数料や純資産総額などから決めることになります。

もちろん、自分が口座開設している証券会社で購入できる商品でないと買うことはできませんが、手数料のことを考えると今はネット証券を使う人が多いと思いますので、大手のネット証券であれば、たいていの商品は購入することができます。

商品選びをしていると、ETFという商品群が目に付くようになり、ETFが良いのか、投資信託が良いのか、悩むことが出てきます。

この2つの商品、似て非なるものですが、どちらを選ぶのかは、視点を変えて考えなくてはいけません。

一般的には手数料や税金面で比較されることが多いですが、ハッキリ言って、そんな小さな額の問題ではない選ぶべきポイントがあります。

今日はどちらを選べば良いか、運用者視点で話をしたいと思います。

■投資信託とETFの違い

ETFとは上場投資信託のことで、簡単に言うと、投資信託の商品が市場で売買されているという感じで、投資信託と個別株の良いとこ取りって感じでしょうか。

日本市場ではあまり盛んに売買されていないようですが、米国市場ではかなり一般的な商品みたいで、流通しているのが多いため、その分、手数料も安く設定されています。

中身は投資信託と同じものですから、当然、手数料がかかるわけですが、米国では一般的な投資信託よりもETFの方が手数料は安くなっています。

手数料が安くなる仕組みというのがあるみたいなのですが、それは専門的ですし、私もあまり理解していないので、投資信託よりETFの方が手数料は安いって思っておけばOKです。

とはいえ、日本ではそもそも投資があまり根付いていませんし、インデックス投資もようやく定着しつつあるような感じなので、投資信託の方が使いやすいと思います。

ETFの手数料も米国ほど安くないですからね。

投資信託とETFは手数料や買い方などで比較されて、こっちの方がお得とか、売買しやすいなどで紹介されることが多いですが、私自身、両方を売買してみて、自分の中で使い分ける基準ができています。

今日はそれを紹介しようと思います。

■投資信託は長期投資に向いている

まず、ザックリ分けて、投資信託は長期投資向け、ETFは短期投資向けだと私は考えています。

その理由を一つずつ解説していこうと思いますが、今回の比較は手数料とか売買単位の話ではありません。

あくまで、投資を継続するための自分の姿勢からの比較となります。

まず、投資信託のメリットは金額買付ができるのでドルコスト平均法の投資がしやすいことにありますが、デメリットは買付や売却の金額が分からないまま購入しなければならないということです。

ブラインド方式と呼ばれていますが、金額が分からないというのは一見怖く感じます。

デメリットと言えばデメリットですが、私はこの仕組みは長期運用としてはメリットだと感じています。

ブラインドなので、売りたいという気持ちを抑えることができるのです。

例えば、株価が高騰して利益が欲しくなると売りたくなりますし、逆に何かイベントが起きて暴落した時も人間は売りたくなるものです。

ブラインドというは、たった翌日ではありますが、未来が読めないので、その売りたいという欲求を抑えることができます。

この売りたいという気持ちを抑えるのが、長期運用では必要不可欠だと考えています。

■短期投資はETFが合っている

対して、短期的に運用したい場合、言い換えると、利益が乗ったらすぐに利益確定して、損が出ても損切りをしたい場合には、投資信託よりもETFの方が合っています。

ETFは上場されていますから、株式市場が開いている時間は自由に取引ができます。

これがメリットではありますが、すぐに売買できてしまうというのは長期投資の観点ではデメリットでもあります。

しかしながら、利益や損をできるだけ早く確定したい、目の前の金額できちんと確定したいと思っている人には投資信託よりもETFの方が都合は良いです。

私は、投資信託は長期運用、ETFは短期運用だと考えています。

実際、二つのものを目的に応じて使い分けていますので、世間で言われるような手数料や金額指定の買い方で決めているわけではありません。

現実にはどちらが手数料的に得とか、金額と口数の購入の違いによる差もありますが、そのような目に見える違いというよりも、投資スタイルの違いの方が意味はあると思っています。

なので、どちらもそれなりに使い勝手が良い分けですから、上手く使い分けることが重要です。