なんでも道しるべ

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【全世界株推しをぶった切る】リスク許容度や金融リテラシーを上げたいならS&P500を買っておけ!

以前の記事で、一括投資をぶった切りました。

最近は、2024年から総額1,800万円の新NISAが始まることで、分割投資が良いのか、一括投資が良いのか、って検証の話が増えています。

右肩上がりの指数に投資するなら、分割投資よりも一括投資の方が過去実績からは、リターンは大きく、元本割れリスクは小さいので、一括投資を推奨する人が増えています。

それはもちろん分かりますが、自分のリスク許容度が分からない以上、いきなり一括投資はマジで危険です。

分割投資をしながら自分のリスク許容度は測らないと駄目です。

リスク許容度が人と同じなんて無いですから、まずは少額積立から自分を知ることが大切です。

身銭を切っていない相場のチャートや積み立て投資のグラフなんて見ても何の役にも立たないですから。

今日は、世界株か、米国株か、どっちが良いのかって話を、私の切り口でぶった切ってみます。

■世界分散が良いという理屈

2024年から新NISAが始まりますが、2023年までは一般NISAやつみたてNISAで運用できます。

世間は米国株人気で、一番積立額が多いインデックスファンドが、eMAXIS Slim S&P500らしいのです。

米国株は右肩上がりで、S&P500はリスクとリターンのバランスがとても良いですからね。

そこそこリターンが高く、他の指数と同レベルくらいのリスクなので、S&P500が人気なのだと思っています。

けれども、その投資先に対して警笛を鳴らしているのが、投資系ユーチューバーやFP系ユーチューバーです。

米国株インデックスは、米国に偏ったアクティブ型インデックスファンドだと言わんばかりの批判なのです。

リスク最小限化のためにインデックス投資をしているのだから、米国の経済リスクを取らずに、究極の分散のためには全世界型のインデックスファンドが良いという理屈です。

これまで一本調子で上がってきた米国に何があるか分からないし、過去の実績をみても、1980年代に日本が高度成長をしている時は、日本の株の方が上がり調子でした。

また、2000年代にはリーマンショックで米国が大きく影響を受け、それからは新興国株ブームだったわけです。

ここ最近2010年代は米国の時代なので、米国で何かをやれば、米国株指数が上がり、相関係数が高い指数もあがり、米国に追従して複数の指数も上がっていました。

ということからも、2020年代以降にどの国が台頭してくるかは誰にも分からないので、世界分散が良いという理屈の人が多いです。

さらに、投資初心者に関しては、ごちゃごちゃ考えても分からないから、とりあえず、全世界株に投資して見て、実際に身銭で運用しながら投資のことを勉強した方が良いという始末です。

いやいや、私からすると全くの反対です。

■米国株指数なら何でも情報が入る

全世界株インデックスを買っていても、経済のことや株価のことを分からないですし、全世界ってその名のとおり全世界なので、相場に変化があってもさっぱり分かりません。

指数が3%上がっていても、何があったのか分からないと思いますし、同じように3%下がった時も、世界で何が起こったのか、分からないと思います。

世界株指数が米国株指数と相関係数が高いということで判断はできると思いますが、それでも相関係数の1との差は指数のズレが発生することを言っているわけですから、その考察なんてそう簡単にできません。

身銭を切って投資をして、投資をしながら経済と株価の勉強をしようと思っても、全世界株指数からはビシッと得られるものは無いと思いますよ。

なので、私はS&P500を推奨するのです。

米国株指数ってことは、米国の情報を取ればば良いのです。

ニュースでも米国中心に話しているわけですから、経済とチャートの関係性を考察すれば良いのです。

これができない世界株って、本当にほったらかし投資なんですね。

それにより影響を受けるのがリスク許容度です。

■自分はもちろん米国株指数推し

人によってリスク許容度は違いますが、自分の許容度を明確に言える人って結構限られていると思います。

なので、世界株指数に投資しても、ほったらかしなのでリスク許容度は上がりにくいですし、チャートの変動が大きかった時に興奮したり狼狽したりすることになるんです。

これは、投資先の指数が不明すぎて、何に連動しているのか、何のニュースの影響を受けているか、詳細までは分からないので、金融リテラシーが上がらないってわけです。

私が考えるには、米国株中心の投資にしておくと、ニュースも多いですし、株価の値動きもNYダウやNASDAQ指数やNASDAQ100や、さらにS&P500指数によって分かってくるということです。

その指数をきちんと追うことができれば、徐々にリスク許容度が上がってくるでしょう。

投資や資産運用についてしっかり考えて、長期間継続したい人こそ、米国株のような動きが明確にチャートで分かりやすいものに投資すべきなのです。

長期間投資で資産が数千万円になると、中途半端なリスク許容度では全く対応できなくなってしまいます。

自分のリスク許容度や金融リテラシーを上げるためには、毎日、ニュースと指数を照らし合わせて、自分で理解や考察ができるような指数が良いので、私は米国を推しているってわけです。

この辺りの話をしているユーチューバーは見当たりません。

なぜ、ユーチューバーが世界株を推すのか、それは簡単です。

他人のお金のことだから自分には関係ないし、リスクを最小化した動画の方が炎上や火傷をしないからでしょうね。

まあ、強く言う人の気持ちってそんなものなんですわ。