前回の記事で、全世界株インデックス推奨をぶった切りました。
金融リテラシーを上げたいなら、S&P500インデックスを購入すべきです。
アメリカからのニュースの量は半端なく多く、高騰した時、暴落した時、変動が大きい時、様々な展開においてしっかりと状況と考察が届きます。
本当に何も考えずにほったらかし投資をするのなら全世界株が良いですが、ほったらかしほど怖いものはありません。
何で株価が上がっているのか、何の要因で調整になっているのか、それを分からずに投資残高を上げていくと、ITバブル崩壊やリーマンショック級の暴落が来た時に、リスク許容度が上がっていないので狼狽売りをしてしまう羽目になります。
投資残高に応じた金融リテラシーとリスク許容度をある程度付けないといけないです。
もちろん、経済評論家やアナリストのような専門的な知識はいらないです。
けれども、ニュースを読み解けるくらいの知識がないと、本当に口座を開かないほどにほったらかしにしないと残高が増えた時の恐怖は半端なくなります。
例えば、1,000万円の投資残高になった場合、1%調整すると10万円くらいは平気で日々動きます。
大きな調整といったら5%ですから、数年に一回程度の確率で5%調整って起きるのです。
その時に、月手取り以上の金額が動くわけですから、その時までに自分の投資額に見合ったリスク許容度が身に付いていないと怖くて夜も寝れなくなります。
株式相場やチャートは右肩上がりであると頭で分かっていても、それが腹落ちしていないと、そんな簡単にバイアンドホールドなんてできません。
なので、自分の資産の値動きをきちんと追いかけられるようにするためには、要因が不明の全世界株式よりも米国株式の方が良いというのは私の考えです。
まあ、リスクを最小限にしたい、どこの国がくるか分からないから、とりあえず地球丸ごと買っておきたいって想いの人は全世界株式を買えば良いと思いますけどね。
全世界株式を買っても、値動きの原因が分からないので、何も身に付かず、面白くなく、資産変動だけに心が揺れる日々になると思いますけどね。
今日はリスク関して、少し思うことを書きます。
■ディフェンシブで本当に良いの?
リスク許容度って人それぞれだと思います。
ちょっとした値動きで心が穏やかになれない人もいれば、値が動いても全く平気な人もいれば、株式相場の右肩上がりを信じているから動揺しない人もいるでしょう。
人のリスク許容度って本当に違うので、同じ目線で会話するのはかなり困難です。
対象がお金であるがゆえ、他人のお金までは責任が取れないですから、結局は、自分で好きなようにやれば?っていうのが結論になります。
けれども、良く分からない人は、誰かのアドバイスを欲しがります。
とりあえずやってみれば良いのに、一歩踏み出せないと言いますか、お金を失うのが怖いから進めないのでしょうね。
なので、世間の有名な人の意見に動かされて同じようなことをするのです。
でも、私が思うに、リスク許容度って人によって違うし、さらに同じ人でも年齢や資産規模によって変わってくると思います。
許容度っていうと語弊があるのかもしれませんが、リスクの取り方というのが年齢や資産規模によって変わるということです。
当たり前ですが、種銭が小さい人が、資産家の資産をディフェンスする人と同じわけが無いのです。
ディフェンスのスタイルと同じ運用をしていても、資産増加スピードは遅いですからね。
本当に資産を一から作りたい人は、ある程度はリスクを取らないと、そう簡単には増えないってことです。
■目標に応じたリスクを取らないとリターンは無い
FPの人などの資産運用ポートフォリオを聞いていると、本当にディフェンシブな運用だなと感じます。
他人の資産へのアドバイスですからね、仕方ない部分があると思いますが、凡人が資産家と同じポートフォリオを組んでも株式相場のリスクに見合ったリターンは得にくいですし、自分が現役の間に資産なんて増えないと思います。
限られた年数でしっかりとリターンを得たいのであれば、多少はリスクをとった運用やポートフォリオを組まなければなりません。
冒頭で書いたような全世界株インデックスも同じ話で、もちろん、ディフェンシブに行くなら全世界株に投資するのが良いのですが、資産増加速度を少しでも上げたいのであれば、少々リスクをとってでもアメリカに投資すべきなんです。
まあ、米国株投資といっても、インデックスファンドを買うなら、個別株投資と違って、そんなにリスクは上がらないですし。
そのようなことを自分の資産と年齢、さらに目標としているものと照らし合わせて考えないと全く意味の分からないポートフォリオになってしまいます。
資産額は人それぞれ、年齢も人それぞれ、目標も人それぞれですから、何が正解ってことは無いんですよね。
それを無料のネット情報やYouTubeなどから手に入れるのであれば、情報を集めて自分に合ったものを自分自身で考えなくてはいけないと思います。