なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!だいたい毎日19時に記事更新‼(たまに不定期に更新!?)

【若者のiDeCo事情】税制優遇の優良制度であるがデメリットが大き過ぎて手が出せない⁉

私自身、iDeCoのメリットはそこそこ理解していますし、節税の点は非常に魅力的な制度であると思っています。

ただ、あまり他人にお勧めはできません。

特に年齢の若い人や、家庭をもって小さい子どもがいる人には、お勧めできないです。

なぜなら、iDeCoには唯一の大きな弱点があるからです。

その弱点を日本政府は見直してほしいと思います。

というか、それを見直さないというのは何らかの理由があるのではないか?と勘繰ってしまうのです。

■iDeCoのメリットとデメリット

iDeCoには3つの節税効果があります。

掛け金時は全額所得控除、運用時は運用益と利息の控除、受取時は退職所得控除と公的年金等控除の対象となります。

これらの節税効果は非常に魅力的です。

なので、お金に余裕がある人や老後に不安のある人であれば、飛びつくような制度であることは間違いないです。

けれども、私が若い人や小さい子どもがいる家庭にはお勧めできないと言ったのが、デメリットがあるからです。

一番かつ大きなデメリットが、「60歳まで引き出せない」ということです。

いくら税金優遇があるとはいえ、いくら老後資金のためとはいえ、引き出すことができないものにお金を入れていくというのはどうも納得ができないです。

実際、iDeCoをよく知っている若者であっても、30%以上の人が、引き出すことができないことをデメリットとして挙げ、活用していない要因としています。

これは見直すべきではないでしょうか?

■利用者を増やすなら米国の制度を取り入れるべき

この制度を考えた政治家?官僚?達は何を思っているのかと感じるのですが、まあ、年金資金が厳しいから、お金に余裕のある人は自分で貯めておいてねくらいしか考えていないと思っています。

結局、法整備というのは、金持ちが金持ちになる有利な制度しかありません。

お金がなくて困っている人は、結局、現役世代も老後世代も困るということです。

これを上手く使いこなして、負のループから脱出したいところですが、この制度だけは、ちょっと欠陥過ぎて、上手く使いこなす方法が思い浮かびません。

同様の制度をもつ米国では、このような若者へのデメリットに対する対策が行われているようです。

緊急時には確定拠出口座の残高からお金を借りることができる制度です。

さすが米国だなと感心するのですが、このような制度が日本にも必要だと思います。

税金優遇だけの大きなメリットを推すのではなく、基本的に皆に利用してもらって、困った時もこの資金から調達できるという仕組みです。

そのような仕組みを考えることが政治家・官僚のすべき仕事だと思います。

■将来が分からない若者にはNISAの方が良いかも

私個人的にも、iDeCoの制度は利用していましたが、子どもが大きくなってからはちょっと躊躇して、止めてしまいました。

税金のメリットが大きいのは理解できていましたし、できれば使いたいという気持ちがあるのですが、やはり子どもの教育資金が心配です。

大学の学費は右肩上がりですし、学費だけでなく、他の活動でのお金も必要となってきます。

引き出せないというデメリットは大きいので、所得控除の恩恵は受けれないけど、諦めるしかないと思っています。

したがって、運用益のメリットだけを受けられるNISAを中心に利用しています。

この場合は、使いたい時に下ろせますし、緊急時でも対応できます。

所得控除が使えるiDeCoは、子どもの教育費にある程度目途がたってから使用しようかと考えています。

結局、50歳前後から始める人が多いそうですが、私もそうなるかもしれません。

10年先であれば、定期預金的な感覚で利用できますので。

■まずは挑戦してみること

実はiDeCoの大きなメリットは運用時にもあります。

税金面だけがクローズアップされていますが、運用時に関してはスイッチングができる点です。

これに関しては1度の売却で枠を失ってしまうNISAには無い制度です。

しかしながら、スイッチングに関しては、株式関連の投資売買に慣れてないと扱うのは難しいかもしれません。

そのためにも、NISAなどを使って、いろいろチャレンジすることも重要ではないかと考えています。

f:id:anyguidepost:20181130170506j:plain

何事もやってみること、この経験がとても大切です。

iDeCoに関しても、メリットとデメリットがありますが、これはやってみないと聞いているだけでは肌感覚が分かりません。

自分で一度やってみて、これは使いやすい、これは使いにくいと感じて、考えることが重要かと思います。