勉強をする時、必ずしも椅子に座って、勉強机に向かって集中して行うことが全てではないと考えています。
私が子どもの頃、勉強する時は、何もかもシャットアウトして、机に向かって無心に勉強することが正しいを教わりました。
勉強する時の姿勢や状況というのが質に対して影響を与えるから、勉強する時に他には何もしてはいけないと言われたものです。
その取り組みは正しいものだと思いますが、それが必ずしも勉強の成果において良い方向に働くものではないと感じています。
というのは、人間、集中して勉強できる時間って限られています。
勉強の質ももちろん大切ですし、質が高いことが前提ではありますが、勉強量もそれと同等に大切であると言われています。
勉強量が確保できていないと、そもそも勉強の成果が上がらないと言われているからです。
量というのは時間に対応しますが、大学受験であれば、最低でも平日は6時間、土日だと14時間は勉強するように言われています。
高校受験でも同じで、平日では5時間、土日も12時間は勉強しなければならないと言われます。
そうなると、実際において、しっかりと机に向かって勉強するというのがとても難しくなることがあるのです。
勉強が必ず机に向かって真剣に勉強することだと言われてしまうと、12時間以上も机に向かって勉強できないと、その日は勉強の質が低いとなりますし、もっというと、机に向かわなければ勉強ではないと言われてしまうと、勉強する気力もモチベーションも無くなってしまうものです。
忙しい人であれば、勉強は細切れ時間を大切にするように言われます。
社会人が資格試験に向けて勉強するなら、時間がそもそも限られているわけですから、机に向かって勉強することに加えて、移動の時間や職場での休憩時間も勉強するようにと言われます。
そうなると、勉強机に向かって勉強できない環境下でも勉強する必要があるということです。
悪条件であったとしても勉強をする意気込みがないと、社会人が難関資格に合格するなんて難しいと言われるくらいです。
同じように、子どももどのような状況でも勉強できなければなりません。
そうしないと、成績なんて簡単に上がりっこないというのが私の持論です。
■書かない勉強法
勉強は必ずしも、ノートと鉛筆で勉強するものではないと言われます。
鉛筆ではなくシャーペンでしょというツッコミではなく、書くという行為は意外と時間がかかると言われており、書く勉強というのは効率が悪いという話です。
実際、最近では英単語ノートなんていうものが減っているのも事実です。
書かなければならない漢字や英単語ももちろんありますし、数学の計算式などの解く練習など、書かなければならない勉強内容もあるのですが、何でもかんでも書いていたら本当に効率が悪いです。
見て選ぶとか、シートで隠して答えるとか、必ずしも書かずに見るだけで勉強できる方法はいくらでもあります。
そのような勉強法を変えていくこと、効率の良い勉強にシフトしていくのも、質が良く、量をこなせる方法の一つでもあります。
というのは、書いてばかりいると、人間の手って結構疲れるのです。
手が疲れてしまうと、それが気になってしまい、勉強どころではなくなってしまいます。
書くことに執着していると、書かない勉強法に気になってしまい、逆に効率が悪くなるのです。
勉強は必ずしも書いて覚えるものではない、書かなくても勉強はできると思っていれば、勉強時間で効率の良い方法はいくらでも思いつきます。
タイパの良い勉強法は質も良いですし、量もこなせるので、一気に成績が上がるチャンスでもあります。
自分の性格や能力にあった勉強法を見つけるのも、一つの戦略でもあります。
■ながら勉強法
ながら勉強というのは悪だと言われますが、ながら勉強も効率の良い時間の使い方だと感じることがあります。
もちろん、机に向かって、真剣に取り組んだ方が良いに決まっていますが、集中力を考えると、本当に机に向かわないといけないのか、ちょっとくらいご飯やお菓子を食べながら勉強しても良いのではないか、髪を乾かしながら勉強できるのではと考えることが大切です。
そうすると、意外と勉強ができるポイントが探せますし、考えもしないところで勉強できると、自分がこれまでこだわっていた勉強スタイルから脱却できることだってあります。
真剣に勉強する姿勢がないと勉強していることにならないという古い考えだと、それは効率的に勉強している同級生を抜くことは難しくなります。
相当、自分を律してしっかりと取り組まないといけませんか、それが長続きしないということです。
誰しも人間なので、楽をしたいと思う時があります。
そんな時は、楽をしても良いと思います。
何より大切なことは、何もしない時間を作らない事です。
期限が迫ると集中力は高まってきますから、期限が遠い時は、少しダラダラと勉強しても仕方ないと割り切る気持ちも大事だということです。
受験生にとってはこれからの秋の季節は大切です。
自分にあった勉強スタイルを見つけて目標に向かって突き進みましょう。