最近、とあるユーチューバーの方が開設してくれているグループチャットに所属しています。
月会費がかかるので、個人投資家の自分としてはちょっと勿体ないと思う部分もあるのですが、コーヒー一杯分ですし、まあ、ちょっと話をするのでも得られるものがあるかなと思い、参加しています。
それなりの投資額をやっているので、自分だけの心境だけでトレードをしていると、やっぱり難しい部分もあります。
市場で下落が起きたり、ちょっとした調整が起きたりしたときには、狼狽して売買するよりも、このようなチャットでコメントをしたり、周りの意見を聞いたりしながら冷静になるのも一つかなと思っています。
そういう意味では使い道はあるかなと思っていますが、一方で、このようなコミュニティに属していると、別の意味で困ることもあります。
その問題としては挙げられるとすれば、「人によってリスク許容度が違うってこと」、そして、「投資金額が人によって違う」ということです。
この2つの問題点は、生きていく中で、どうしてもぶち当たる壁になると思っています。
別に、このコミュニティ独特の問題ではなく、世間的にも同じ課題は必ずあると思っており、
投資をお互いにやっている同士でも起きる問題ですから、投資をやっていない人が混ざるとそれこそカオス状態ですよね。
■下落相場煽り問題
相場で下落があると、必ず、これから下がるのか?問題が勃発します。
人によって、相場の見方は違いますし、チャートの見方だって違うわけです。
さらに、何を信じているか、誰の言葉を信じているかによっても変わってきますから、これから相場で何が起きるかを予想していくのも、人によって意見は様々だということです。
そもそも、相場の調子が良く、右肩上がりの状態でも、そろそろ天井だとか、今はバブルだとか、そのような煽りがあるわけですから、下がっている時にはそれの数倍の煽りが出てきて当然なわけです。
そして、リスク許容度が低い人ほど、それに狼狽して、慌てて、気持ちが穏やかにならないものなのです。
リスク許容度って、各人で絶対値が全く異なるものですが、その絶対値だけでなく、自分の総資産の中で、どれだけの比率をリスク資産にしているのかによっても変わってきます。
リスク許容度が低く、さらに、リスク資産割合が高い人ほど、煽られやすいってことなのです。
そのような人が同じコミュニティの中にいるとどうなるか、簡単に想像つきますよね。
ちょっとしたチャート下落の話をするだけで、暴落を煽っているだとか、全売却を勧める話をしているとか、もう相場は終わりだと言っているとか、そんな勘違いが起きるわけです。
もう何言ってんの?って話になるわけですが、これは各人で資産状況とリスク許容度が違うわけですから、いくら話をしても解決策はありません。
どちらかが引くまで続くので、お互いが納得することなんてないのです。
■資産総額違う問題
そして、もう一つの問題が、人によって投資額が違うという話です。
これも大きな問題で、投資って儲けたいからやっているわけで、株投資で夢が叶うかもしれないと思って始めるわけです。
もちろん、インフレ対策というちょっと本質的な資産運用でやっている人もいると思いますが、概ね、自分の資産をリスクに晒して、少しでもお金儲けがしたいと思っている人が大半でしょうね。
そうなると、周りの人が自分よりも資産が多かった場合には大変なわけです。
自分の夢がすでに叶えられている人がいるわけですから、嫉妬の塊になってしまうわけですよね。
人それぞれバックボーンも、資産額も、現在の収入も、違うわけです。
100人いれば、100通りの資産内訳であり、資産運用の目的があるので、同じ人なんていません。
けれども、それによって、自分とは違う世界の人間だと思い込んでしまって、やる気がなくなるのです。
資産運用なんて、世の中のほとんどがきちんと出来ていない日本なわけですから、やっているだけで十分なのに、他人と比べてしまうものなんですよね。
それに、資産を持っている人って、自分の額が多いことを認識している人もいれば、していない人もいるので、悪気なく自慢してしまっている人もいます。
中には意図的に自慢して、優位な立場に立とうとしている人もいますから、難しいところです。
同じ投資環境で集まった人であっても、このような問題点があると感じるくらいですから、そもそも、投資をやったことない人と集まろうもんなら、もう大変な状態になってしまいます。
収集が付かないでしょうね。
とはいえ、そのコミュニティに参加する目的すら各人で違うわけで、何を目的として、何を得るために参加しているのかだって違うわけです。
ゆえに、他人の言葉なんて鵜呑みにする必要は無く、自分のためになることだけをチョイスすれば良いと思っています。
まあ、これって、社会生活で、ストレスなく上手く渡っていくのと同じ意味なんですよね。
資産運用をやっている者同士でも、形は違うけれど同じ問題を持っているってことですね。