2024年から新NISAが始まります。
おそらく、世の中で投資をやったことない人も、この新NISAの情報は何かしら手に入れて、やってみようかと思う人も多いはず。
けれども、この新NISAの凄いところは、1年間の最大投資金額が360万円もあるということです。
こんなに投資できるお金があるわけじゃないと思っている人も多いと思いますが、たとえ、少額でもお金があるからといって、全額投資に回すのは止めた方が無難です。
数年前に仮想通貨の投資の話がありました。
様々な人がSNSにお札の写真を載せるなどしたものだから、投資をやったことない人でも、ソワソワとした人が多かったですし、それで煽ったり、煽られたりした人も多かったです。
それより、ビットコインなどで、何人の人が、どれだけの金額を損したことか。
仮想通貨というものを何も知らない状況で投資をするものだから、それで大損した人が多いってことです。
もちろん、投資は、投資先のことを知らなくてもできるものですし、知らなきゃ出来ないのであれば、株式投資すら出来ないので、新NISAに近寄れなくなってしまいますが、リスクの大きさや自分のリスク許容度は知っておかないとせっかく始めた投資で失敗してしまう確率が高くなります。
新NISAで仮想通貨なんて買えませんから、そのような投資で大損する人はいませんが、リスク許容度にあった金額で投資しておかないと、辛い毎日を送ることになります。
■投資初心者は少しのことでも狼狽する
私自身、今の投資金額を投資初心者の時にやっていたか?と言われたら、実際は1/50程度の金額からスタートしています。
最初は少ない金額であっても、ちょっとした値動きで狼狽してしまうものです。
いまとなっては、ちょっとやそっとの値動きでは何とも思いませんが、昔はやはり少しの値動きであっても気になるものです。
このリスクに対する許容度って、自分の総資産額にも影響を受けますが、投資経験にも影響を受けるものです。
なので、両方を高めることで、リスク許容度は上がってきます。
ここで、語句の話になりますが、投資の業界での「リスク」という言葉は、損をするかもしれないリスクという意味ではないです。
投資の業界でリスクというのは、日々の値動きによるブレの大きさのことを言います。
ブレが少ない投資商品はリスクが少ないと言い、ブレが大きい商品はリスクが大きいと言います。
なので、自分のリスク許容度がまだ低い場合には、ブレが小さい商品を選択するのが鍵になります。
けれども、リターンとリスクの相関としては、大きく見ると、リターンが高いものがリスクも高くなりやすいので、リスクをある程度取らないと、リターンは享受し難くなるのも忘れてはいけません。
■生活防衛金をお忘れなく
さて、投資初心者の方が、新NISAなどをきっかけに投資を始めようと思った場合、いくらから始めれば良いか?という話です。
投資を始めようと思っても、まず必要なことは、生活防衛金を貯めるというのは忘れてはいけません。
ちょっと貯金ができたからと言って、いきなり投資を始めるのはご法度で、まずは生活防衛金を貯めておかねいとそれこそリスク許容度が低くなります。
手元に現金がないのに、値動きをする投資なんて出来ないですからね。
生活防衛金はいくら貯めると良いのかという話ですが、これは一般的に3ヶ月分~半年分と言われています。
まあ、だいたい3ヶ月であれば60万円くらい、半年分であれば100万円くらいでしょうか。
これを貯めてから、それを現金として置いておいて、その後の貯金分を投資に回していきましょう。
そうなると、60万円貯めないと投資を始めてはいけないのか?という話になるのですが、これは毎月いくら貯められているかによって変わってきます。
■まずは数百円からでもスタートしてみる
貯金をしながら投資もしたいという人もいると思います。
まあ、最低でも10万円位は現金で持っておいてほしいですが、その後は、貯めるのと同時に投資しても良いと思っています。
例えば、1万円ずつ貯めることができるのであれば、7,000円は貯金して、3,000円から投資を始めるとか、3万円ずつ貯めることができるのであれば、2万円は貯金して、1万円は投資に回すとかという方法です。
とりあえず、少額でも投資を始めないことにはリスク許容度は上がってきませんから、まずは数千円でも数万円でも始めてみるのが良いです。
今の時代、100円から投資信託を買える時代になりました。
とはいえ、100円で始める人はいないかもしれませんが、まあ、1ヶ月100円からスタートしても良いと思います。
実際、私も、毎日100円で買っている商品もありますからね。(笑)
そのような仕組みなんで、使えば良いと思います。
いくら少額でも始めることが重要です。
投資を始めることで、倹約な生活も心掛けると思いますし、経済にも興味が出て、ニュースもチェックするようになります。
リスク許容度は単に投資するだけでなく、様々な視点から自分が狼狽しない心を手に入れることが大切なわけです。