なんでも道しるべ

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【新NISAの勘違い①】成長投資枠ではつみたて投資と同じものを選ぶことはできない?

新NISAが始まって一ヶ月が経過しようとしていますが、どうでしょう、新NISAをきっかけに投資を始めた方がいらっしゃるでしょうか?

これまで投資経験のある方は、新NISAの枠を一気に埋めると息の荒い方もいれば、レバレッジ型や債券は新NISAでは使えないので、NISA枠はあくまで補助的に使う感じで、基本は特定口座で進めるって方もいます。

NISA口座の使い方って人それぞれなので正解的な使い方ってないと思うのですが、それでも、投資初心者の方はとても悩むことが多いと思います。

というのは、新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の2本立てで進めているからです。

なぜ枠が2つもあるのか?

この2つの枠の違いは何なのか?

どっちを中心に使うと良いのか?

おそらく、新NISAから投資を始めようと思っている人は、これらの疑問が解決されず、また自分の大切なお金を投入するわけで、貯金と違って元本割れのリスクがある面からすると、かなりハードルが高いような気がします。

話は聞くし、興味はあるけど、理解できないし、良く分からないから、自分は口座開設を進めていないって人も結構いるのでは?って思っています。

そんななか、初心者によくある疑問ってものがラインナップされていたので、取り上げてみたいと思います。

■成長投資枠はつみたて投資枠と同じ商品を選べます

新NISAの勘違い、「成長投資枠ではつみたて投資枠の商品と同じものを選ぶことはできない」。

こんなこと思うんだというのは直感なのですが、旧NISAの仕組みをしらなければ、新NISAが最初だとこのような勘違いをしてもおかしくないと思いました。

これは大きな勘違いで、成長投資枠ではつみたて投資枠の商品は全部買付できますし、逆に、つみたて投資枠以上の商品を選択することができるのが成長投資枠です。

これ、結局、枠を2つ作ったから変な勘違いが起きているのだと思いますが、つみたて投資枠って旧NISA制度のつみたてNISAから来ているので、投資初心者用なんですよね。

逆に、成長投資枠は、旧NISA制度の一般NISAから来ているので、投資経験者向けなので、投資対象商品が広いってことになります。

なので、選べる商品としては、つみたて投資枠対象商品があり、その上位概念として成長投資枠は包含していると考えた方が良いです。

したがって、つみたて投資枠で買い付けた商品と同じ商品を成長投資枠でも買えるってことになります。

■つみたて投資枠だけで1,800万円埋めることも可能

つみたて投資枠と同じ商品を成長投資枠でも買えるってことなので、新NISAの生涯投資額である上限1,800万円は同じ商品で全て賄えることも可能です。

投資経験者の中には、S&P500が大好きな人も結構いるので、そのような人は1,800万円を全てS&P500で埋めてしまうって人もいます。

これに加え、派生した誤解があるのですが、「つみたて投資枠だけで1,800万円を埋めることはできない」と勘違いしている人がいるみたいです。

これは間違いで、つみたて投資枠だけで1,800万円を埋めることは可能です。

したがって、成長投資枠を必ず使用しなければならないってことではないのです。

あくまで、年間上限がつみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円って決まっているので、最短で1,800万円を埋めたい人は、成長投資枠を利用しないと速く埋めれないという話なだけです。

仮に、つみたて投資枠だけで最速で1,800万円を埋めたいという人は、年間120万円を15年積立すれば、1,800万円の枠を使い切ることができます。

これも2つの枠が走っていることによる勘違いなのでしょうね。

積立金額って人それぞれなので、速く埋めることに注力する必要もないのですが、貯金で眠らせておくのなら、投資に回した方が資産形成には良いと思います。

とはいえ、投資はマイナスになるリスクがありますから、その辺りは自分自身のリスク許容度を知るためにも少額からつみたて投資枠の商品でやっていくのが良いということで、金融庁はわざわざ2つの枠を用意しているのだと推測できます。

疑問に思うことは良いことだと思います。

しっかりと調べているから疑問に思うのでしょうし、勘違いも起きるのだと思います。

けれども、これくらいの単純な話は、資料見るなり、ちょっとした動画解説を見れば、理解できるような話でもあります。

投資はお金を投入するものなので、勘違いしていると大きな損をする可能性もありますから、正しい知識で投資を開始してほしいと思います。

逆に、ちょっとくらい理解が間違っていても始めてみたら良いと思いますけどね。

投資信託は100円から積立設定が可能なので、どのような人でも開始できるようになっているのが一番良い所だと思います。