なんでも道しるべ

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【投機と投資の区分】投機と投資を一緒だと考えている人の残念なところ

投機好きな人と投資好きな人の大きな違いについて考えてみました。

ここでいう投機というのはギャンブルのことです。

株式投資でも投機というのがありますが、これも近いといえば近いかもしれません。

為替取引のFXの場合は10倍とか、CFD取引の場合は20倍とか、商品によってはこれくらいの大きなレバレッジがかけられるので、これらの場合は投機に近いと思います。

レバレッジでも2倍や3倍というのは、投機というよりは、信用取引に近いかなと思っています。

何が違うんだ?って思うかもしれません。

それは、これからの投機と投資の違いを考えると分かってくると思います。

■株式投資は1日で元金ゼロにはならない

あくまで私の考えであることを前提として、投機と投資の違いですが、結論からいうと、「元金が一瞬でほぼゼロになるものが投機」、「2倍や3倍になるのに時間や期間を要するものが投資」だと私は結論付けています。

それらについて、もう少し詳しく書いていきます。

具体例を挙げた方が分かりやすいと思いますが、投資はやはり皆さんが想像しやすい株式投資が筆頭になると思います。

株式投資ってやったことない人からすると、ギャンブルだと勘違いする人がいますが、株式投資って一瞬で元金がゼロになることはないんですよね。

たとえ、世界恐慌が起きて、株式相場が下落しても、1日で元金や種銭を全て失うってことはありません。

日本市場でいうと、ストップ安という制度がありますし、米国市場でも、サーキットブレーカーという制度があります。

規制がかかる下落割合は市場によって異なりますが、まずマイナス100%ということはありません。

したがって、売らない限りその日のうちにマイナスは確定しないですし、1日で全てを失うことは決してありません。

対して、投機の場合は元金が一瞬でなくなることが多いですよね。

ギャンブルはまさしくゼロか当たるかですし、一般的な宝くじであっても一瞬でハズレ券に変わります。

もちろん、宝くじの場合は10分の1の割合で元金が返ってきますが、これを狙っている人なんて皆無でしょうから、元金が返ってきても意味がありません。

先ほど示したFXやCFDであっても、レバレッジが高いので、その日の内に強制売却というのが発動したりします。

その辺りが投資と投機の大きな違いなのです。

株式投資は怖いという人が多いですが、ギャンブルのような一瞬でゼロになることはありません。

ただ、怖がって手放してしまって、マイナスを確定させてしまうから、そのように思う人が多いということです。

■株式投資は長い長い戦い

逆に増えることに関しても、同じことが言えます。

投機性の高い商品はゼロになりますが、一瞬で何倍、何十倍、何百倍にもなります。

宝くじなんて、300円が何億円になるのですから、夢を買う人がいるということです。

投機は、そのような短期間で一気に儲けることができることが特徴です。

逆に、株式投資の場合は、一瞬で増えることはまずあり得ません。

毎日1%以下の上下を繰り返しながら、何カ月も何年も何十年もかけて、何倍も何十倍にも増えていくのです。

その間には、ゼロにはならないけれど、大きな下落があったり、暴落があったりしながら、それで怖がって売らないで、ようやく1年で数%や数十%の利益を得るという気の長い話なのです。

株式投資は、一気に無くならない代わりに、一気に増えないということで、この気の長い話が、一気に増やしたい層からすると面白くないのかもしれませんね。

投機商品に手を出している限り、私はお金持ちになれないと思っています。

もちろん運が良ければ一気に儲けて、その場から撤退すれば勝ち逃げができるのかもしれませんが、それはまさしく運であり、そこに資産形成の要素は全く感じられません。

しっかりと戦略的な取り組みをしていないので、少し儲けてもすぐに同じことを繰り返してしまうのです。

そもそも、投機商品というのは、還元率が悪いものが多いです。

言い換えると期待率というものですが、100%以下なのです。

期待率が100%を切るということは、やり続けると資金が減っていくってことになります。

運の要素があれば、増える時もあるので、必ずしも100%を下回るわけではありませんが、確率を考えるとやればやるほど減っていくことになります。

株式投資は実はそんなことは無いのです。

誰かが買ったら誰かが負けているというのわけではなく、市場にお金がある限り、インフレを起こして、貨幣の絶対数が増える限り、貨幣価値が減る限り、お金は増え続けます。

この意味が分からない場合には、私も上手く説明ができないので、少しお金に関する書籍を読むなどして勉強をした方が良いかもしれません。

現金で持ち続けると価値が下がってきて、生活苦になるというのは、その意味から来ています。

世の中には投機と投資を一緒に考えている人が多いです。

けれども、これらには大きな違いがあります。

私が今回分けた切り口は、あまり書かれていないかもしれませんが、一瞬で何倍ものお金にしたいと思っている人は投機商品から抜け出せない危険があるので、少し考え方を改めた方が良いかなと思いますね。

ちなみに、冒頭で書いた、株式の2倍や3倍のレバレッジ商品は投機にならないって話ですが、1日で元金がゼロになるのか?って話においては、株式のレバレッジ商品はならないので、投機から外れるかなと私は思っています。